フロウワンドの系統と技名について
どうも皆さん、修練です。
お元気ですか。僕は元気です。
さぁ
フロウワンドの話をしましょう。(唐突)
この記事は「#ジャグリングアドベントカレンダー2024」12月15日のものです。
フロウワンドの話をしましょう
皆さんは、フロウワンドという道具を知っていますか。
え?知らない?
新進気鋭、期待の新星、大型ルーキー。
今話題沸騰中のあのフロウワンドを知らないとは。
知らないなら教えて進ぜよう。
フロウワンドの現状を!!!
フロウワンドの現在
さぁ、真面目に行きます。
技系統の話をするにも、フロウワンドってなんやねんというのを知らなければ話になりません。
フロウワンドってどんなやつ!?
こういうやつです。
どんな感じで操るの!?
こちらをチェックチェック!!
ルーティンが見たいならこちらをどうぞ
僕のチャンネルです(隙あらば宣伝)
さ、律儀に巡回してくださった方はフロウワンドって何かだいたいわかりましたね。
「見てられっか!めんどくせぇ!」って方も
まぁフロウワンドっていう道具があるんだって覚えてもらえれば大丈夫です。
さて、そんなフロウワンドですが
現在プレイヤーが増加中!!(当社比)
誰かさんが一人で全地方の大会を回って、だいぶ知名度も上がって来たかと思います。
「メイン道具はフロウワンドです」
と言っても
「はぁ??」
みたいな顔をされることは少なくなりました。
そして僕自身、3年近くフロウワンドだけを頑張ってきました。
その結果…
技がめちゃくちゃ増えました!!!!
系統やり方様々に、技数が従来とは比にならないくらい増えたんですね。
こう言っては何ですが、僕自身で考えた技も数多くあります。
(というか、4本以上のフロウワンドは世界で僕しかやってないです。多分。)
しかしまぁ、技数が増え、プレイヤーもじわじわと増えてるといっても、所詮は超マイナー道具。
人口を増やす努力をしなければ、あっという間に廃れて
知る人ぞ知る骨董品
になりかねません。
自分なりに、後のフロウワンダー達に何か残せないかと考えた結果
とっ散らかった技系統をまとめ、命名し
ロードマップと解説動画を作る。
という発想に至りました。
詳しいことは動画を見てもらうとして、ここではフロウワンダー以外の方へ向けて、今こういう系統があるというご紹介のつもりで、書いていこうかと思います。
【注意】
※これらの系統整理の目的は、わかりやすい技名や日本語の系統を設け、新規参入者のハードルを下げることです。
今から紹介する技は全て日本での通称名であることに注意してください。
海外名や海外の解説についてはみーさんの過去の記事をご参照ください。
基礎技『十技能』
さて、ますはこちらの画像をご覧ください。
こちらは、フロウワンダーが全員出来る基礎中の基礎技を集め
系統分けしたものです。
これらは、フロウワンドで何をやるにしても必ず必要になってくる技術で、フロウワンドを始めたなら最初に覚えるべき技たちです。
これを覚えないと話にならない『四基礎』
エッセンスとなる『三技』
フロウワンドを回転させたりして行う『特殊基礎』
これらの技をまとめて
『十技能』
と呼ぶことにしました。
フロウワンダーになったら、まずはこの技の習得に勤しむべきでしょう。
大丈夫。
何も難しいことではありません。
なんでかって?
この技は、僕らがあえてそう命名し、系統に分けたものです。
僕が始めた頃、こんな名称はありませんでした。
僕はフロウワンダーの中でも新参者ですから、先人たちの時代にはなおさらこういうものはなかったはずです。
つまりどういうことか
フロウワンダーはみんな、この技を自然に覚えていったのです。
楽しい楽しいと、フロウワンドで遊んでいるうちに、気付いたら出来るようになっていた技。
いいえ、技とすら呼ばれていなかった”動き”。
それを僕が詳らかにしただけの話です。
なので、十技能は習得しようとしてするものでもないのです、本来は。
ただまぁ、後輩に道具だけ渡してノーヒントってわけにもいかないので、このように基礎技の名称を付けてみたわけです。
何もないよりも、ある程度の指針がある方が、安心して参入できるかなと思ったわけです。
あと、後々の命名にも便利なのでね。
詳しくは、こちらの動画をご覧ください。
頑張って編集しました。
派生技たち
さて、基礎技の次は派生技です。
ここからが個性的になってくるところですね。
では、ロードマップをご覧ください。
じゃじゃん。
本邦初公開でございます。
一つずつ見ていきましょう。
ロール系
こちらは、フロウワンドのスティックの部分に注目した系統です。
技としてはデビルやスタッフと同じ動き、技名のものが多く、
フィッシュテールやベルトコンベアなどがあります。
ただ、フロウワンドのエンジェルロールはスタッフのものとは少し違うので注意が必要です。
ここまでは、スティック系の道具ならできる動きです。
ここからが、フロウワンド独自の系統。
反重力系
反重力系とは、フロウワンドが重力に逆らったような動きをする系統です。要するに
糸があるからこそできる動き
となっております。
先ほども出てきたこの動画。
0:49あたりでクラタクミさんが行っている技が
反重力エンジェルロール
と呼べると思います。
こちらが
ベルトコンベア→エンジェルロール→反重力ベルトコンベアの動画です。
通常、身体の上に添うスティックが、身体の下を通っているのがお分かりいただけるでしょうか。
これが反重力系です。
この系統は、現在ほとんど開拓されていません。
僕自身も頑張っていますが、如何せんスティックの含蓄が無いので難航を極めています。
どちらかと言えば、元々スティック系の道具をやってた方が、サブ道具として始める際に開拓してみるといい系統なのかもしれません。
スティックに造詣が深ければ深いほど、面白いものができると思います。
ロング系
ロング系、正確にはロングストリング系と言います。
こちらは紐の長さを長くした系統です。
「垂直」はフロウワンドのバランスを保ったまま。
「特殊」はフロウワンドを回転させたりする技を指します。
長くといってもどれくらい?
