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忽那の雫第523話 探偵釣り師しゅうちゃんの冒険!初めの記憶4

はじめて池に仕掛けを入れて以来、どっぷりと釣りの魅力に魅せられてしまったワタシは、父ちゃんにハリの結び方を教わった。

いま思い起こすと父ちゃんに教わった結び方はまるで魔法(°▽°)

カンタンにやるのだが、ワンツースリーくらいのテンポで結べてしまう。
さすが父ちゃん!
っと、尊敬する意外になかった^ - ^

しばらくは教わった結び方を友達に見せびらかしていたが、ある時ふと気がついた。

父ちゃんの結び方は漁師結びで、簡単で丈夫だが、友達に見せびらかすには結び目の美しさが無い。←強欲がでだした瞬間ヽ( ̄д ̄;)ノ=3=3=3

まだまわりの友達でハリを結べるヤツは誰もいなかったが、いざ池でハリが切れたりほどけたりしたら、もうそれまで。^ - ^

これでは釣りにならん!
っと、必死で習った結び方だったが、数年経ち近くの釣具店に初めてハリを買いに行ったとき、ハリや小物を入れてくれた紙袋の裏になんと!(°▽°)

ハリの結び方が書いてあるじゃないか^o^

こんなやつ

今はとんと見かけない紙袋だが、昭和のオッサンなら覚えがあるだろう。←昭和を舐めんなよ!( ̄∇ ̄)

なんと、コレに喰らいついて←噛みついたわけじゃないよ( ・∇・)
もうそれこそ夜も寝ないで練習した。

そのくらい勉強してたら、今は立派な実業家になりIT長者などと呼ばれていたかもしれない。←妄想もひどいヽ( ̄д ̄;)ノ=3=3=3

そして脳みそから煙吹きながら覚えた結び方は、なんと50年経った今でもやっているのだ。(^◇^)

今はさらにちょっとだけ進化したワタシの結び方だが、老眼のすすみに進んだ目でも、ぼんやりした街灯でもあれば完璧に出来る。^ - ^

そしてこの頃、ワタシに弟が出来た。^o^

母ちゃんは、アンタが守ってやらないかんよといつも言っていた。


ワタシがこんくらいの時は、もうちょい子供らしかったが、弟の良二はこの頃から手先の器用さが出ていて、コイツはやるなと直感した。

弟にはお気に入りのデンチがあり、いつもデンチを着ている時、右手でデンチのヒモを持ち、右の鼻の穴に入れ、人差し指を左の穴に入れ、さらには親指は口に入れて吸っていた。(°▽°)

恐るべき器用さで、自分も進化し続けないとヤバいなと思った。

ワタシが7つの頃はこうだった。

こうしてのちに、松山の釣りの世界で〇〇兄弟と言われるようになった変な兄弟が誕生した。^ - ^

ちょうどこの頃、ワタシは小学6年か中1くらいになっていたのだが、池に行こうとしているワタシを見つけて弟がついてこようとした。^o^

ワタシには一緒に行く連れが数人いて、弟を連れて行くと危険なことも一緒にさせなくてはいけなくなるから、お前は来んなと言った。

なのにまだ着いてくるからゴツんとやったら、スズメが電信柱から落ちてきそうなくらいの大声で泣き出した。←母ちゃんの言葉をわすれたのか!(・∀・)

実はコレには当時ならではの訳があった。
兄弟といえども一緒に遊んでいる限りは、皆と同じような危険なことにもチャレンジするのが暗黙のルール^ - ^

例えば、こっからあそこまで跳ぼうやと誰かが言い出したら、真ん中に小川が流れていようが全員やるのがルールで、ワタシはこれを6つも年下の弟にさせたくなかったのだ。

だから事故が起きるよりも、痛い目させてついてこなくさせたのだ。^ - ^←それならそう言ってやれよ^o^

中指が立ってるヽ( ̄д ̄;)ノ=3=3=3

守ってやるべき弟の横デビを殴って、来なくさせる悪行が祟って、のちに家の階段から落ちて後頭部を3ハリ縫った。( ̄∇ ̄)

このころから、原因と結果の法則に少しずつ触れていく。^o^

今も痛々しく残るアト^o^

そしてこの時、釣りに行こうとしてたワシの左手には、ある秘策が握られていた。

そう、昔父ちゃんに教わったフナ釣りの特効エサだ。
父ちゃんは、ハリの結び方だけでなく、エサの作り方も教えてくれていた。

ソレには理由があったようで、のちになってから教えてくれた。
ワタシが夕方帰ってきて食卓につくなり、父ちゃんの前にあった太刀魚の焼いたヤツを、ミミズを触った手でつついたからだ。^ - ^

手がなにやら臭い?
と思った父ちゃんは、コレはイカンと思い代わりのエサの作り方を教えたらしい。←アンタは手を洗わんのか!ヽ( ̄д ̄;)ノ=3=3=3

父ちゃんが教えてくれたのは、メリケン粉を練ったもの。

実はメリケン粉などというものは無いらしいが、昭和のこの時代、小麦粉はこう呼ばれていた。

水で少しずつ溶いていき、ある程度粘って来たら醤油を入れる。

そしてまた揉んで酒をたらす^ - ^

コレを揉みほぐして耳たぶくらいの柔らかな団子にする。

コレをちょびっとハリに付けると、フナが奪い合いを始めるくらいたかってくるのだ。^o^

またハリをそんな結び方して( ・∇・)

コツは匂いが良いことで、さらにはチョイと自分でも食べてみたくなること。

コレを試すべく、弟を殴ってでも来させずに、仲間と対等に釣りを競いたかった。

そして事件が起きて海釣りに変更となる( ̄▽ ̄)

次回もまだ読む人がいたら続く(^O^)

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探偵釣り師しゅうちゃん
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