忽那の雫第127話 ひからびても本虫!
まだ近場の波止や桟橋で釣りの真似事を楽しんでいた頃、わたしは週末のたんびに干潟に行ってゴカイを掘り、あくる日の早朝から張り切ってサオを出していました。
その日もお気に入りの桟橋で朝から釣り糸をたれていると、近所にいる釣りキチの先輩が登場!^ ^
先輩とは言っても、ただ歳上なだけで、なんの遠慮もない。←かなりな憎まれ者( ̄▽ ̄)
お〜!
釣れたかー!
エサは掘ったのかー?
などと、大声で近寄ってきました。^o^
うん、きのうエサは掘ったよ。
まだ何にも釣れんけどねと答えたら、おまえのウデが悪だけじゃないんか?
オレも竿持ってこよ。
こう言ってサオをとりに帰りました。
しばらくしたらまた登場!
いつもの道具箱をかかえてきて、オレはエサ無いから使わせろナーなどとかる〜く言ってきたので、さっき俺のことウデが悪いって言ったからイヤだよ。
っと返すと、なんやとー!、よーし、じゃーええわい! 見とれよこのヤロー!(°▽°)
完全に怒ってました。ひひひっ(*^^*)
この子は←もうこの子扱い( ̄▽ ̄)、すぐに防波堤の水際にくっついた小さな貝を潰し始めたんです。^ - ^
当時はエサなんて何でもよく、虫だろうと貝だろうと、何を付けても魚はよく釣れました。
まだまだ海が豊かだったんでしょうね。(^。^)
わたしはその後着々と青ギゾ(キュウセンの雄)や、トラハゼなんかを釣り上げ、海水をたっぷり入れたバケツに次々と放り込みました。^ - ^
5〜6匹も釣ったころ、いきなりその子←すでに知らない子扱い( ・∇・)が大声で、いいもん見っけ!
っと言って、波止にへばり付いたガム状のものを剥がしていました。
見に行くと、それはペッチャンコになって干からびかかった本虫の切れ端でした。
新鮮な本虫の一回分くらいの量でしたが、見てるだけで吐きそうになるくらいの代物でした。
当時は本虫がとても高価で、子供のお小遣いではなかなか買えないものでしたが、変な臭いはするし、腐ってすでにちがう物体になっていました。^ - ^
そんなもんで釣れるわけないと、わたしは無視して自分は生きのいいゴカイを、見せびらかすように使っていました。←かなり意地が悪い!( ̄∀ ̄)
しばらくすると、後ろでまた大声!(゚∀゚)
やったー! デカい!
わたしがびっくりして振り向くと、デッカいウマズラハギをぶら下げてるんです!ヽ( ̄д ̄;)ノ=3=3=3
オマケに、やっぱ本虫はちがう!
貧乏人はゴカイでベラでも釣っとけ!
こんな憎たらしいことを言ってさっさと帰り支度を始めたんです。( ̄∀ ̄)
わたしはもう悔しくて泣きたくて、うっせー!
しねー!このヤロー!っと逆ギレ。←ガキのころからメチャクチャで先輩も後輩もない(°▽°)
わたしはその日、家に帰ってから父に、なー父ちゃんベラとウマズラハギだったらどっちがいい?
って聞いてみたら、父ちゃんはそりゃウマズラハギのほうがええに決まっとるとアッサリ!
こんのクソジジー!!←気に入らなかったら親も兄弟も関係なし( ̄▽ ̄)
わたしは次の釣行から、波止に落ちてる本虫を無意識の内に探すようになっていました。なはは(^○^)