忽那の雫第91話 じょじょにハマり自作しないと気が済まない釣りキチたち
瀬戸内の海には、今もう釣りに狂ってる人と、これから狂おうとしている人たちが大勢いる。^ - ^
釣りとの最初の出会い方で、その人のハマり方がきまるが、はじめての釣りでハッとするような体験をしたり、魚の強い引きをモロに感じてしまうともう病は始まっている。
次第に自分専用の道具が欲しくなり、一通り揃えるが、釣りに行くたびに何がしかの釣果があると、自然に人より多く釣るにはどうしたらいいかと考えるようになる。
こうなってくると、市販の道具に物足りなさを感じ始めるのである。
竿やリールといった物は、一から自分で作るには無理があるが、仕掛けやナマリなどの消耗品は、いっそ自分で作ってしまおうと考えるのである。
わたしは投げ釣りを長くしていたので、小物を自作する人たちを多く見てきました。
感動的だったのが、その昔、生きたエサを硬い竿で投げたら千切れたりハリからはずれたりして、なかなか大変だった。
これを何とかしようと、シャトルと呼ぶエサを入れるカプセル付きのナマリを作った人がいて、多くの投げ釣り師が使った。
ボケ(カメジャコ)や、生きたイカナゴなど、カプセルに入るものならなんでも、思い切り投げられ、遠くに生き餌を運べる画期的なモノでした。
これに習い、いろんな生き餌を投げる器具が考え出されました。
おかげで、これまでにない釣果をえられるようになり、釣具の進化に大いに貢献したんです。
ナマリの形にもいろいろありますが、昔からナマリの根がかりには投げ釣り師も頭を悩ませており、自作のナマリを作る人が続出しました。
わたしなんかも、少しでも根がかりを減らそうとして、浮き上がりが良さそうな形状の天秤を自作した時期がありました。^ - ^
こうして、ハマりだすとどこまでもいってしまうわけです。
投げ釣りの場合なんかは、ある程度のキャリアのある人は、ほぼ全員が仕掛けを自作してるんじゃないでしょうか。
わたしも釣り場ごとに違った仕掛けを使ってたし、狙う魚によっても仕掛けを変えていました。
市販の仕掛けを最初のころは使っていたが、だんだんと気に入らない箇所が見えてきて、いつの間にか自作していたというのが流れなんですが、仕掛けは自作するものと思っている人はもう立派な釣りキチなんだと思います。(^。^)
わたしの場合、メバル釣りも好きで、胴付き仕掛けの探り釣りと、カブラ仕掛けの引き釣りをよくやるのですが、例えばカブラで引き釣りをする際、仕掛けを投げるための飛ばしウキが必要です。^ - ^
この飛ばしウキは当然ながら買っていたんですが、一個300円とか、高いモノは千円を超えるものまであります。
一度投げただけで引っかかって切れたりすることもあるから、それはそれは高くつく消耗品です。
これを何とかしようと、ついに作ってしまいました。^o^
百均で見つけた、子供が遊ぶ風船に注射器で水と空気を少し入れ、本物と同じ重さとバランスをとりました。
市販の本物と使用感はまったくちがわず、釣果も同じ。
コレを一個なくしても4円。(^。^)
我ながらいいもん作ったなと思いました。
今も使っています。^ - ^
風船なので使っているうちに破けることもありますが、破けたら切ってメバル釣りの擬似餌にしてます。
周りからは、どんだけ〜って思われますが、釣果は以前にも増して良好で、金をかけずに魚を釣る楽しみも加わりました。
こうして、釣りというのは、自作しないと気が済まない人たちというのが、道具を進化させてささえているんだと思います。^ - ^
コレが釣りキチと言われる人たちです。←ちょっと照れてるヤツ(・∀・)