忽那の雫第372話 15°でムズムズ16°でワクワク17°でドキドキする釣りの話し
あれからもう40年くらいたったかな?
きのうのことのようだが、きのうと40年前がわからないほどワタシの脳は時を超えている。←熱測ったか?(°▽°)
そう、まだワタシがある魚に狂っていたころ、釣り場には必ず水温計を持って行き、まず測った。
水温で一喜一憂するのだ^o^
あるお魚とは真鯛^ - ^
奥さんが最近、真鯛が釣りたいと言い出して、何とか釣らせようと頭を働かせたとき、思い浮かんだのが水温計。^ - ^
アレまだあるだろうか?
探したが見つからないので、釣具店に行った時に買おうと思っていた。
が、ようく考えてみると今は気象がおかしいから山の動物の行動もおかしいし、釣れる魚の季節もめちゃくちゃ、旱魃になったり洪水になったりと世界中がおかしい。
もうこれ、水温測って釣りするような世界ではないと直感!
買うのをやめた。^o^
すると出てくる不思議(°▽°)
古い小物入れに懐かしいストリンガーと一緒に入っていた。
水温を気にしながら鯛に夢中だったあの頃、鯛を生かしておくために使っていたストリンガーもまだピカピカのまま。
使わないからピカピカなんじゃなく、このステンレスの質がそうさせている。
石鯛用のこのストリンガーには何十匹という大鯛を繋いできたが錆びない。
ずっと使えそうだから、ロープを替えてしまっておいたのだ。
そのすぐそばに、この水温計もあった。^o^
当時、今では考えられないが、鯛釣りの記録を毎日つけていた。
たしか15°を超えてくると鯛が食い始める。
が、まだまだ走りでチヌの方が来てドキっとさせられることが多かった。
コレが16°になると完全に真鯛の確率が上がり、前アタリが出るとワクワクするようになる。(^o^)
鯛であってくれと、祈るような瞬間だ。
前アタリのあと、みごとに竿先がスィーーっと入る。
当時の釣りはカゴやぶっ込みで、エサにオキアミやスムシを使うことが多かった。
オキアミは買うしかないが、スムシ(イチヨセ)は自分で採取していた。
スムシをぶっこむと、その動きの良さにたまらなくなるのか、チヌが居たらまず食ってくるから退屈な釣りにはならない。
やがて水温は17°になり、チヌ以上に活性化した大鯛たちが食ってきだす。
もうこうなると、ドキドキがとまらない。(^O^)
リールのドラグが滑る勢いで魚のトルクを感じ、竿を持つ手が魚種とそのサイズを割り出す。^ - ^
やりとりの中盤ころには真鯛だと確信できる自分が居た。
思い通りに鯛を釣るようになるまで、水温に気を使い、仕掛けを改良して鯛を迎え撃った。(^O^)
当時とちがうのは、今は投げ釣りで狙うことが多いから、釣り場と季節とエサにばかり意識が向く。^ - ^
奥さんには、思ったとおりのサイズを釣らせることに成功したが、たまたま釣れた感は残る。
今の世界を今朝のニュースでも見たが、イグアスの滝の水量が16倍になったとか、米の産地が北上してるとか。
ワタシのまわりでもあらゆる変化が著しい。
大好きなミカンも、中島の美味しいワセみかんが新たな品種になり、さらに美味しくなった。
あまりにも移り変わりの激しいこの世界だが、釣りに関してはまだまだ思い通りにさせてもらえるから感謝しかない。(o^^o)
投げ釣りが中心になってからは、三脚に重しとしてぶら下げるナイロンバケツの中の海水を時々触って、あー水温が高いなーとか冷たいなーとか言うくらいになってしまった。^ - ^
が、釣りは相変わらず楽しいのである。(^◇^)