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忽那の雫第90話 ガキの頃いったいアンタは何を聴いたんだ?(島のケンカ)

小さい頃、わたしはある話を聞いた。^ - ^
誰から聞いたのか忘れたが、何度も何度も聞いて、きっとホントの話しなんだろうと思った。^ - ^
友達も聞いた。
大勢の友だちも、みな同じ話をしていた。

たぶん地元の老人たちはみんな知っていて、子供らにみんなで伝えていたのかもしれない。^o^

松山の沿岸からすぐ目の前に浮かぶ小さな無人島が三つ見える。

一つはターナー島としても有名な、四十島。
この島はなぜか、島の形が歪で、見る角度によっては丸く穴が空いたように見える。

また見る角度を変えると、欠けた歯のようにも見える。^ ^

子供は何にでも物語をつけたがる。
それを知ってる老人たちは、子供が納得するような物語を真顔で話す。^ - ^

話によると、この四十島はむかし、もう少し北の方に浮かぶ小島という無人島とケンカをしていたらしい。

小島にはもっと正式な名前があると思っていたが、わからないから四十島に対してこの島を五十島と呼んでいた、わかりやすい発想の子供もたくさんいた。(°▽°)

その小島は、四十島よりもさらに小さく、ただの岩場に近い感じがするが、すばしっこくてケンカが強かったらしい。
コイツだ!

キレやすいこの島は、ケンカを売ってきた四十島に、何も言わずに思い切りグーパンチをくらわして知らん顔してたらしい。^ - ^

四十島はそのパンチで丸く穴が開き、もう見境なく猫パンチで応戦したが、虚しい両島の闘いは決着がつかなかった。

これを見ていたのが、わたしの実家の目の前に浮かぶ九十九島。
ちょっとだけ大きくて、頭の毛も多いが、ケンカの仲裁をしてヒーローになった。^o^

二つの島の真ん中にドカンと居座り、争いをとめた九十九島を町の住民はスクモと呼んで親しんだ。

松山の海の玄関口、松山観光港のすぐ沖に浮かぶ無人島だから、多くの人が実は目にしている島なのである。(^◇^)

この話を聞いたころ、話が真実なのか確かめるため四十島へ見に行き、パンチで穴の空いた姿を見て確信したのを今もハッキリと覚えている。←今もきっと子供なヤツε=ε=ε=ε=ε=ε=┌(; ̄◇ ̄)┘

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