
JSPA 日本シンセサイザープロフェッショナルアーツ 正会員になりました。
皆さんは 一般社団法人 日本 シンセサイザー プロフェッショナル アーツ(JSPA)という団体をご存じでしょうか?
1984年に著作権法が改正されて貸レコードに対する貸与権と報酬請求権が認められました。
しかし、当時はシーケンサーやコンピューターで演奏した音楽は機械が演奏したものであり人間による実演ではないとされ、楽器を演奏せずに、コンピュータで音色、音階等をプログラミングする人間は実演家として扱われず、著作隣接権の各種二次使用料が分配されないという状況が在りました。
そんな中、シンセサイザープログラミングを行った人達の地位向上と権利の保護を目的として、1988年に任意団体 日本シンセサイザープログラマー協会が設立されました。
その後、1994年には日本芸能実演家団体協議会に加盟。
これを機にシンセサイザープログラミングを行った人は実演家として扱われる様になりました。
2012年には任意団体から一般社団法人に体制変更すると共に団体名が現在の日本 シンセサイザー プロフェッショナル アーツに変更されました。
現在は、シンセサイザー、デジタルオーディオに関わるプロフェッショナルのネットワークを確立し、電子楽器に関する企画、制作、研究とその成果によって、音楽文化発展のため社会に貢献する事、また、電子楽器とコンピューターを活用した音楽制作の普及推進、教育活動を行い、音楽作品、音楽文化を守る著作権、著作隣接権の普及啓発に取り組む事を目的として活動されています。
自分も学生時代にJSPAに所属されていた先輩方から指導を受ける機会に恵まれ、現在の仕事や活動に繋がっています。
そして時は流れ、自分自身も経験を積み、沢山の作品に関わることができました。
コロナ禍で何かと不安の多い昨今ではありますが、今年は自分のスタジオも立ち上げ、来年、そして未来に向けて踏み出そうと考えていた所、ふと学生時代にお世話になったJSPAの先輩方の事を思い出しました。
「もしかしたら、今なら向こう側に立てるかもしれない……」
ふと思い、ダメ元で問い合わせてみたところ、事務局の方からとても丁寧なインフォメーションを頂くことができました。
正会員は必要書類の他、仕事での経歴などをまとめた自己アピールを送ります。
今までの嘘偽りない職歴を書きました。
現在の政界委員の皆様はとても華やかな経歴をお持ちの方ばかり、正直とても不安でした。
でも、ここ独り躊躇していても何もならないと考え、思い切ってありのままもの自分を書いてお送りしました。
事務局の方から、「理事会で審議いたしますので少しおまちくださいとの返事が」ありました。
結果は、「正会員としてお迎えいたします」と言って頂けました。
返事が届くまでヤキモキしていたのに、いざ、良いお返事を頂けるとなんだか夢の様な現実味が薄い様なかんかくでした。
理事の方々の中には、以前お世話になった先生方も何人か居られました。
もしかしたら、当時の自分を覚えていて下さって、推してくれたのかもしれません。
兎にも角にも、シンセサイザーのプロフェッショナルの集まる団体の一員となれた以上、これまで以上に精進していかなければいけないと感じました。
まだまだ未熟ではありますが、作曲、編曲、マニピュレーション、レコーディングと、出来ること、に前向きに精進してまいりたいと思います。