バレンタインの思い出1
そろそろバレンタインデーですね。
バレンタインの思い出は、二つ特にありまして。
今日は、小学五年かな。
初めて手作りチョコを作った話。
小遣いをコツコツ貯めて、近くの小さなスーパーのチョコ売り場に赴き、友人たちと手作りチョコセットをお金出し合い購入。
私の家のキッチンが一番広いからと白羽の矢が立っていたので、スーパーから直帰。
購入したセットを友人たちがテーブルに並べてる間に、湯を沸かしボールなどを出してチョコの手順説明をみんなで読む。
今でも時々驚かれることが、私にはある。
まったく自慢にならないが、知識豊富で変に器用なところがあると思いきや、「え!?それ、普通だよ!?」というちょっとしたことが欠落していて、ちょくちょく突っ込まれる。
普通の人にはフツーで必要でも、私がここまで生きるのに困っていないので不要なのだから、それらがなんだったのか覚えていない。
特に専門学校時代、寮の仲間たちと会話していてよくあった。
さて、小学五年の私と当時の友だちは、「湯煎」というのが読めず、チョコをどうするのかさっぱりわからなかった。
とりあえず、沸いたお湯をボールに少々入れて、念の為一列のみ折った板チョコを直に入れたのだ。
「あ、これ、違うね!やばいね!」全員気づき、チョコを指で掴み水分を切り、分けて食べた。
捨てるの勿体ないですからね。
親の給料から支払われているお小遣いを無駄にするわけにいかない。
湯煎のやり方は母親に私が訊いておくことにして、祖母がそろそろ帰宅して夕飯を作る時間になるため、道具を全員で片付け友だちを見送り解散。
手作りチョコ初めてだからバレンタインの3日前と余裕を持たせて正解だった。
夜、仕事から帰宅した母に経緯を話すとまず笑われた。
その後、湯煎のやり方を教えてもらい、次の日リトライ。
「こういうことだったのか〜!まあ、失敗は成功のもと!今後間違えないよね!」
みんなで笑い、無事チョコは出来上がり、父親と兄の腹にぼちぼち収まっていきましたとさ。
興味示した祖父母にも1つずつあげました。1つ味見するだけでいいと言い、祖母の言葉はいつも本音であり私の意地悪では無いです。
未だに大好きで尊敬している祖父母に、そんなこと出来ようもないし、しようと思ったことは一切無い。
もちろん、母用に包んだぶんもあります。
小学生の頃は家族と、作ったその場で友だちと交換会をしただけのバレンタインでした。
祖母の料理は手伝っていたけれど、デザート類を作ったことが無かったせいで湯煎の意味を知らなかった、おまぬけな11才の話でした。