忽那の雫第433話 ある晩に高浜瀬戸を泳いでいた鯛の受難!
今日は、ワタシと鯛の出逢いの頃の話をしよう^o^
なぜか鯛とは縁のあったワタシの釣り人生だが、釣りを始めてから、やはり鯛は釣魚の王様だという観念があり、大きな鯛を釣るための活動は自然に始まった。
ワタシが生まれ育った街は高浜と興居島の間を走る高浜瀬戸の真前。
当時、血まなこになって大鯛との出会いを求めて夜な夜な撒き餌をしていたワタシの仕掛けのクサーいエサに引き寄せられて、高浜瀬戸を悠々と泳いでいた鯛は、まんまとワタシのハリに掛かる運命をたどった。
辿ったはいいのだが、一晩に何度もシメられることになるとは思いもしなかったと思う。
ここにその一部始終をメモしておく。
真夜中、音もなく竿先が舞い込むのを息を呑みながら見ていたワタシは、電光石火の合わせを喰らわせた。
ハリに乗ってしまったと気づいた鯛は、全力の抵抗でワタシをハラハラさせ、ついに海面近くまで来て姿を見せた。
その時、偶然にも釣り場に現れた釣友のKさんは、玉網を持ち、すくう気満々??
でかたわらに立っていた。
Kさんとは、忽那の雫第8話に登場する、バイクで激走したあの人で、113話でチヌになったあの人だ。←見せ場を作るタイプ?( ̄▽ ̄)
まず、深夜にワタシのハリにかかったのが今回この鯛の受難の始まり。
その手応えからして、釣りを始めてから初の大鯛だとわかったが、偶然にも玉網を持つことになったのがKさんだと思うと一抹の不安がないでもなかった。←失礼だろ!ヽ( ̄д ̄;)ノ=3=3=3
そして鯛が白く光り出して海面下50センチくらいのタイミングで、Kさんの気合いの声がその辺に小さく轟いた!^ - ^
シャーッ!
ちょ、ちょい待って^ - ^
待ったの声はむなしく届かずに、Kさんが放った玉網の一撃は、海面下50センチの鯛の頭を直撃したのだ。^o^
その直後、鯛は息を吹き返したように元気にまた海底へと消えていった。
Kさん、早いよ、次は浮いてからお願いねと、泣きすがるようにワタシは頼んだ。
あー、ごめんごめんと、気合いを入れ直すKさん^ - ^
ワタシは突っ込んだ鯛をさらに弱らせて、海面に浮かせた。(^。^)
ここでKさんお願い!
と言うと、気合いの入ったKさんの本日二度目の一撃が下った(°▽°)
今度の一撃は、ちゃんと音まで聞こえたからワタシは気絶しそうになった( ・∇・)
け、Kさん、そ、そんなに振り下ろさんでも、、。^ - ^
あの音だと、もうひと暴れしようとした鯛の気力さえも奪ったに違いない。←結果ok?( ・∇・)
こんなわけで、ワタシの釣り人生の中の大鯛一匹目はこうして御用となった。
ワタシはとりあえずストリンガーで活かしておき、帰りに一応シメようとしたが、デカいので決まらず家が近いので持ち帰った。^o^
父ちゃんを呼び、まだ活きてる鯛を測って、明日鯛メシで食うからシメて血抜きしようと言った父ちゃんの声が鯛に聞かれてないことを祈った(°▽°)
いらんことだが、この時のストリンガーを今でも持っている^o^
鯛は72か75センチかで、ワタシの初めての70センチオーバーとなった。
次の日、鯛めしでコレを祝った←た、鯛の気になってみろ!(°▽°)
この晩、父ちゃんが鯛をシメたことで、鯛はワタシのハリに掛かった時と、一応シメようとした時と、全部で三回しんだ。
なんとその時の衝撃写真があるのだ!
薄暗い場所で、左手にマイナスドライバー、右手に金槌を持った父ちゃんは、やはり達人だった?
忽那の雫第325話^o^
暗いので画伯が描くとこうなる( ・∇・)
あの日、高浜瀬戸を泳いでいた鯛が、ちょっとの油断でこうなってしまったのである( ̄▽ ̄)
ごめんなさい( ・∇・)