「命=金?」2023/2/25
映画を見てきました。
最初の方にもセリフあるけど、「哲学じゃなく」命の値段を決めている/決めざるを得ない状況であることが秀逸で、理想論や『奇跡の実話!』みたいなのじゃなくある程度強い力・立場の人間が周囲の人間も使いながら非難にも晒されながらってのがいいと思った。ちゃんとこの人も『欠けている』人間ってのもいいし、悪い人でもない。というか悪い人でもないのに職業的、背景的に「人間の価値を単純な計算式で表す」ことに躊躇がないのは新鮮だった。
というか、弁護士が出てくる映画で裁判のシーンがない。友達に聞いたらADRというやつらしく、調停の専門家としての弁護士らしい。
考えてみれば、9.11レベルの大規模テロだったら死亡保険とかで命の値段がつけられまくってるはずだ。それを一切考えたことがなかった。目を向けてないところに目を向けさせてくれるのは楽しい。本屋巡ってるときに奇抜な表題目にすると立ち止まってしまうような感覚。それが奇抜なだけなのかより惹かれるものがあるのかは別問題で、今回は惹かれた。あと、友達が興味ありそうだな〜って思った。
こういうのって実際いろんなこと知ってる人に勧めるのは気がひけるというかちょっと怖いよね。医療従事者に『ドクター・X』勧めても内容よりちょっとした描写にツッコミが入ることが多いし、僕のお父さんは『グッド・ドクター』見て「勝手に手術室に患者ぶち込むんじゃねぇ!」ってキレてた。
そもそも好きで勉強してることでも、コンテンツとして楽しむには…って人もいるしそれ以前に知ってる可能性もある。まぁ今回は公開からあんまり日数経ってないから大丈夫だとは思ってたけど。
最近ピクルス買ったけどQOLの上がり方すごい。
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