と思うかもしれません。
このくらいです。
僕の身長ぶんくらい離れているように見えますね。
実際紐の長さは120㎝ほどあります。
そんなに長くて、操りにくくない?
と思うかもしれませんが…
こちら、僕の右手にご注目。
紐がぐるぐる巻きつけられているのが分かりますか?
ルーティン中は、細かく紐を巻きとったり解いたりすることで、長さの調整を行います。
なので、ダイナミックな動きにも、細かい動きにもできる、かなり万能な系統です。
ただし、トスができないという弱点もあります。
スタイルとの兼ね合いですね。
トス系
続いて、トス系です。
読んで字のごとく、フロウワンドを投げる系統です。
え!投げちゃうの!?
という声が聞こえてきますが…
はい、投げます。
僕としてはこの系統があるからこそ、フロウワンドをジャグリングとして楽しめていると思います。
単純に、投げて取ったら面白い。
プレイヤー的にはそれでいいのです。
日本で代表的なトス系フロウワンダーというと、4oliさんでしょう。
僕がまだ1年目で新人戦にすら出てなかった年に、JJFで見かけて衝撃を受けたのを覚えています。
「投げる…その手があったか!!」
と。
美しい身体の動きが魅力的なフロウワンダーですが、日本にトス系フロウワンドを輸入したパイオニアでもあります。
現在、フロウワンドの最高難度として
フロウワンドカスケード
に挑戦中です。
「10キャッチで習得とする」と自分で決め、現在最高8キャッチ。
目標まであと少し、頑張ります。
ナンバーズ系
最後に、ナンバーズ系です。
フロウワンドの本数を増やすものの中で、トス系以外のものを指します。
要は
フロウワンドを増やしゃいい
と、そういう系統です。
新人フロウワンダーの僕ですが、何か代表できるものがあるとしたらこれでしょう。
現に、4本以上のフロウワンドを同時に操っている映像は、世界を探してもまだ見たことがありません。
そして、いろいろ思考錯誤した結果
最高6本同時に回す方法を発見しました。
まぁ、ほぼネタ技なのですが。
ナンバーズ系は、トス系と並行して掘ることができます。
トスするにも、まずは回せなきゃいけないわけですからね。
そして、ロードマップに書いてあるいろいろな数字…
これは、組み合わせ方を示したものです。
「1」というのはノーマルワンド。
「L」というのはロングストリング。
「2in1」というのは、2in1フロウワンドのことです。
2in1フロウワンドというのは、フロウワンド同士が繋がったものを言います。
昔は「メテオ型」なんて呼び方で読んでました。
この写真なんかわかりやすいですね。
手を放してるのにフロウワンドが落ちていない。
つまりは、肩に引っ掛けてノーハンドで扱うことができるのです。
数字は
1+1なら、ノーマルワンド2本のこと
2in1+1+1なら、2in1フロウワンドとノーマルワンド2本のこと
1+Lなら、ノーマルワンドとロングストリングのことです。
組み合わせは技にも及び、いろんな系統の技を掛け合わせることができます。
そういうのを考えるのが好きなんですよね。
トスやナンバーズは、そういう性分の自分には向いてるものでした。
とはいえ、ほかの技もやりたいので、ほかの系統にも手を出している、という現状です。
まぁ、誰とも被ることはないんですがね。
被ってほしい。(切実)
系統まとめ
というわけで、ロードマップのざっくりとした解説でした!
技に関してはこちらの動画をご参照ください!
神武と僕でできるほぼすべての技を収録しています!!
派生技の解説動画も、年内には編集して公開したいと思っていますので、もう少々お待ちください!
最後に
フロウワンドはマイナー道具です。
いや、超マイナー道具です。
歴3年未満の自分が、代表ヅラ出来てしまうくらいには。
しかし、今の僕があるのは、先人たちが築いてくれた土台があったからです。少なくても、細くても、それでもフロウワンドがあったから、僕は出会うことができました。
おかげで、最高に楽しい大学生活を送ることができました。
コロナで吹き飛んだ2年間を、十分に補えるくらいには。
フロウワンドは、とても楽しい道具です。
だから僕は10年後も20年後も、フロウワンドが残り続けてほしいんです。
そしてたくさんの人に、この楽しさを味わってほしいんです。
僕は来年から社会人です。
もちろんジャグリングは続けます。
続けますが…様々な事情でいつ不本意なフェードアウトしてもおかしくはありません。
そうなったとき、資料を残せていなかったら…
映像を残せていなかったら…
解説ができていなかったら…
またフロウワンドはマイナーのさらに後ろへ逆戻りです。
今の僕にできるのは、できるだけ多くの資料映像を残しておくこと。
出来るだけ多くの人の目に触れること。
だからこそ、残せるうちに残しておこうと思い、筆を執った次第です。
僕たちが残した記録が、誰かの出会いのきっかけになって、フロウワンドの輪が広がればいいなと思います。
15年後のJJFとかで、20人くらいのフロウワンド飲みをしたいですね。
そんな日が来ることを願って、締めとさせていただきます。
駄文を最後まで読んでくださり、ありがとうございました。
修練でした。
それでは。