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忽那の雫第108話 創造した魚を釣るという話し(瀬戸内海全体)

今回は、居るか居ないかもわからない海の中の魚をなぜ釣ることができるのか?
っと、まだ釣ったことのない大物が釣れる仕組みについて考えてみたい。^ - ^

例えば釣り魚の王様と言われる真鯛^ - ^
これのデッカいのを夢見る釣り人は多いです。
だから一度は釣ってみたいと願っているわけですが、偶然にも釣れてしまったという話はそう多くはない。

もし釣れたなら、それなりのことを自分がしていたからに他ならない。
そう、釣る準備ができていない人に大物真鯛はこないし、来ても獲れないのだ。

例えば玉網。
真鯛に限らず、釣りの上手な人は、釣り場に着いてまず準備するのは玉網だと思います。

わたしなんかも、どんな釣りをするときでも玉網をまず出します。
そして魚を掛けたらどこに立ち、どこで玉網を入れるか考えて、自然とその場面を想像してみたりします。

これが最低限の準備です。^ - ^

そもそもその前に魚を食わせないといけませんね。(笑)

じつはこれも創造するんです。
これはあくまでもわたしの場合ですが、お話しします。
わたしが初めて大物真鯛を釣ったのは、地元の岸壁だったのですが、さて真鯛をどいいう釣り方で狙おうかと考えたときに、その時の自分の中で、エサはオキアミ。
柔らかい竿で食わせて竿の弾力とリールのドラグを使って最大限に引を楽しんだのち、大物真鯛を玉網に収めたいなと考えました。

その時は梅雨時期で、自分の知識では鯛が産卵しに浅場まで来ていて場所や相手を探している。
周辺に居る真鯛を自分の仕掛けに誘い込み食わせる。

こんなことを考えながらいつも過ごしていると、ついつい都合のいい妄想をだくようになりました。
そして思った岸壁に、自分が思う通りの準備をして深夜の大鯛狙いははじまりました。^ - ^

準備は、竿を一本掛けるためのステンレス製のY字の物を知り合いに作ってもらい、竿とリールのワンセット、そして玉網、それから自分が座るイスと、オキアミを入れるタッパーがあるだけ。

そこに一晩居座るつもりで出かけます。
そしてここからが、妄想のはじまりです。^ - ^

妄想はわたしの知ってる範囲の鯛に関する情報を総動員して、好きなように作り上げます。(^_-)

小さなジャミカゴを改良して作った物にジャミとオキアミをまぜて細かく刻んだものを詰め込みます。 
そしてサシエとしてオキアミの大きなものを10匹くらいもハリに刺します。

もう目立ちすぎて、鯛が見たら絶対に無視できないオキアミ団子です。

カゴに入った、ジャミ混じりの臭〜い撒き餌は、引き潮に乗って海底まで沈み、そのままパラパラと流れが中身を流していきます。

引き潮になると、浅場を求めて深い場所からやって来る真鯛は、においに釣られてわたしの仕掛けを見つけます。

そこには見たこともないような魅力的なオキアミ団子がある。

だがしかし、鯛にはエサを口にする時間があり、深夜の1時とかだと普通は口を使わないのである。
だから鯛は食わないのではなく、食いはしないが、この魅力的なオキアミ団子をくわえずには居られないのである。^ - ^

バフバフと、まるで食感を楽しむようにハリが仕込まれたオキアミ団子を口に入れたり、くわえたままちょっと移動したりするのである。

その時に、竿先が反応する。
ハリをガツガツやれば、金属的な反応が竿先に出るし、くわえて動けば竿先は入る。

これをよ〜く観察しながら合わせを入れるのである。
決して食い気があったわけではない真鯛は、浅く口を使ったばっかりに、その分厚い唇に鋭いハリが刺さり、どんなに暴れても取れないし、柔らかな竿をしならせることはできても折ることは出来ず、ドラグも滑らされてラインを切ることもできない。^ - ^

結局は持久力のない鯛は疲れ果てて御用となるのである。^o^
ついでに言っておくと、この釣りは鯛だけでなく、あらゆる外道が来るから、玉網を入れる練習にもなる。

鯛が小さくたって練習だと思ってすくえば、デカいやつが来ても慌てずに済む。

わたしが使っていた玉網は80センチ枠だったので、40センチ級の鯛をすくったらこうなる。

それでも、誰も見てやしないので、ひたすら練習するのである。
少々時期を間違えたって、道具が安物だってかまいはしない。

安物でも毎回新しいものを使えば強度にたいして変わりはないのだ。

それよりも、鯛が食ってくる過程を妄想して、食わせる、獲る、を想像しまくる。
それが大事なんです。^ - ^

これは想像でも妄想でもなく、わたしは創造だと思っています。

有名な本にもありますが、思考は現実化する。
コレが真実だとおもいます。

こういう場面をいつも思い描ける人が釣りも上手なんですよ。^ - ^

妄想上手は釣り上手(o^^o)





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