不調な推しを考察する

私の好きなアーティストのひとりに、SANARIという人がいる。

彼は私の1歳年上で現在22歳。
確か15歳くらいのときにデビューしている。

プリプリとか筋肉少女帯などかなり年上のアーティストを好きになりがちな私には珍しい、同世代の推しだ。

SANARIのつくる音楽は、メロディーが良い。声も良い。

SANARIは、若者にはちょっとだけ有名だ。
彼は数年前、まだ高校生くらいだったとき、AbemaTVで放送された恋愛リアリティーショーに出演し、爪痕を残した。そこで知名度を上げたらしい。
私はその番組の放送は観ていない。
番組きっかけにファンになったわけではないが、一応放送で起きたことの概要だけは知っている。
その番組は、数日間男女数人で恋愛をしていき、最終日に各々好きになった人に告白するという番組だが、一風変わった要素がある。
それは人狼的な要素で、恋愛する気が無い人間が紛れ込んでいるというもの。
人狼は、他の参加者に対して、好きでもないのに好意的な素ぶりを見せて惑わせる。
好意的な素ぶりを見せるものの、別に好きでも何でもないので、最終日に告白されても振ってしまう。
誰が人狼か見分けながら、コイツは本当に私に好意があるのか?と考えながら、最終日に誰に告白すべきか考えるのだ。
SANARIは番組に人狼側として参加することになる。
SANARIはいろんな人に色仕掛けをしていく。
でも、SANARI、好みの女がいたみたいで、恋愛しないはずなのに、参加者の女の子のことを好きになってしまう。
そして、女の子に「Flow Love」という曲を捧げる。
女の子を公園に呼び出し、曲をつくったと伝える。
SANARIは地面に木の棒で「Flow」と書き、その下に左向きの矢印を書く。

https://times.abema.tv/articles/-/5967716?page=1
実際のO.A.で流れたもの

矢印の向きに読むと「wolf(狼)」となる。
要は、女の子に、自分が人狼だと言ってしまったのだ。

人狼ゲームにおいて、自分が人狼だと参加者に伝えて良いわけが無いので、SANARIは失格となり、最終日の告白の回に参加できなくなった。


SANARIはこの出来事をきっかけに知名度をあげ、番組のファンがSANARIの曲を聴くようになり、彼はそれなりに人気者になった。

私は高校生の恋愛リアリティーショーなんて興味ないので、別にこの番組をきっかけにSANARIを好きになったわけではないし、今後も番組を観るつもりはない。

SANARIの振る舞いは、伝説のように扱われているが、何がそんなに良いのか、語り継がれるほどのものなのか、よくわからない。
いまいちピンと来ない。
なんか中途半端だなと思う。仕掛けるならもっと凝らないといけない。
逆から読んだらWOLFになるのは良いと思うけど、矢印までつけたらちょっとねぇ。逆から読むようにもう少しうまく仕向けることができていたら、私も多少は評価したと思う。
中途半端。なんかうまいこと仕掛けた風になっているけれど、そこまで凝ったことができているわけでもない。もっと自然にうまいこと女の子に自分が人狼だと伝えるようなことができていれば良かった。
ルールを破ったわりには、そこまで大したことができていないなぁという印象。

(こういうことを書くと、
「じゃあどうしたら良いの?」
「どう立ち振る舞えば良いわけ?」などと言い出す人がいるが、それを考えるのがSANARIら出演者の仕事である。我々はそれを観てワーワー言う側である。演者が自分で考えなければならない。)

私がSANARIを知りライブに行くようになったのは、彼が番組で人気を得てから数年後。
この頃には人気も落ち着いており、ライブのチケットも簡単に取れるし、簡単に前列で間近で観ることができた。

私が彼を好きになった頃は、年に1回全国ツアーがあった。
ツアーで私の住んでいる名古屋に回ってきたときだけ観に行けばいいかなと思っていた。
彼のためにわざわざ遠征するほどの熱量は無かった。
当時私はRunny Noizeという別のアーティストを観に遠征することに全力だった。

こうして、その年は年末のツアーだけSANARIを観に行った。

その翌年の夏頃、メインで追っていたRunny Noizeを観に行くことが難しくなった。他の客や演者との揉め事が原因だった。
どうしてもアーティストを推しながらSNSをしていると、客同士の揉め事などは避けられない。そういう時代だ。仕方のないことだ。

「メインで追いかけるの、次誰にしよう…」と考えたとき、SANARIのことが浮かんだ。
私は基本的に、1組か2組くらい、メインで追いかけるアーティストがいて、他は年に1回ずつくらいの感じで観に行けたら理想的だなと思っている。
これまでは、Runny Noizeは基本全部行く、香ちゃんも行けるだけ行く、
あとはSANARI、KREVA、筋肉少女帯などは年に1回とか2回ずつ行く感じで考えていた。
メインのRunny Noizeがなくなったので、香ちゃんが優先順位1位になり、もう1組メインで追いかけたいとなると、候補にあがったのはSANARIだった。

