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〜第一回オンライン花巴酒の会〜

昨日のオンライン酒の会は花巴!!🌸

奈良県美吉野醸造から橋本さんにゲストで登場して頂きました!!

今回も花巴、南遷などご用意頂きありがとうございます!!👏

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はい、乾杯ーーー🍶


花巴の名前の由来

美吉野醸造は奈良県の吉野という場所にあります。吉野は桜の名所でもあり、修験道の総本山があります。⛰

そこには吉野を訪れた信者の人々が桜を献木し、桜の名所になったという背景があります。

又、修験道は自然崇拝の山岳宗教と高野山の真言宗の融合。高野山の家紋は桐と巴。

その二点から寺のお神酒であった花巴は下記の意味で付けられたとされています。
花=吉野の桜
巴=三つ巴(広がりも意味する)

昔は宗教と日本酒が結びついていたという奈良の歴史が見えますね🧐


奈良はお米が作りにくい!!

そんな吉野どういった土地かというと山だらけです!!⛰
奈良の東の方は山が深く谷も急で田畑ができず、室町時代から林業が盛んに行われています🌲

一方和歌山方面はなだらかな山が多く、梅、柿、みかん等の果樹園が多く存在します。

そう、非常にお米を作るのに向いておらず、農家さんもお米を作るより果樹を育てる方がいいのです。

ではどのようにしてお米を育てるのか?


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こちらがお米が作られている場所。

しかし!今写っているのはお米ではありません!!🌾玉ねぎなのです!!この玉ねぎが5月末頃に収穫され、そこからお米を育てていきます。

同じ土地で時期に分けて違うものを育てる、輪作という奈良県の農業スタイル👨‍🌾
果樹という農業の軸の合間にあり、田んぼの米作りだけでは生活はできない為、こういった農業の仕組みが取り入れられています!!

ということは…そう!お米が豊富ではない。

だから正直あまり状態の良くない酒米とかもあります。割れていたり粒が揃っていなかったり、心白が入りにくかったり…

しかし、橋本さんは良い米だけを選ぼうは考えていません!この土地で出来た一般的には酒造りをしやすいものではない状態の米でもどう使って花巴というお酒にするか。米の種類や出来に拘るのではなく、造りで対応していく!!

例えば米粒が割れていたりすれば四段仕込みにすればいい。

要は酒米をどう解釈するかという問題なのです!!💪

そこで鍵となってくるのが美吉野醸造の持っている選択肢の多さ!!

造りでは主に速醸、山廃、水酛(その他あり)

タンクはサーマル、ホーロー、木桶

搾りは槽、ヤブタ

と色々な要素に枝分かれできるようにしているので、どんな酒米にも適応できるのです!!😎


酵母無添加

美吉野醸造では29BYの造りから全て酵母無添加で取り組んでいます。

無添加の酵母は強い!!
吉野は寒くなったり、暑くなったりと比較的温度変化の差が大きい地域です。その為、どんな環境でも生きていける強い酵母が必要だったのです。

自然淘汰の摂理

その強い酵母を生み出すのが橋本さんの自然淘汰の摂理に繋がります。

今橋本さんが考えているのは濃度コントロールを意識すること!

例えばジャムや漬物は腐りにくいですよね?それは塩分や糖分の濃度が濃いから。

それと同じ様に水分を減らし、濃度を濃くすることにより酵母にとって苦しい状況を生み出し、その厳しい環境下に打ち勝った酵母だけを使う!!自然淘汰の考え方から生まれたものでした。

水酛について


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花巴といえば水酛!!というイメージをお持ちの方もいらっしゃるのでは?

水酛には速醸と山廃では表現できないものがある!

水酛とは簡単に言うと生米と蒸米を水に浸し、乳酸発酵させ、仕込み水として使用する製法。

要するに発酵したお水。

腐敗、発酵、醸造の垣根は曖昧なもので、人それぞれの解釈によってもバラバラです!

それがよくわかる事例が!

28BYに出した水酛のお酒ですが、その年の出来はかなりのケモノ臭のする個性的なお酒だったとか…(笑)

するとそれに対する苦情と賞賛のメールが同時に来ました!

こんなお酒出していいのか!という苦情の一方で、こんなお酒に出会えて感謝です!という賞賛の声。

成る程…これも水酛でしか味わえない楽しみ方ですね✨

そして何より水酛は米による影響が少ない為、上記で紹介した奈良の酒米に合っているのです😋


吉野杉と酒造りの深い関わり

江戸時代、木を中心とした生活の頃吉野は吉野杉によって栄えました!

同時よ酒造りにおいて樽、桶の材はかなり重要なもの!!


吉野杉は密植という通常の3倍の密度で木を植えることにより光が抑制され、成長を遅らせる方法をとっていました。

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そうすることにより節がなく、細かい年輪で真っ直ぐ伸びる酒桶や酒樽にぴったりの木材である吉野杉を育てることができたのです。

節ないことにより酒が漏れにくく、
年輪が細かく真っ直ぐ伸びていることにより均等な厚さにスパッと裁断することができます!

何故吉野杉でなければいけなかったのか?

吉野杉は香り、アクが少なく、色がでにくいのと漏れにくいという特性をもっていました。

同時、江戸までお酒を運ぶのに7日〜10日程掛かっていました。その間、杉の香りが強いとお酒に杉の香りが濃く着いてしまう…それが吉野杉ではほのかな香りが着くので物流の面においても最適とされていたのです!!

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それが江戸時代200年続いた流通革命だったのです!

そんな樽を使った特徴的な商品が美吉野醸造にも!!


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樽丸です!!

樽を作る樽丸林業から頂いてます。
こちらは味を!!というよりも長期間漬け込んでも商品価値の下がらない、上記で説明した吉野杉の樽、桶の良さを伝えたくて造ったものです!!

一次産業である樽丸造りからの酒造りへの密接したリレーを伺えますね✨


登酒店ベストセレクト

今回もあります!登さんによるベストセレクト!!
実はかなり関係の濃い橋本さんと登さん。双方色々相談し合う仲。酵母無添加への統一に踏み切ったのも登さんの後押しが強かったからだとか。

そんな美吉野醸造をよく知る登さんのベストセレクトをお伺いしました!!

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花巴2019生 NEW 13℃と低アルコール!当店でも出していましたが、開けたてよりも1ヶ月半程冷蔵庫で寝かせていましたが、とてもバランス良く仕上がっていました🙆‍♀️

続いて、花巴 山廃大吟醸


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唯一の50%の磨き!花巴の中ではかなり飲みやすくウケが広いのでは?

最後に花つどい

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自然栽培米使用の山廃木桶仕込み
結構難易度の高いタイプのお酒ですね!(笑)登さんがおススメする訳だ!!

常温で是非置いて育てて欲しいお酒!因みにサンラータンメンが合うそうです🤗w

ご購入はこちらから!
https://www.nobori-sake.com/


さてさて、今回いかに美吉野醸造の造りが地元の農業、林業と密接に関わっていてそれを大事にしていることがわかりましたね✨

是非第二回もお願いしたい〜!!



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