忽那の雫第89話 ザブトンガレイに憑かれた男たちが通う興居島の話し
わたしが生まれ育った街の沖合い、フェリーで10分ほどの場所に興居島は浮かぶ。^ - ^
長年通った島だが、この島に通う理由の第1位はカレイを釣ることで、しかもデカいヤツ。
まずは30センチを超すカレイを釣るために、投げ釣り師たちは必死になる。
ここに壁があるからだ。^o^
あっさりと壁を超える人もいれば、何年やっても届かないと嘆く人も多い。
それくらいカレイ釣りは簡単で難しいのだ。
この釣りをどのくらい必死でやるか、これについて書いた記事があるから読んでほしい。
忽那の雫の最初の方にある『スタートダッシュに賭ける男たち』だ。
ここには命懸けでカレイを狙う男たちの壮絶なレースのことが書いてあります。
興居島の裏側、広範囲にわたる砂浜と岩場の連続した釣り場のどこに釣り座を決めるかで、その日の釣果は激変する。
ここには30センチはおろか、40センチはザラで、50センチ、60センチのザブトンガレイと呼ばれるサイズまでが接岸する。
昔は島の裏側へ行く道路がなかったので、バイクでまずは山登り。
山に登ったら、今度は重い荷物を背負って山を歩いて下る。(°▽°)
獣道をかき分けながら釣り場へ続く道を探しながら下るんです。
体力の半分は帰りの上りに残しておかないといけないから、身体と相談しながらの行程となる。
それが現在は幸せなことに、島を一周する道路ができていて、島の裏側の好きな場所で投げ釣りをすることが出来るのだ。(^O^)
オススメの一つが、興居島の裏の琴引鼻という場所。
おじさんが魚釣りをしている絵のある付近にある鼻の手前の砂浜で、わたしも好きでよく通った場所だけど、30センチ級のカレイははずれることの方が珍しく、40センチが今日出たか出なかったかという話に仲間内ではなるほど、カレイは濃かった。^ - ^
だから当時は行く機会が少なかったが、今は車で砂浜のすぐそばまで行ける。
琴引の鼻のすぐ手前の浜は、チョイと投げると水深が9.9メートルの砂地。
これは最高に潮が低い時のことだから、満ちてれば13メートルくらいある。
底は砂地だが、たまには根がかりもあるから小さなシモリや藻が生えているものと考えられます。
この水深、じつはカレイ釣り師がけっこう好む深さだ。^ - ^
仕掛けが着水してから、ひとーつふたーつとカウントダウンできるくらいを丁度良いと感じる人が多いのだ。^o^
投げたらすぐ底に着いてるといった浅い場所では、ザブトン級が居るような気がしないのだろう。^ - ^
そんなわけで、深さが良い、根がかりもほどほどにある、流れが強い、砂浜から思い切り投げられると、かなりの好条件を最初から満たしているんですね。
あとは活きのいいエサを持って、半日ほどここで過ごす覚悟さえあれば、カレイに会える確率はすごく高いんです。^ - ^
カレイを目指す方に、一度チャレンジしてもらいたい浜です。^ - ^