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忽那の雫第49話 ザブトンガレイに取り憑かれた頃

投げ釣りにハマったのは、今から約30年も前の話だ。^ - ^

それからいまだにやってはいるが、歳と共に体力もグンとなくなり、行く回数もグンと減った。

わたしの家は、瀬戸内の漁師町。しぜんに釣りをするようになって、子供のころから自転車で行ける範囲はどこにでも出かけていました。^ - ^

特に何釣りが好きなのかと聞かれた時は鯛が好きだと答えていた。地元ではチャリコ(マダイの小さなやつ)から、特大サイズまでよく見るお魚だったから、こう答えればあたりさわりがないのだ。^ - ^

面倒なのでこう答えてはいたが、実はカレイが釣りたくて仕方なかった。^ - ^少年時代は仲間たちの間で、カレイの小さいのでも釣れば、あっカレイやカレイや!って評判になるくらいなかなか釣れない魚だった。^ - ^

そんな環境下で大人になり、車も持って行動範囲はグッと広がった。

もうどこにだって行ける。トランクには釣具をぎっしり詰め込み、エサさえあれば出かけた先でいつでも釣りができるのだ。

でもまだ、カレイは遠い魚でした。(°▽°)

どうやったらカレイを狙って釣ることができるのかと、無い脳みそをフルに使った。

そしてたどり着いたのは、投げ釣りのクラブに入ることでした。

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クラブに入ってからは、仲間がたくさんできて、情報も山ほど集まりました。^ - ^

このとき、釣りは情報がすべてなんだと知りました。^ - ^仲間たちからたくさんの情報を得ながらカレイをたくさん釣ることが出来ました。

おかげで、カレイ釣りが得意だと言えるほどにまでなったんです。

そうすると今度はデッカいのを釣りたくなる。欲望ははてしないものです。(^^)

釣り師の間でザブトンガレイと呼ばれる、50センチオーバーを釣りたくてしかたありません。

カレイ釣りで最初の目標は30センチオーバー。コレはわりとカンタンに釣れました。

次に40センチオーバー。

これは一筋縄ではいきません。( ̄∇ ̄)39センチとか39.5センチとか、ちょっと足りないサイズのなんと多いことかと、このとき知りました。

しかしコレもやがてクリアー^ - ^

ついに残すは50センチオーバーのザブトン。カレイは60センチを超すものもすでに釣れてはいましたが、50センチはやはり誰もが夢見るサイズなのです。^ - ^

なのでわたしも、カレイは50センチが最終目標でした。

コイツを釣り上げるまでは、どんな険しい山道も重い荷物も苦になりませんでした。^ - ^

そしてついに!(o^^o)

その日が来たのですが、そこは今治市の菊間町の長い赤灯台がある波止でした。

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ここは時々来ていた釣り場で、波止の先端でもなく、付け根に近い所から投げていた時に釣れました。

その時は前日に残ったエサ(本虫)があったので、消費しようとお昼の一時間ほどを釣りに使っていたときでした。

玉網も出してなくて、カレイが浮いてきた時、おいおい、よりによって準備してないときに来んなよと叫んでしまいました。^ - ^

しかななくゴボウ抜きで捕ったのは、マコガレイの51.5センチでした。

あっけなく釣れてしまった50センチオーバーでしたが、それ以降は釣れていません。

ただ、テレビの取材を頼まれて、中島にカレイ狙いで行った時に、誘った釣友に珍しいカレイがでたことがありました。

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星ガレイ50〜60センチほどあったと思います。

目の前で、砂浜にずるずると上がってきたカレイを見て、おいおい、わたしの仕掛けに掛かれよ!っと思ってしまった強欲なわたしでした。( ◠‿◠ )

こんなににも魅力のあるカレイというお魚。

あの頃を思っただけで、幸せな気分になれます。

釣りバンザーイ!^ - ^

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