恋愛リアリティーショーの出演で獲得できる人気なんていうものは、一時的なものだ。そういうコンテンツの視聴者の若い女性たちは、また番組で次のシーズンが始まれば、そっちの出演者に夢中になる。
そうして、SANARIは忘れ去られていった。
彼は一時的に赤坂BLITZでワンマンライブできるほどの人気を獲得したが、最近は小さなライブハウスで活動している。
せっかく追いかけるのなら、規模の小さいライブハウスで活動している人のほうが良い。追いかけたいのにチケットが取れないと、追いかけられない。
どうせ観るなら近くで観れる人のほうが良いし。

SANARIのライブのチケットは確実に取れるし、前のほうで観れる。

私はファンクラブに入会し、何度かライブを観に行った。

SANARIとファッションブランドのコラボキャンペーンで彼が1日店長をしたときも会いに行って、私に似合いそうな服を彼に選んでもらったりもした。

私が本格的に追い始めた2023年、彼はしばらくは順調にライブ出演などしていたが、11月に行われたワンマンライブの頃から、どこか調子が悪そうだった。

ワンマンライブ直前、彼は突如改名した。
今までは、「さなり」という名前だったのを「SANARI」表記に改名した。
(私はこの記事でずっとSANARI表記を使っているが、この表記になったのはここ1年くらいの話なのだ。)
公式サイトやファンクラブなど、各所の表記が突然ひらがなからアルファベット表記に変わった。
しかし、「改名することになりました」などと発表することはなかった。
発表こそしていないが、全てのサイトの表記が一斉に変わったので、改名したことは確実だ。

私はとても心配した。
芸能人が改名するときは、大体調子が悪いときだ。
人は、落ちぶれてどうしようもなくなったときに血迷って改名するのだ。
SANARI、なにか悩んでいるのだろうか。
Abemaの恋愛リアリティーショーで得た人気がなくなって、落ち込んでいるのだろうか。
なかなか良い曲が書けず、焦っているのだろうか。

ワンマンライブで、彼は語った。
「新曲でライブしたいなっていうのがずっとあって。昔の曲はもう何回も歌って飽きちゃって」
「新曲たくさん出して、SANARI第2章を見せていきたい」

確か、このライブのさらに1年前に観に行ったワンマンライブでも、ほぼ同じことを言っていた気がする。前も「SANARI第2章」と言っていたような記憶がある。

そして、そのライブよりさらに前のライブのDVDを観ると、そこでも
「SANARI第2章を見せていきたい」と語っていた。

毎年同じことを言っている。

ここ3年くらい、ずっとSANARI第2章が始まりそうで始まっていない。

彼は、MCがあまり上手ではない。まだ22歳だし、喋るのが下手なのも無理はない。あれだけの作詞作曲の能力があればとりあえずは充分であり、MCなどはこれから鍛えていけばいい。
私は「もっとうまく喋れや!!」と怒ることはない。
まぁ、喋る内容を事前にもっとしっかり考えてみるとか、スタッフに考えるのをもっと助けてもらうとか、やりようはあるだろうとは思うが。

でも、自然にその場で思いつくことを言うということに重きを置いている可能性もあるので、とやかく言うつもりはない。

MCにおいて、「SANARI第2章を始めるから見ていてほしい」というような決意表明は、言いやすいのかなと思う。
熱心に応援してくれている、単独ライブまで来てくれるようなお客さんは、そういう話はよく聞いてくれるだろうし。
それに、それくらいしか言うことが無いのだと思う。
曲と曲の間の数分で何をしゃべるのが良いのだろう。結構難しいところだ。

香ちゃんとかKREVAとかは、MCの内容が次の曲の前フリになっていることが多い。
大槻ケンヂなんかは逆に、全然関係ない話をする。でも、めちゃくちゃ面白い。長いけど全然聞いていられるし、トークライブがあったら行きたいくらい面白い。
でも、SANARIにはあれくらいの面白トークをするのは難しいだろう。

その点決意表明は簡単だ。
「新曲をたくさん出すから」とか「ライブまたたくさんやるから来てくれよ」とか「俺について来い」などと言っておけばいい。
良いフォーマットだ。
SANARIは毎年言っている。
「歌詞がなかなか書けなくなっちゃって、SANARIを辞めたくなったこともあった。でも、最近また書けるようになってきた。書くのが楽しくなってきた」などと言う。
私は「なんか前もそんなこと言ってなかったっけかな…?」と思いながらいつもSANARIの決意表明を聞いている。
まぁ良い。毎年恒例の決意表明を聞くのも込みで彼のライブだ。

