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81年の村上春樹のエッセイ

1981年2月1日のBRUTUSに、村上春樹のエッセイが載っている。内容はフィッツジェラルドについて。

当時、村上春樹は32歳。まだ羊をめぐる冒険を書いていない頃だろう。文体は初期そのまま。このエッセイは読んだことがなかった。買う前はもっと多いと思っていたが、実際は1ページだけだった。フィッツジェラルドのエッセイといっても、鋭い文学研究が書かれているわけじゃない。BRUTUSの編集者が思い付きで企画し、村上春樹が思い付きで書いただけだ。それでも今の文芸誌のエッセイ欄にはない可笑しみがあるのは何でだろう?


初期の文体を雑誌で読んだことがなかったので、コレクションとして欲しかった。これからの趣味の一つにしていきたいが、すでに春樹ファンによって買い占められている様子。村上春樹が表紙なっているスタジオボイスや、BRUTUS1979年の「男には隠れ家が必要である」特集号なんかもヤフオクで高値が付いていて、もちろん売り切れ。

村上春樹 雑誌 投稿記事で検索したら過去記事一覧みたいなサイトがあったので、そこでこういう記事があるのが分かった。BRUTUS以外にも多くの雑誌、例えばすばるや新調、スタジオボイスなどに書いている。半分くらいの記事がどこかの単行本に収められている感じだ。

僕は26歳。若い頃の村上春樹の文章を読むたびに、今の自分と比べてしまう。刺激になるのでこうして雑誌を買ったりするんだけど、自分で書かなきゃ意味ないなぁ



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