見出し画像

忽那の雫第526話 探偵釣り師しゅうちゃんの冒険❗️ 中二病始まる1

弟にゲンコをお見舞いしてから、さっそく山へ上がる準備を整えたワシは、やはりヒデとヒロを従えて、先頭きって奥の池へ向かった。

コッソリとポッケに父ちゃん秘伝の練り餌を入れて←裸で入れていて後から母ちゃんにどえらい目に怒られたヽ( ̄д ̄;)ノ=3=3=3

釣り場に着いた時、とつぜんの宣言をして二人をポカンとさせた。
もし、大蛇がでたら大声で言えよー!

ワシがやったるけん^o^
なぜか自分が特別な人間になったような錯覚に陥り二人を唖然とさせたのだ←もしや中二病がはじまった?

と、とにかく釣りは静かにスタートした^o^

三人は思い思いの場所から仕掛けを振り込み、ウキに神経を集中した。

ある意味予想通りの展開で、フナが着々と釣れて、池の水を堰き止めている所の近くに小石で囲みを作り釣れたフナはここに入れていくことにした。

三人の中でもワシがちょっとだけリードする釣果で、お前らももうチョイ頑張れや!
とか言ってる←完全に親分気取り(°▽°)

しばらく釣れない時間があり、退屈になったワシに悪いクセが出た。

生かしているフナのそばで釣ってたヒロに向かって、おーいヒロー動くなよー
お前の後ろに大蛇が居るどー!(°▽°)

びっくりして立ち上がったヒロが足を取られた( ̄∇ ̄)

身体こそ池に浸かることはなかったが、生かしていたフナの水たまりを蹴って壊し、フナを全部逃してしまったのだ。^o^

あーっ、お前なんしよんどー馬鹿タレがー←見事な因果応報ヽ( ̄д ̄;)ノ=3=3=3

この時ワシのこの日の企みが砕け散った。^ - ^

実はとなりの6丁目に、池のある家があり、そこのオッサンがコイやフナを買ってくれるという耳寄りな話を聞いていたのだ。(^。^)

6丁目にいる同級生のユウセイが買ってもらったことがあるらしく、色のついたコイなら50円くらいになるかもしれんっと声を震わせながら教えてくれたのだ。←当時の50円は凄い価値^o^

家に池を作ったオッサンは、早く池を賑わしたいから、フナでも10円くらいでは買ってくれるかもしれんとユウセイは言う。

コレを聞いていたワシは、釣れるたびに銭勘定が始まり、もうすでに売れたような気でいたのだ。

当時の小遣いは、小学生あたりで一日10円もらったら上等なほうで、中学生に上がっても50円くれとはなかなか言えず、勇気を出して言うとゲンコツを貰う子も沢山いた。

この硬貨は神だった^o^

釣ったフナを入れていた水たまりに、フナが溜まってきたころ、ワシはそれを覗き込むたびにドキドキしていた。( ・∇・)

それをヒロが蹴って壊して、お金が全部逃げたのだ。←逃げたのはお金になっている(・∀・)

うちの隣の家のシナコ婆(当時推定60才)は、タコ焼きを売っていて、5ヶ10円だった。
それはそれはよく売れたので、その隣のミス姉(当時推定50才)は、6ヶ10円で焼き始めた。

もし50円分のたこ焼きを買ったら、しゅうちゃんどこへ売りに行くんかと聞かれたことだろう。( ̄∇ ̄)

こうして儲け損なった日の帰り道、ヒロ、もうええけん明日は牛乳くれよっと言った←給食の牛乳を狙っていたヽ( ̄д ̄;)ノ=3=3=3

ははっ、冗談冗談っと言いながら横を流れる小川を見ていて、この水はどこに流れるんだろかと、しょうもない考えが湧いてきた。^ - ^

池の水は川を通ってやがて海に出るなんてことは、実は知らなかったのだが、この話をするとヒロもヒデも海に行くんだと言う。

なんでお前らそんなこと知っとん?
まっ、ワシも知っとるけど(°▽°)

この時自分だけはアンポンタンで、コレは隠さんとマズイ!
そう感じたが、自分の特別な能力も信じて疑わなかった←完全な中二病ヽ( ̄д ̄;)ノ=3=3=3

そして、我々は海を目指す(^◇^)

アナタが望むと次があります←そんなヤツは居らんゾ!ヽ( ̄д ̄;)ノ=3=3=3

いいなと思ったら応援しよう!