残業と睡魔と不安

先週は残業を9時間くらいした。理由は原稿の締め切りがギリギリだったから。火、水、木で3時間ずつくらい残業をしてやっと間に合うくらいのペースだった。社会人になってこれだけ残業をしたのは初めてだった。そんなもん残業とは言わないよという常連の方もいるだろうが、僕はこれほど自由時間を削ったのは人生で初めてだ。


現在の会社は基本給に残業代が含まれているので、9時間働いたからプラス10000円、というのではない。だから基本的には残業にならないように毎日余裕を持って原稿を進める。日中の8時間をぶっ通し集中してキーボードを叩けば原稿の遅れなんてまずは出ない。原因はやはり締め切りまで余裕がある時の、文章のキレの悪さにあるだろう。今回の残業の連発を教訓にして、毎日出来るだけ同じ量の記事を書いていこうと思う。


残業をして何が悪いかというと、帰宅して寝てまた翌朝から仕事、という、「一日を大切に使わなかった感」だ。

会社を出るのが夜9時近くになると、帰りの電車はかなり空いている。席に座れば寝ることになる。定時退社なら帰りの電車で読書したりnoteの記事を書いたりするが、残業の後はとても無理だ。

家に着く頃には10時前。晩御飯を食べて風呂に入ると、11時。頭はぼうっとしていて何もやる気がおこならい。

しかし25歳になった最近、ふとした時によく思うのが「これはこれから40年付き合っていく習慣で、その40年後には僕はもう人生の大半を終えた老人になっているんだなあ」ということだ。

僕はよく駅前の路上ライブを見て感心する。なぜならその人達は多分残業で疲れて寝てしまいたい時間の中から無理やりこじ開けて歌詞を書き、メロディを組み立て、ほとんどの人が前を素通りする環境でマイクに向かって「俺は歌手になりたいんだ」と叫んでいるからだ。僕が今回の残業で感じたのは「全てを掻き消してしまう睡眠欲」だ。それも金曜の晩は8時間寝たとしても昼過ぎにはまた昼寝がしたくなる。社会人になる前はバイトの上司などが「休日は寝てるだけ」と言っていたのをバカにしていたが、それを今週は僕もやってしまった。その間に令和の草野マサムネや和製タランティーノが誕生しているかもしれないというのに、、、

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