忽那の雫第533話 探偵釣り師しゅうちゃんの冒険!中二病のまま重篤な釣り病発症
529話では、松山観光港のそばのドカン前で釣り大会をするため、またまた近くの竹藪に竹を取りに行こうとなった。
この竹藪にはキレイなストライプ模様の竹が生えており、なぜか柔らかいが他にはないのでアメリカ竹だと誰かが言い、ソレ以来アメリカ竹ということになっている。←もちろん他人んちの竹藪ヽ( ̄д ̄;)ノ=3=3=3
竹藪に来た時、誰かが腹が減ったなと言い出した。
こんな時になぜだか閃くワシの脳みそ( ・∇・)
あっ、ええこと考えた!
近くに芋の畑があるけん、あそこ行ってサツマイモ焼いて食おうや。←もはや小学生の発想ではない( ̄∇ ̄)
ワシはせき坊を誘って芋を掘りに少し離れた場所まで行くことにした。
あとのもんは全員分の竹取っとけよ! と言い渡し、せき坊と二人で畑に辿り着いた。←なぜか仕切っている^o^
二人とも慣れた手つきでイモを掘る^ - ^←なんで慣れてるんだ?ヽ( ̄д ̄;)ノ=3=3=3
10コくらい掘るのは造作もなかった(・∀・)
せき坊と二人で、左右のポッケとシリのポッケ、余りは腹をまくって包んだ。←洗濯する母ちゃんの気持ちを考えろ!ヽ( ̄д ̄;)ノ=3=3=3
そして計画どおりにイモをたんまり掘った二人は夫婦池(めおといけ)という二つ並んだ池の横を通り、皆が待つ竹藪をめざして歩いた、のだが、
二つの池の境目にある窪みから何やら恐ろしい物が飛び出したのを目撃して、先を歩いていたせき坊が叫んだ!
しゅう坊逃げ〜!
オジーじゃ!というヽ( ̄д ̄;)ノ=3=3=3
やれやれ、畑のジジーが芋泥棒に気づいて待ち伏せていたのだ。
せき坊は持っていたイモをそこらに撒き散らしながらこっちに向かってくる。(°▽°)
い、いかん、こっちにくなーと理不尽なことをわめきながら、ワシは走った。
もう頭ん中は真っ白で、初めて命の危険を感じた。
何故って?
立ち上がったジジーは片手にカマみたいなのを振り上げていたからだ。^o^
せき坊ー、くんなー、向こう行けーと叫びながら、自分だけ逃げようとする姑息なワシを追い越すくらいの勢いで走ってくるせき坊に向かって、まだポッケに残ってた芋を投げつけた。←過去に見た光景に似た人間失格の行為(°▽°)
前に奥の池の行き道、UFO出現が疑われた時に弟をほって逃げたことを親にチクられて後がなかったワシはここで捕まるわけにいかなかったのだ。←アンタいつもそうなのか?( ・∇・)
このとき走って逃げた距離は数キロに及んだ。^ - ^
松山観光港がある高浜5丁目から、高浜港がある高浜2丁目の教会がある場所まで、休まず二人は走って、教会に飛び込んだ。^ - ^
せき坊と、今日の逃げ足やったら校内のマラソン大会ではワンツーでゴールできるのーと、言ったかどうかは忘れた。←バカタレが( ・∇・)
そしてなんと!
教会内ではオヤツまでもらい、二人並んで讃美歌を歌ったんだから図々しいにも程があった。^o^
この後二人は、何事もなかったかのように家に帰り、翌日に皆を集めて説明会をした。←この頃からなんらかの病を患っていた?ヽ( ̄д ̄;)ノ=3=3=3
あらためてドカン前の砂地に居るガッチョたちを釣るための作戦をみなで考えたが、竹竿では限界があるという結論に達して、当時早い子が持ってた竿とリールの購入を考えるようになった。
みなそれぞれ、家庭の事情を乗り越えて、道具を持ち始める時期だった。^ - ^
ワシは母ちゃんに言ってみたが、父ちゃんに聞けというので恐る恐る聞いてみたら、案外父ちゃんの方が易々と了解してくれた。ラッキー(^O^)
そして父ちゃんは、3丁目にある釣具店に連れてってくれて、竿とリールを買ってくれたのだ。
竿は忘れもしない六角形の二本継ぎで、600円。
もう今では考えられないが、ホントに六角形だった。
リールはハンドルを回すと心地よいカリカリという音を出してスムーズに回ったが、いま考えると恐ろしいほど簡単な作りだった。
ベールアームが一本のステンレス製で、ラインがあたる部分はただ曲げただけ。
今のスピニングリールは安くてもこんな形^ - ^
ラインはベアリングの付いたローラーでスムースに巻き取れる。
が、当時のリールはステンにラインを擦らせながら巻くという、荒技だった。←実話^ - ^
さて、この日からこのリールと竿を使った海釣りが始まる。
あ、このリールは350円だったのを覚えている。
エサも進化して、つぶした貝からゴカイへと変わり、コレを自分で採取する技術を身につける。
まだまだ続く、、かも( ̄∇ ̄)