だが、この改名直後の明らか迷走期に突入してしまった彼の決意表明は、おかしな方向へ。
「第2章を見ていてほしい」くらいで留めていればよかったが、
「もうね、昔の曲は飽きたから、やらない。これからやる歌も、今日が最後かもしれない」などと言い始めた。
そして、「この曲も今日が最後かもしれないから」と言い、歌い始めたのは、いつもライブの最後に歌っているような、定番中の定番の曲。
私はこの曲が大好きだ。
「コイツマジか。お前まだデビューして4,5年くらいしか経ってないじゃないか。飽きるの早すぎるだろ。香ちゃんなんて、35年前につくった歌を先週も歌ってたぞ」と思いながら曲を聴き、ノリノリで飛び跳ねた。

ライブが終わると、私はSANARIの今後を憂いながら家路に着いた。
改名して、新曲ばかり歌うようになったら、もうそれは私の好きなSANARIではない気がする。もはや別のアーティストだ。
今までについたファンというのは、今までの、過去のSANARIの楽曲を聴いてファンになった人達なのだ。新曲ばかりになったら、好みの曲が無いかもしれない。飽きる気持ちも分からなくはないが、もう二度と歌わないというのはあまりに極端だ。
同じ曲ばかり歌うのは嫌だ、もっと違う自分も見せていきたいという気持ちはわからんでもない。
アーティストにはよくある悩みなのだろう。

私は最近永井真理子さんにハマっているが、彼女もインタビューで言っていた。

永井: 私の代表曲と言われる「ZUTTO」であったり「ミラクル・ガール」。それだけを聴いて帰られちゃう方とかもいらっしゃって、もうほんと毎回、葛藤です。 「もっと私、いっぱい歌ありますよ。」って。歌わなくなっちゃった時期もあったんですよ。そうするとね、「残念」とか、「せっかく来たのに」とか。もうなんかね、切なくなっちゃって、つらい時期がありました。

【密着】永井真理子(57)大ブレイク後の“知られざる人生” 活動休止を経て再びステージへ…「支えていただいた恩返し」
https://news.yahoo.co.jp/articles/864c2e50bd70740c354128885415bad5d9553455

彼女もSANARIのように、ヒット曲を歌わなくなったことがあったらしい。
(SANARIの場合はヒット曲というか過去の曲全般なので永井真理子さんとは微妙に違うが。)

永井さんは、一度活動を休止するが、最近再開した。

一度は、歌うことへの恐怖から距離を置いたステージ、経験を重ねて深みを増した歌声と、力強いパフォーマンスで会場を魅了します。 歌手活動を再開してから、自らを苦しめた過去のヒット曲との向き合い方にも、変化があったといいます。

永井: 今は、あのヒット曲と言われる2曲があったからこそ、たくさんの方が私を見に来てくださる、会いに来てくださる“きっかけ”になったと。 これから先ね、もしかしたら1回しか会えない人もいるかもしれない。だったらもう、代表曲というものはちゃんと歌っていこうと。思えるように、やっとなれました。

【密着】永井真理子(57)大ブレイク後の“知られざる人生” 活動休止を経て再びステージへ…「支えていただいた恩返し」
https://news.yahoo.co.jp/articles/864c2e50bd70740c354128885415bad5d9553455

SANARIも一度活動を休止したり、お客さんからいろいろ言われないと、過去の曲や代表曲の大切さに気付けないのだろうか。
「新曲なんて、ちょっと歌えばいいんだよ!昔の曲を中心にやれ!」とSANARIに言ってやりたかったが、またSNSなどでとやかく言うとRunny Noizeのときのように私が悪者扱いされてしまう恐れもある。

SANARI、今後どうなっていくのだろうか。

そう思いながら帰った、2023年11月のワンマンライブだった。

そして2024年、新曲をたくさん出して新曲だらけのライブをするのかと思ったが、彼はほとんど活動しなかった。
SANARI第2章が始まる話はどこに行ったのだろうか。

彼が2024年の1年間でやったことといえば
・新曲2曲を配信
・ファンクラブ限定アコースティックライブ
・持ち時間30分のイベント出演3回
・ファンクラブの不定期生配信(雑談するだけ。ほぼインスタライブと同じ)
・ワンマンライブ開催を発表するも1週間前にSANARIの体調不良で中止

くらいだ。

30分出番のイベントに3回出たのと、ファンクラブイベントしか、観に行く機会がなかった。

ファンクラブ内で不定期に行われる雑談生配信で
「ライブやイベントには出演されないんですか」とコメントして聞いてみたところ、
「ライブはもうちょっとだけ、待ってもらえたらなって、思います…」などと言われた。
新曲でライブがしたいから、曲ができるまではライブをあまりしたくないらしい。
曲はつくっている、と配信ではいつも言っているが、なかなかリリースされない。

