忽那の雫第527話 ワタシと魚のご縁シリーズ! (太刀魚)
久しぶりのご縁シリーズ、今回はもうすでにほぼやらなくなった太刀魚の話しをメモしとく。
毎年涼しくなる頃に、熱くなってた松山沿岸のタチウオ釣り
この釣りは地元松山にいるだけで、釣りをする人だけでなく、ふだんはしない人まで夕涼みがてらに竿を一本かついで、メシのオカズを釣りに行くスタイルとして定着していた。
実はこの太刀魚釣りはワタシよりも弟の良二の方が先に覚えた釣りだったような気がする。
先生はもちろん父ちゃんで、忘れられない教えは、「ギッチーン!」だった。
ワタシら兄弟が覚えた太刀魚釣りは、ルアーロッドくらいの適度な長さ適度な硬さの竿にスピニングリールを付け、道糸に集魚ライトを付けてその30〜50センチくらい下に太刀魚針を付けるという地元では超一般的な釣り方。
今でも実はワタシの釣り具を入れている29段ある引き出しの一つに太刀魚を釣る道具が入っている←密かに出番を待っている?^o^
最初の頃の太刀魚バリは、まったく飾りっ気のないモノだったが、最後に買って引き出しの肥やしになったヤツはナマリ部に蛍光塗料が塗られている。
何を模したのか知らないが、目まで付いてる(°▽°)
集魚ライトは誰もがホタルと呼ぶヤツ^ - ^
ハリの上には噛み切られないようにワイヤーを付けて、ハリには好みのエサを刺す^o^
ワタシは丈夫なドジョウをエサにすることが多かった。
そしてこの太刀魚バリはすぐに進化して針先が二つに分かれたモノが出て、みなすぐに飛びついた。
それは太刀魚がアタリを出しても掛かりが悪いからで、針先が二つになると何倍も掛かりやすくなったからだ。
この太刀魚釣りだが、厳密に言うなら太刀魚掛けと言うほうが合っている。
太刀魚はこの仕掛けを口の中に入れてしまう訳ではなく、喰らい付くと釣り人に察知され、合わせをくらってハリが刺さるからで、刺さる場所は口の周りの外側から掛かることになる。
仕掛けを追いかけて来たタチウオは、エサを下からかぶり付き離さないから、釣り人の持つ竿に伝わる魚信はカツカツとかガツガツとかいう金属的なモノのあと、しっかり喰らいついたらもう金輪際離さん!っという意思が伝わる。
この時の状況を父ちゃんは「ギッチーン!」という言葉で表現してくれたというわけだ。
全部を言えば、ガツガツギッチーンで、ガツガツくらいの時に合わせたらハリに乗るのが5割だがギッチーンまで待って合わせたら8割がた乗るというわけだ。^o^
コレを教えてくれた父ちゃんはマサに釣りの達人だと、ワタシたち兄弟は心に刻んだ。
この太刀魚が沿岸から食わなくなって久しいが、まだ食っていた頃に、ワタシは息子を連れて西中港で太刀魚釣りをしたことがある。
指4本くらいだが、塩焼きにするに丁度いいサイズの太刀魚が面白いくらい釣れた。^o^
こうして太刀魚釣りも、ワタシの父ちゃんからワタシ、そしてワタシの息子へと3代に渡って繋がったのが、写真を見て判明した2007年^ - ^
つまり今から17年前に息子まで繋がったわけだ。
そして今年2024年、そのムスコが太刀魚を持ってきてくれた。
最近食べてなかった太刀魚と、ウチの畑で取れたサトイモとが食卓に並び、なんとも感慨深い食事となった。^ - ^
そして、あの頃の西中港と現在の西中港は1ミリたりとも雰囲気に変わりがないのが嬉しい。
試してはないが、今でも時期になると普通に食うのかもしれない。
西中港が食うのなら、すぐそばの饒でも食うはず。
あと、よく釣れたので奥さんまで連れてって楽しませたことのある熊田の波止も食うに違いない。
あれ?
そういや最近、今治の富田新港をぶらついたが、あそこも普通に食うだろう。
いや待てよ、それなら大可賀の釣り公園だって、、←妄想の連鎖が止まらなくなってるヽ( ̄д ̄;)ノ=3=3=3
またあの頃の賑やかな海が戻ることを祈るワタシです。^ - ^