1月6日週振り返り「地方自治体はじめての総合窓口」

今年の目標の1つとして、対外的なアウトプットの量を増やすと決めたのでの、毎週振り返りブログを作成しようと思う。まずは三日坊主ならぬ、1月中は頑張っていきたい。


1月6日週振り返り「地方自治体はじめての総合窓口」

来週末に総務省「地方公共団体の経営・財務マネジメント強化事業」を利用したアドバイザー派遣で、某所で地方自治体の窓口改革推進を講演する予定であり、その資料作成の関係で、過去の地方自治体の窓口改革の歴史を調査していた。

地方自治体の窓口改革推進における出口の方向性で「総合窓口」は定番の1つであり、直近では総務省「自治体フロントヤード改革モデルプロジェクト」でも方策の1つとして設定されている。

過去調査する限り、地方自治体で「総合窓口」とされる、複数の窓口で対応している手続きを1つの窓口に集約する取組みは、1957年頃に山形県米沢市で開始された。当時も今も来庁した市民を「たらい回し」にしないことを重要な課題の1つだったと伺える。

(恐らく)1970年代の米沢市の窓口出典:「新しい庁舎建築 : 企画から維持管理まで 」
(https://dl.ndl.go.jp/pid/12711099/1/35?keyword=%E7%B1%B3%E6%B2%A2%E5%B8%82+%E7%B7%8F%E5%90%88%E7%AA%93%E5%8F%A3)

ただし、デジタル庁が推進する窓口DXSaaSで志向しているようなすべてデジタル化による連携などは程遠く、カウンター内の書類搬送機やベルトコンベア等を活用して紙の書類を連携していたようだ。

その後、地方自治体では1960年代から国民健康保険・国民年金の両事業の発足により窓口業務が複雑化によりワンストップで対応することが注目され、1963年の東京都中野区で住民記録システムの稼働、1967年の住民基本台帳法成立により、住民の異動に注目して窓口業務を対応していく方向性になったのだと推察される。

読んだもの

経済産業省「政策形成プロセス情報キット」:経済産業省で公開されていた資料。ざっくり読んだ。経済産業省が作成した意図が気になる。内容的には新人向けに利用可能であるし、民間出身の中途採用向けにも利用可能な内容だと思う。公共業界に来る人を増やしリボルビングドアを回転させるためには、こうした資料の質量は増やしてくべきだと感じた。

知識ゼロからのアプリ開発で今や利用者100万人 大阪・堺市職員 水道料金支払い便利に:どちらかといえば原課の職員がアプリ開発を自由に放任するとITガバナンスの観点から管理コストが大変なので解放したくても難しいよなという気持ちもあったのですが、この記事を読んでやっぱり業務課題は業務を担当する職員の周辺にあるので、彼らが自由に触れる環境は重要だよなとも思う。

「災害レジリエンスを高めるための基盤調査」報告会:防災システムの課題感を把握したく拝見した。システム導入のコストに課題と感じている点や、運用の人員不足に課題がある点は理解しつつも、利用頻度等の兼ね合いから現実的な対応策は広域で対応することなのかなと感じた。

ロード・エルメロイII世の冒険:年末年始を利用しつつ読了。年末年始は心の底からストレスに感じる事案がいくつかあったものの、小説は気分転換になる。あと久しぶりイギリスに行きたくなった。

部下をもったらいちばん最初に読む本:部下を持つのは最初ではないものの、TLで称賛の声があり読了。

新総理石破茂:石破首相の人となりや(仕事に大きくかかわる)地方創成に対する考え方を知りたく読了。田中角栄や選挙選で地方全国まわったことが影響している点は興味深く感じた。

観た・聞いた

映画:劇場版「推しの子」:漫画を2022年頃から追いかけていたので、ドラマ版を年末年始に観て、劇場版を鑑賞してきた。漫画寄りのストーリー展開で原作好きの自分は良く感じつつも…

今関心のあること

経済産業省「地域DXプロピッカー会議」:いわゆる「地域DX」を取組むときに、地方自治体単位ではなく、もう少し広い地域単位で取り組むべきだと思っており、その文脈で経済産業省の本取組みは興味深く感じた。

「広域連合高知県消防局」:基礎自治体単位で取組むのではなく、広域的に対応した方が良い業務のなかでも、消防は比較的に広域的な取組みが進んでいる分野の1つだと理解している。以前は愛知県で1つの消防局に集約する議論があったものの、最終的な調整コストを誰が負担するか、運用コストの負担の考え方をどうするかが重要になるなかで、消防が比較的に推進されている理由は何だろうと思う。以前この分野を担当していた際は、基本的に各消防本部に1つある消防指令システムに係る補助金が共同化が前提だったからと聞いているが。

自治体、DXでも地方債発行可能に 行政の効率化後押し:初期投資がネックになっているという課題を前提にしているものの、その課題をどう導いたかに関心があり。

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