忽那の雫第425話 今生でやり残した釣りの話し
長く釣りをしていて、今更ながらアレをしておいたら良かった、コレをこうしておけば良かったというような、やり残しというのが誰にでもあると思う。
ワタシもコレまでにここに二つ書いてきた。
一つは、ベイトリールもふつうに使えるようにしておきたかったこと。
もう一つは、エギングをもう少し本格的に取り組んでおきたかったこと。
そしてコレから書くのが、リールの左手巻き^ - ^
ワタシの長くやってきた釣りで見ると、ワタシは小さい頃から右投げ右巻きが身体に染み付いて、初めてリールを買ってもらった10才当時から、今現在も1ミリも変わらない。
そう、投げ竿を振った後に素早く右手から左手へ持ち替え、右手でハンドルを持ち糸ふけをとるというスタイル。
最初から今まで、コレでまったく不自由はなかったし、今も意識してリールを使っているわけではない。
それなのに、なぜか本格的な投げ釣りをし始めた頃、周りの人らと話しをしていて、右で投げるなら左で巻くのがほんとうなのだと教わった。
もう30年以上も前のことだが、理屈はわかってもスッカリ染み付いた道具の操作を変える気にはなれなかった。←怠慢男^o^
ワタシと同じく右手右巻きの人は多数派で、今さら変えられないという意見が多かった。
それが時代がだんだんと変わり、道具も進化して、釣りも相当に複雑になってきた。
動画なんかを見ていても、ワタシらよりだいぶ若い世代の人らは、釣りを始めた頃から正しいとされる使い方を身につけていて、見ていて非常にスマートな印象を受けた。
今のワタシの使ってる竿を見て思うが、投げ釣りのロッドにルアーロッド、それからメバル用のロッドあたりが残っているが、どれも右投げ左巻きで使えば今以上に効率よく使えてスマートな釣りができるんだろうなと素直に思えるのだ。←コレまではひねくれていたんだな?( ・∇・)
釣り歴だけはたくさん重ねて、ベテランと言われるくらいの年輪は出来たが、他人に教える際に自信をもってこうしなさいと言えない自分に気づくことがあるのだ。^ - ^
どこにもスキがないような釣りを、誰かに教えようと思うなら、まずは自分のやり方を正さないとどうにもやり難いと思い知らされるのである。(^。^)
釣り人生の所々で、完璧に道具を使いこなす人を見るたびに、自分の未熟さに気付くのである。^ - ^
だからもしも来世というものがあって、また釣りをする環境が得られるのであれば、今生で出来なかったことをすべて納得のいくレベルまでやり尽くしたいと思うのだ。
のべ竿を持てば、右手も左手も同じくらいの感覚で操作でき、投げ竿を持てば右に投げて右で巻き、玉網を自分で出す時は自然と右手で玉網をつかみすくう。
誰も何も言えないくらい自然にコレらが出来る今のワタシでも、自分を俯瞰して見たとしたら、わずかな不完全さに気づくだろう。
コレまで、わかっていながら右に付いていたハンドルも、新しい釣り人生がまたあるとしたら変わるに違いないと思っている。^o^
今生はこのまま、やり残したままで行こうと思っている。^ - ^