忽那の雫第496話 ワタシと魚のご縁シリーズ (アイナメ)
ワタシが住む愛媛の中予地方では現在、アイナメはもう居なくなったのでは?
と思われるくらい食わなくなっている。
逆に言うと、それほど昔は釣れていた魚と言える。^ - ^
現在の話をすると、ワタシは今はもう投げ釣りからやや遠ざかった感があるから、滅多な事も言えないのだが、耳に入ってくる情報だけだとそうなるのだ。^o^
今回はそんなアイナメとワタシのご縁と言う話し^ - ^
ワタシがアイナメと呼ぶのは30センチを超すサイズのもので、それよりも小さなヤツは子供の頃からよく釣っていた。
が、投げ釣りのクラブ活動を始めると、大物アイナメの基準を満たすのは30センチからだと知った。
初めて30センチ以上のアイナメを釣った記憶はもう薄れて覚えていないが、まだ子供らが小さかった頃に釣って帰っては魚を持たせて写真を撮っていた。←迷惑極まりない( ・∇・)
その辺で20センチくらいのアイナメ(アブラメと呼んでいた)はたくさん釣れたが、30センチを超すものはあまり見たことがなかった。
ソレが狙ってみると案外釣れることに気がついた。
ソレと狙うにはボケやコウジが良いというのにも気づいた。
何かに気づくというのは、釣りにおいても何事においてもそれまでのパラダイムをブチ破ることを意味する。^ - ^
パラダイムが変わると、それまでとは次元のちがう食い方になり、30センチオーバーが小さく感じはじめた。^ - ^
簡単に釣れる魚だと気がつくと、何を狙っていても食ってくる。
チヌとアイナメは、ゴッくんゴッくんと頭をふるのも似ているし、上がってくるまでどちらかわからないこともあった。^ - ^
ワタシの地元の高浜でもたくさん釣れてたが、島通いが始まると中島まで行ってアイナメを狙うようになった。
父ちゃん母ちゃんにも手を借りて写真をとるようになり、アイナメ写真も増えていった。^ - ^
しまいにはワタシが経営していた店(コンビニ)のアルバイトにまで持たせていた。
やはりその頃は島でもアイナメが食う場所が多く、中でも長浜は凄くよく釣れた。
昔は道路から釣るしかなかったが、車はあまり通らず釣りやすかった。
やがて三本の防潮堤ができて、ソレに乗っかって釣るようになった。
弁当持って奥さんと出かけ、一日中ここで釣ることが多かった。^ - ^
もうそろそろお土産出来たー?
って聞くと、もう良いんじゃないっと返事が返る。^ - ^
クーラー覗くと、鯛にチヌ、カレイにアイナメ、カワハギにトラハゼ、キスにベラと、多彩な魚種で埋め尽くされている。
いったいこれ、季節はいつだ?
と思わせられるような釣果が毎回出ていた。
ここで45センチくらいまでのアイナメをたくさん釣らせてもらったが、人間の果てしない欲望はとどまることを知らない( ̄∇ ̄)
ついに50センチオーバーの個体に出会いたくてウズウズし始める。
珍しいとこでは今治沖の四阪島にクラブで遠征した時にもアイナメが食わないかなとムラムラ^ - ^
食うには食うが30センチ級^ - ^
アコウも30センチ級、チヌも30センチ級( ・∇・)
そんな悩ましい時期を経て、ワタシの願望を叶えてくれたのは結局地元高浜だった^o^
高浜の集落から白石の鼻までに3本ある石積みの波止の一番高浜よりの石バト^ - ^
そこにヤツは在たのだ^ - ^
まるまる肥えたアイナメは、実寸で楽に50センチを超えていた。
このサイズを同じ年に2本釣らせてもらったのだが、一本は抜きあげる時にハリが外れて石バトのスキマに飛び込んだ!
あわてて駆け下りアイナメの首根っこを掴んだのだが、まったく手が回らず、その太さに驚いたヽ( ̄д ̄;)ノ=3=3=3
そんなこんなで、ワタシの釣り人生を華やかなシーンで彩ってくれたのがアイナメなのである。^ - ^
もうこれ以上の望みはないが、投げ釣りをしてる間にまた姿を見せてくれたら幸せだ(^◇^)