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忽那の雫第545話 探偵釣り師しゅうちゃんの冒険! (真鯛に魅せられて2)

竿とリールを手に入れたワシは、観光港のドカン前の砂地に集まる魚たちに夢中だった。

ガッチョが多く、たまに10センチくらいのカレイが来ていたりする。

が、たくさん居るガッチョはヒュッとエサに近づいてすぐに口に入れるが、カレイはなかなか口を使わない。

ワシは上から見ていて、たくさん集まったガッチョを散らそうと、石ころを拾ってきて投げ込むが鈍感なのかしぶといのか、なかなかエサがら離れない。^o^

一方でカレイが居る時はガッチョを遠巻きに見てる位置から近づいて来ないのだ。

腹が立って、デカい石を持ってきてドバシ込むと、周りの仲間が、あ〜!、カレイが食いよったのに逃げたーっとか言って非難するから時々ケンカになる。←そりゃアンタが一方的に悪いわヽ( ̄д ̄;)ノ=3=3=3

そしてカレイは、その日盆と正月が一緒に来たくらいの運の良さを持ったヤツにヒョイと釣れたりする。^o^

ワシはそれが悔しくて悔しくて、一度仲間の釣ったカレイを知らん顔して踏んで見た。←アンタそれ、、、ヽ( ̄д ̄;)ノ=3=3=3

それくらい周りが見えず、観光港の一角のドカン前の狭い砂地の部分だけがワシの世界となっていた。^ - ^

そしてある日、満潮ころのドカン前にゴカイを沈めたら、何か早い動きのヤツがエサに近づいてスグに咥えて暴れる。
エサは取られて素バリで上がってくるから、何とか釣り上げようと必死。

すると後ろからウチの父ちゃんが登場した。( ^∀^)
シュウボ釣れたか?
と言うので事情を話したら、父ちゃんはワシのごちゃごちゃの道具入れをまさぐり、仕掛け貸してみと言いながら、あっという間に作り替えてくれた。

ソレにエサのゴカイを刺すのだが、ハリが小さくなっている。
その小さいハリにゴカイを刺して投げようとすると、父ちゃんはちょっと待てと言って、ゴカイをツメで短く切った。^o^

ソレでやってみ〜と言うので投げ込んだら、やはり素早く近づいてくるヤツが居る。
しかもガッチョよりもはやく近づき、エサを咥えて震わせる。

そしてエサをブルブルと震わせたかと思った直後、竿の先に振動を感じた。

ワシは何が起きたのかわからなかったが、父ちゃんは早よ巻かんかと言う。
ワシはとにかくリールを巻いたのだが、ちょっとした重量感と生き物の動きが伝わってくる。^o^

上がってきたのはチャリコだが、ワタシはいつも観光港の食堂の水槽で見ていた鯛だったので、やった!ついに鯛を釣ったと皆んなに見せびらかした。

この日はドカンの前で、しゅうちゃんが鯛を釣ったと大騒ぎになり、以来は鯛釣り名人と言われるようになった←そ、そんな簡単に?ヽ( ̄д ̄;)ノ=3=3=3

コレがワシの初めての鯛で、おそらく今考えるに15〜20センチくらいだったと思う。

この時の感触は今でも残っていて、その時に父ちゃんがしたことはまるで魔法のように思えた。
忽那の雫第325話で書いた達人烈伝で登場してもらった父ちゃんこそが実はワシの釣りの師匠で、この人が居なかったら今のワシは居ない。←タネ撒いた人なんだからそうだろうヽ( ̄д ̄;)ノ=3=3=3

こうして父ちゃんに見守られながら、ワシの釣りはどんどん進化していった。

そして半グレ状態の中学生を乗り越えて、両親のカルマの解消を手伝った←そういう言い方もあるか!ヽ( ̄д ̄;)ノ=3=3=3
ひどい10代にも釣りとは皮一枚で繋がっていて、その頃には安いチヌ竿を使ったぶっ込み釣りにハマっていた。

今ある竿で言うと、こんなヤツ^ - ^
1号か2号くらいの竿なので、ナマリは5号くらいが限界。

ソレにハリスを一ヒロとってハリを付ける。

エサは自分で掘ったスムシ(イチヨセ)^ - ^

そしてある日の夜、観光港の桟橋で仕掛けを放り込んでたら事件は起きた!←ま、また事件か?ヽ( ̄д ̄;)ノ=3=3=3

つづく^o^

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探偵釣り師しゅうちゃん
めちゃ励みになります、コレからも頑張れそうです^ - ^