忽那の雫第193話 釣ってる人がいない?恐怖の松山空港!
もうどれくらい前になるだろう^o^
本来なら入ってはいけない場所に入って釣りをしていたことがある。
最近はニュースなどでも時々伝えられる、マナー違反の釣り人が、釣り禁止の看板や柵を設けた波止に入り込み釣りをしている様子。^ - ^
コレはまだ可愛い(°▽°)
松山空港の滑走路が延長された頃、滑走路のふちを忍者のように釣り具をかついでテトラを飛びながら先端まで歩いて行き、朝まで釣りをしていた強者がけっこういた。^ - ^
ワタシもその一人だったのだが、あれから何十年も経った今だからやっと話せる。(・∀・)
当時、滑走路が延長されたことにより500メートルも沖を攻めれると話題になり、オカッパリ釣り師がまだ見ぬ未体験ゾーンに仕掛けをふりこむため、この危険な空港へ釣りに行ったのだ。
北西向きに延びた滑走路の先端までは、重い釣り具をかついでテトラを飛び、マス目状に囲まれた狭い所を1キロ近く歩くのだから、ホント御苦労だった。
松山空港の釣り場は大きく分けてAとBの二つの面になる。
潮の流れが速いので、満ち引きの時間によって釣りする位置を替えていた。
太刀魚がよく釣れていた頃、ワタシは投げ釣りをしに来たのだが、引き潮が流れていたためBの位置に釣り座を構えて釣っていました。^ - ^
その位置からは、ちょっと歩くとAの面に行けるため潮が変わったら自分も釣り座を変えようと思っていたのです。
深夜になってAの面から太刀魚を釣るための仕掛けが飛んでいることに気付きました。
Bのワタシの位置から、Aの面で仕掛けを投げてるのが確認できたんです。
仕掛けの上に付けたホタルと呼ぶ折って点灯させるタイプのライトが飛んでたんです。
あ〜、Aの面に太刀魚釣ってる人が居るな〜^ - ^
その一人は太刀魚だから一晩中はやらないだろうから、その人が帰ったら移動しようと決めてワタシは釣りを続けました。
ところが、いつまで経っても帰らない。(・∀・)
仕方ない、ちょっと居る場所を確認して、やれそうな所があるか見ておこうと、少し歩いてAの面を見たんです。
え??
誰も居ない( ̄∇ ̄)
そ、そんなはずはない!
数分前にもライトが空中を飛んだのをまちがいなく見た。
滑走路を向こう側に回っては帰れない。
来た人は漏れなく引き返すか、海に飛び込んで彼岸に渡るしかないのだ。←彼岸に渡る人が居るのか?ε=ε=ε=ε=ε=ε=┌(; ̄◇ ̄)┘
ゾッとして立ちすくみました( ・∇・)
まさか、死んでまで太刀魚を釣りに来る人がいるなんて!
わけのわからない妄想で一杯になったわたしは、ついつい空に向かって手を合わしたその刹那!
ピューン。
ホタルの付いた仕掛けが空を舞いました。^ - ^
な、なんと!
それは滑走路上から飛んできてるようで、釣り人は上に居たのです( ̄∀ ̄)
呆れるよりほかありませんでした。^o^
ワタシだって、ここで釣ることに多少は気がひけるから、心の中では遠慮してるのに。←それは遠慮とは言わん!(・∀・)
ワタシが座ってるマス目状の上5メートルくらいの所はもう滑走路。^ - ^
誰だか知らないが、そこから釣りをしていた強者が居たのだ。
滑走路には定期的に見回りが車で来るのだが、それを掻い潜って釣りをするって?
ある意味、彼岸の方だったのかも知れない。( ̄∇ ̄)
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