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忽那の雫第71話 命がけで渡る松山の玄関口に浮かぶ謎の無人島!
わたしが生まれ育った町は、松山市内からだいぶ離れた小さな町の端の方。^ - ^
でもここは松山の海の玄関口とも言われたりしていて、何となくカッコいい所に生まれたなと、小さい頃から思っていた。^o^
わたしは小さい頃から、この松山観光港の前にチョコンと浮かぶ無人島へ泳いで渡ったりしていました。
まわりは崖になっていて、上半分には低木や草で覆われた小さな小さな無人島。
九十九島というのだが、地元の人はスクモと呼んでいる。長崎の佐世保に九十九島という島郡があるが、この島は一個でスクモと言う完全な無人島だ。^o^
学生のころまでは、なんとも思わずに泳いで渡り、貝や魚を突いて遊んでいた。
本来は漁業権もない者がそんなことは出来ないが、そこはホレ、( ◠‿◠ )地元ならではの事情があるのだ。
わたしの場合、成人してからも同じように遊んでいたのだが、そこは釣り師としての学びの場でもあった。
たとえばメバルはある一方向に流れているとき、岩陰でじっとしている。
そこにタイミングよくエサでも流れ込んできたら食うのだろうが、基本エサはとらない。
エサを取る雰囲気が感じられないのだ。まわりの水も澄んでいてキレイだ。
そして潮の流れというのは、いったん止まったように見える瞬間があり、それを憩流(けいりゅう)という。
ほんとうは、止まらず連続した動きをするのだが、釣り人たちはコレを潮止まりと言っている。^ - ^
この憩流が起きた瞬間に、メバルは変化を見せる。
雰囲気が変わり、先ほどまで居たところからスッと位置を変え、たいせいがやや上向きになり、気持ちがソワソワしている。←アンタにメバルの気持ちがわかるのか?( ̄∀ ̄)
それと同時に海も変わる。^o^
パウダー状のチリみたいのが、反対方向に流れ始めた潮に乗ってたくさん漂い始め、その中にメバルにしか見えない小さなエサが紛れている。
それを見つけたメバルの個体は、迷わず上昇してパクっとやるのだ。(^。^)
コレをしばらく繰り返すのだが、5分くらいで潮の流れは強くなり、メバルは体勢を維持できなくなって食事の時間が終了するのだ。
このように、ここに棲む魚の生態を観察しまくった結果、今のわたしがあるのです。^ - ^
ところで問題なのは、この無人島にわたる最中のことなんです。
ここは松山観光港前。^ - ^
たくさんの船が行き交う航路上です。デッカいフェリーも走ればスピードのある水中翼船なんかも走る。
今はジェットなんちゃらという最新のものになって居るが,当時は水中翼船がバンバン走っていた。
無人島までは500メートルくらいあるだろうか?
松山観光港付近から泳ぎ始め、船の航路上を横切るかたちで進むから、船長たちからすれば泳いでる人がいてもゴミくらいにしか見えないのではないかと思う。(°▽°)かなりヤバいことをしている。(・∀・)
でもやりたいことは何でもやるという、その頃の素直なわたしだから←それを素直と言うのか?ε=ε=ε=ε=ε=ε=┌(; ̄◇ ̄)┘ なにはともあれ行くのだ。^ - ^
そしてその瞬間は何度も訪れた!
水中翼船が前方から一直線に猛スピードのまま突っ込んでくるのだ!
初めてこの場面に遭遇した時、わたしは咄嗟に一緒に泳いでる数名にギリギリで潜れと指示を出した。
言われた方も、ギリギリのタイミングなんてわからないから慌てふためくのだが、わたしの合図で息の続く限り3メートル以上潜っていろと指示して、何とかコレをやり過ごしたのである。^ - ^
戦場で、無茶な隊長が切羽詰まってだす指示と何も変わらない。
多くの旅好きな日本人が、ここ松山観光港に到着する寸前の海上で、わたしは長らくこんなことをしていたのです。(^◇^)
こうまでして、海中の様子を見て、魚に憑依するほどの細かな観察をした結果、今の釣り師としてのわたしが居るんです。^ - ^
だから忽那の雫情報はちょっと頼りになるかもよ。(o^^o)
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