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見慣れない物体現る!

田舎と都会をゆる〜く行ったり来たりしている私。
その道すがらに、何か見慣れないものが現れました。
なんなんでしょうか?
走る車窓から写真を撮ってみました。

なんじゃこりゃ〜!?

写真をよく見ると、どうやら鉄道車体のようです。

左側は先頭部分、側面はドアが二つ。
短くてちっちゃい!
右側は連結部分のようです

見たことがない車両です。
何でこんなとこに!
すぐ隣は金属回収会社の敷地です。
ってことは、バラされてしまう運命がある〜?

車両の短さからいって、二両編成の連接車ではないか?
どこか地方の中小私鉄の車両ではないかと….。

これは貴重なものではないのか!
とバラされる前に調べてみようっと!

色々と調べて、鉄道に詳しい友人にも訊いてみました。
写真を送ったら、なんと即時回答が!

『これはですね、福井鉄道の廃止された鯖浦線(せいほせんと読むそうです)で走っていた連接車(二両編成)の、
モハ160
の片われですね!
車両の長さは11mです。
もう一方の車両は福井で保存されています。
なぜ、そちらに片われがあるのかわかりません。
福井鉄道が自社工場で自作した貴重なものです。』

という回答が。
なんでそんなに詳しいことまで知っているの?

なんで、今、関東の茨城くんだりに置かれているのか、それが知りたくてさっそくググってみました。

すると、
福井で保存されていた(個人所有?らしい)当車両が解体される、という情報が、神奈川の鉄道愛好家に流れて、その方が茨城の当地に土地を用意して、福井から陸送して設置した、ということが判明しました。(福井に保存されているもう一方の片われは現地保存されているそうです。)

神奈川の人が茨城の土地を買い求め、そして、福井から鉄道車両を陸送してくる!
すごい熱意!!
一体いくらかかったんだろうと下世話なレベルまで考えてしまいました。

で、しばらくの期間、雑草に覆われる車体を車窓から眺めていました。

夏の盛りがようやく過ぎたあたりごろ、見慣れた車両風景を見ていたところ、
「ん!」
と風景が変わりました。

ん、なんだなんだ!!

見慣れていた福井鉄道車両の奥に、また車両が!

扉の数は3箇所のようです。福井鉄道車両より長そうです。
塗装の色分けと形になんとなく見覚えがあります。

え〜っと、ワタクシ、鉄道ファンではございません!
(なんで、弁明せねばならんのじゃ〜??)

幼少の頃、住んでいたところに路線があった鉄道の車両に似ているなぁ、と思った次第です。

奥の車体のヘッドライトあたりに見覚えが….。
なんでそんなトコに目がいくんじゃ!?

奥の車体のヘッドライトあたりを見て、確信致しました!
「これはもしや、小田急電鉄の旧車両では!」

あのぅ〜、誓って、
え〜っと、ワタクシ、鉄道ファンではございません!
(なんで、弁明せねばならんのじゃ〜??)

確信を確定にするため、例の、
鉄道に詳しい友人、
にも写真を送って訊いてみました。

『これは、小田急電鉄の旧車両の、
2100型
の旧塗装車両ですね。
ヘッドライトの形状がそれを表しています。』

と、これもまた、即時回答が!

ヘッドライトの形状、で意見が一致しました!

あのぅ〜、誓って、
え〜っと、ワタクシ、鉄道ファンではございません!
(なんで、弁明せねばならんのじゃ〜??)

学生の頃、鉄道の開通前と開通後で、近世と近代を分けてみる、という課題に取り組んでいたことがあるものですから、ちょびっと、ちょびっと、知っているだけで〜す…。
(だーかーら〜、なんで、弁明せねばならんのじゃ〜??)

よくみると、地面には大量のコンクリートが打ってあります。
鉄道車両は重いので地面にめり込まぬよう、コンクリートを打ったのでしょう。

当地に二車両目。
多分、神奈川の方がどこからか陸送してきたのだろうと思われます。
おそらく小田急車両の全長は、18m。
陸送もえらい大変だったのでは!?
コンクリートを打つのも、コンクリートミキサー車1台で足りないぐらいなのでは?と思うくらいほどの面積だと思われます。
生コンを平らにならすだけでも大変な労力です!
(学生の頃、建設途中新築マンションの売り出し手伝いのバイトをしてたもんですから、大変さが伝わってきます!)
改めて、
すごい熱意だなぁ〜、と思いました。

まわりは、
「立ち入り禁止」
になっておりますので、くれぐれも立ち入らぬようお願いいたします!!!

週末田舎暮らしをしている、そのために基盤を作ったワタクシと鉄道愛好家の熱意。
そう多くはいないこのような生き方をなぜ選択したのでしょうかねぇ。
でも、楽しい生き方なのかもしれません。
楽しいんです、きっと!(キッパリ)

維持は大変ですが。ナハ (笑)

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