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ツーサイドアップ、それは少女の儚さ。
筆者の名前からもお察しであろうし、また長らくお読みいただいている方であれば、僕が綾波レイが好き(アヤナミスト)なことは先刻ご承知のことであろう。
だが、決してアスカ・ラングレーのことが嫌いという訳ではない。確かにツンデレに特筆して惹かれることはないものの、例えば、僕はドイツ語を少しかじっているように、ドイツ文化には興味がある。新劇ではそうでもないが、通常、彼女のセリフにはドイツ語が多々みられたことからも、彼女には関心が強い。
それともう一つ、髪型がツーサイドアップな点。
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耳から上の後ろ髪を二つにわけて括った髪型をそう呼ぶ。ハーフツインテールとも言うとか。
二次元ヒロインにも多い髪型なので、前後関係は不明だが、印象としてアイドルの髪型っぽさも僕は覚える。
これはツインテールにも当てはまるが、どこか幼げな雰囲気がある。忘れがちだが、アスカも14歳。中学二年生。
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特別に今回はツーサイドアップにしてもらう。
具体的に、僕がお気に入りのキャラクターの中から例を挙げるとすれば、「一ノ瀬ことみ」だろう。
[Key作品では「Kanon」派]と毎年、この時期には寒空の下で白い息と共に呟いている。であれば、Kanonのヒロインの一人、「沢渡真琴」を挙げるべきではあるが、筆頭として「CLANNAD」から彼女をチョイス。
なぜ僕の思考回路がそうなったかと言うと、単純な話で、Kanonで一番好きなのが「月宮あゆ」であり、2番目、3番目も真琴ではないことで、どうしても後手に回ってしまう。
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一ノ瀬ことみも、アスカよろしく非常に聡明なのだが、性格は真逆に近い。一言でいえば幼女。今ではあまり見かけない読書家キャラにして、高校生以上の知識を持つ。だが語り口や振る舞いはおとなしい園児の如し。
そんなキャラクターの髪型は、ツーサイドアップでなければならないのだ。
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二次元ヒロインという「記号」において、ツーサイドアップは幼さの象徴であるのは、VTuber界にも通じるようだ。
引退なさった我が主上・赤月ゆに様もその一人。
逆説的に、ツーサイドアップの幼さを納得させるのは、大人びた女性キャラにこの髪型に該当する人がいないこと。断言はできないが、極めて稀であるのは共通認識として許されるはず。
ということは、ツーサイドアップには年齢の壁が存在しており、一過性のある髪型であると表現できるのだ。言い換えれば、限定的なもの、ということ。
おやおや、いつから僕は「少女」の説明をしていたのだろう。
少女とは、年齢上、子どもと大人の過渡期にあるだけでない。少女性というものを定義するのは力量不足ゆえにここでは避ける。
だが、補助線として提示するとすれば、「子どもっぽい大人」「大人になりきれない大人」、反対に「大人びた子ども」「可愛げのない子ども」というものが存在ないし表現として通用するが、少女という存在に当人が固執することも目指すこともできない、という点には注目すべきだろう。
それはなるべくしてなり、去るべくして去る。ツーサイドアップは、少女と運命を共にする。
彼女らがどのような大人になるかは分からない。だが、きっとその時には別の結び方にしているに違いない。
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