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忽那の雫第550話 探偵釣り師しゅうちゃんの冒険! (真鯛に魅せられて3)

ある日の晩、自分で採取したスムシ(イチヨセ)をエサに松山観光港前の桟橋から仕掛けを投げ込んでいた。

中学から高校入学くらいにかけての時期は、ワシが一番手のつけられない時期で、両親は頭を悩ませただろうし、ワシ自身がコレから先どうなっていくのか予想も出来なかったヽ( ̄д ̄;)ノ=3=3=3

しかし釣りをしている時間だけは別で、バイクを盗んで走り回ったり、人様に迷惑のかかることをしない、唯一のまっとうな時間なので、どこで釣ろうが何をしようが、両親も安心して日常を送れる素敵な時間であったに違いない←それはひでー( ・∇・)

そんなワシが桟橋から仕掛けを放り込んで一服していた時だ←アンタまだ一服しちゃイカンだろ!(°▽°)


夜空を眺めながらいつもの悪巧みをしていると、←少しはまともなこと考えれ!ヽ( ̄д ̄;)ノ=3=3=3
桟橋に寝かせていた竿が、ガガガッとリールをひこずりながら激しく動いた。

あ〜!
当たってるわ(°▽°)

慌てて飛び付きリールを巻くが、かなりの手応え( ̄∇ ̄)
なんとか浮かせたのは35センチくらいの真鯛^ - ^

このくらい?^o^

他にも何人も居た釣り人が寄ってきて、玉網持ってる人がすくってくれた。

当時のタックルだが、奇跡的に写真が残っていた^o^

おそらくコレに似た道具だてで、竿は波止用の2号くらいで長さは3.6メートル

スピニングリールは2000番前後^ - ^

道糸はナイロン3号、ナマリは中通し式の3〜5号、ハリスはフロロカーボン2号、針はチヌバリ2号くらい。

今ある小物ならこんな感じ^ - ^

今考えると、若干バランスに欠けるが、あの頃のワシの環境では何とか合格ラインか?( ̄∀ ̄)

そして初めての大人に自慢出来そうなサイズの鯛を釣り、家に帰ると両親は大変喜んで、釣りの天才が誕生した、将来はコレで安泰や!←言い過ぎ?( ̄∇ ̄)
などと、あらゆる称賛の言葉を浴びせられた。←何とか非行の道からせめて釣りの世界へ誘導したかったのだろう(°▽°)

しかしこの鯛、あくる日にとてつもなく美味しい鯛めしと鯛汁になって食卓に登場し、ワシが家族の胃袋を満足に満たしたと実感した。^ - ^

それからは、何かに取り憑かれたように鯛釣りに走る。
やはり鯛は魚の王様で、〇〇の兄ちゃんが鯛を釣ったと村じゅうに広まり、さらに鯛を釣るしか道は無くなった。^o^

ワシはこの初めての鯛と呼べるサイズを釣った時に反省点を二つ見つけていた。

一つは玉網で、近くに居たオッサンがすくってくれなかったら獲れなかったかもしれないと冷静に判断出来た。^ - ^

昔の頼りないハリス2号で抜きあげられただろうかと思ったのだ。

それともう一つ、呆けたように夜空を見上げていだ時に竿がひこずられたのだが、もし竿から遠く離れていたら、竿はもう無くなっていたかもしれない。

こんなことを後から考えて、玉網は必ず出すようになった。^ - ^

そしてリールのドラグを緩めるクセをつけ、ドラグの滑る音に注意をするようになった。

さらには、コレまでのシンプルなブッコミ釣りから、カゴを使ってエサを撒いて寄せる攻めの釣りに移行していく。

昔も今も広大な松山観光港付近の岸壁も、すべて自分の釣り場のように自由自在に釣らせてもらったのが今の釣りの下地になったのだと思う。^ - ^

そしてカゴ釣りに変わったワシの初の獲物に、大型フェリーのチョッサーが値段をつけるという事件が起きた!←それは事件なのか?ヽ( ̄д ̄;)ノ=3=3=3

つづく

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探偵釣り師しゅうちゃん
めちゃ励みになります、コレからも頑張れそうです^ - ^