忽那の雫第53話 幽霊も釣れる石積み波止
忽那の雫第51話で紹介した、わたしの地元にある石積みの波止での出来事?心霊現象?である。^ - ^
記事にも書いたように、ここは真鯛やアイナメの大物釣り場で、わたし自身しょっちゅうこの波止で竿を出していました。
その日もここで投げ釣りをしていました。もちろん夜釣りで。(^。^)
竿先にはケミホタルという折って光らせるライトをテープで貼り付けた、当時のごく普通のスタイルでのんびりと釣っていました。
ここは、後ろを県道が走っていてその後ろはすぐ山。低い山だが、過去には台風などのときに崖崩れが起きることが何度かあり、人や家屋に大きな被害がでたことがある。^ - ^
この波止に明かりはないが、そばにある漁港の常夜灯からかすかに明かりが漏れている。
波止の先端に三脚をかまえて、深夜までアタリをただただ待つという釣りだから、夜通し釣る気で来ていても眠くなることがある。
その日も心地よい気温だったので、深夜の時間帯にウトウトしてしまっていたんです。^o^
エサ取りのアタリさえない時間が続いたので、ちょっとここらで一休みしようと思い、仕掛けを全部回収して、三脚に立て掛けてから仮眠をとりました。
ぼんやりした意識の中にどれくらい居たかわかりませんが、突然!
ガタガタ!っというけたたましい音に驚いて目をあけると、竿先に凄い反応が出ている。
つっ、ついに来やがったかと気持ちが高ぶり竿に近づこうとしましたが、このときようやく意識が正常に戻った。
え? そういや今仕掛けは海に入ってないよな。(・∀・)仮眠をとるために仕掛けを回収したのを忘れていたのです。
次の瞬間のわたしの動作はバックステップでした。(^.^)
ピョンと飛んだような、すり足で後ずさったような、なんだかわからない動きをしながら、竿先を押さえ込んだのは幽霊? って考えるしかありませんでした。
まさかと思いながらも、冷静になりヘッドランプのスイッチを入れて、もう一度よく竿を観察すると、またもや見ている前で竿先がガタガタと震えるんです。^ - ^
さっきよりはずっと冷静になってたわたしは、何が起きたのかをついに理解しました。
仕掛けを回収して三脚に立てかけたとき、エサのコウジもまだキレイなまま付いていて、石積み波止の隙間付近をエサがブラブラとしていて、それを見つけた彼が食らいついて取ろうとしてたんです。
そう、彼とは?
彼のことで、この石積み波止の隙間におそらくたくさん来ているんだろうと思われます。
ここへ釣りに来る人もチョコチョコ居て、釣りをしながらパンをかじったり弁当を食ったりするから、隙間に食べ物がいつも落ちているものと思われます。^ - ^
その食べ物のにおいを嗅ぎつけて、山からドブネズミが来ているんです。
まあでも、エサに食らいついたのが幽霊じゃなくてホッとしました。⬅️そんなの聞いたことない!(笑)
しっかりと見たそのネズミのデカいことにもチョット驚きで、寝ていてあんなのに噛まれたらと思うとゾッとします。
後で仲間に話すと、けっこうここには居るようで、ネズミを見るのは珍しくないとのことでした。⬅️アンタの地元なんじゃないのか?( ̄∇ ̄)