彼は最近、レコーディングをスタジオではなく自宅で自分でやっているらしい。
デビュー当時も自宅でレコーディングから何から全部やったというアルバム「HOME MADE」というのを配信リリースしたことがあったりするが、その後はきちんとスタジオでレコーディングしていた様子だ。
ファンクラブ会員限定でレコーディングスタジオ見学イベントをやったりもしていた。
インスタやファンクラブサイトの投稿でレコーディングスタジオに居る様子が見られた。
でもここ1,2年はずっと自宅で録っているようだ。
これがリリースの遅れに関係しているのではないかと私は読んでいる。

スタジオで録るなら、録る日や時間が限られてくる。
あまりに長い時間OKを出さなければ、スタッフが
「コイツマジもういいって…。さっきのテイクと今のテイク何が違うんだよ…」「何回録りなおすんだよ…もう充分だろ…」みたいな顔をすることもあるだろう。
時間内になんとか納得いくものを録ろうという気持ちも出てくるだろう。

しかし、自宅でレコーディングするとなると、24時間365日、いつでも録れる。スタッフが居なくても自力でできるので、何も気にせず何回でもやり直せる。
そして、何度も同じことを繰り返していると、ゲシュタルト崩壊のような現象が起きてくる。
すると、
「この曲、なんか全然良くない気がしてきたな…」となってしまう。
「歌詞、書き換えようかな…」などと考えだしてしまう。
そして、どんどん曲が変わっていき、またレコーディングする。
そしてそれを録っていると再び
「この曲、全然良くない気がしてきたな…」
「歌詞、書き換えようかな…」などと考えだして無限ループになる。

こうして新曲がいつになっても出来上がらないのではないか。
家でいつまでも考えてずっと録りなおしているからいつになってもSANARI第2章が始まらないのではないか。

彼は2024年、2曲だけ新曲をリリースした。
2曲とも、全然私の好みではなかった。
SANARIの曲で「この曲ハズレだな」と明確に思ったのは、今回の2曲が初めてだ。

リリース後のファンクラブ限定アコースティックライブで彼は
「歌詞の書き方を変えてみた。今までは人名とか入れないようにしてたんだけど、そういう制約を無しにして書くようにした。そしたらまた歌詞書くのも楽しかった」と語った。

全然良くないし、今すぐ書き方を元に戻してほしい。
でも彼はファンミーティングで
「こういう感じの曲をあと少し出したら、次はエモい感じの、売れそうな曲を出したい」とも言っていた。
そんなことを明言してしまうと、曲が発売されたときに「うわ!これ、エモい感じの売れそうな曲つくろうと思ってつくったんだろうな…」と思われてしまいそうだ。
そこまで正直に言うのもどうかと思うが、私はSANARIがつくるエモい売れそうな感じの曲が大好きだ。期待している。
あまり家で思い悩まないで、考えすぎないで、できればスタジオでレコーディングして、早めに発売してほしいところだ。



音楽には、1回聴いて「この曲良いな!!」と思えるものと、
最初はあまり良さが分からなくて、何度も聴くことで好きになれるものがある。
SANARIの昔の曲は、前者が多かった。1回聴いただけで好きになる。
だが最近の曲は、後者が多い。そして去年の曲は何回聴いても好きにならない。(というか、あまり聴く気も起きずほとんど聴いていないが。)
これは、楽曲制作にかかる時間と関係するのではなかろうか。

SANARIはデビュー当初、かなりハイペースで新曲を出していた。
ということは、1曲あたりの制作にかかる時間は比較的短いと考えられる。
「やっぱりこの曲、全然良くない気がしてきたな…」と思って歌詞やメロディーを書き換える、みたいなことが起きていないのだろう。
SANARIの直感、才能で良いと思ったものがそのまま曲になっている。
そして我々も、1度聴いて「お!良い!」と思える。

最近の曲は、長時間かけてつくられている。
SANARIの頭に降ってきたメロディーや歌詞は、彼が長時間触れているうちに
「なんかよくない気がしてきたな…」と書き換えられてしまう。
長時間いろいろこねくり回して出てきたものであるから、受け取る側も、長時間聴いてなんとなく頭がおかしくなってきたころに
「あ、なんか最初良いと思わなかったけど、やっぱりいいかも…」と感じる。
そういうカラクリなのかなと思う。

今後は、思いついたものをそのまま大切に曲にしてすぐに販売してほしいものだ。

まあ、曲をつくったこともない素人の意見なので、的外れの可能性もあるが。

ともかく私は、エモい売れそうな新曲の発売を待っている。

今年2025年は今度こそ売れそうな新曲を出してくれるだろうか。

期待したいところだが、まだ彼の雲行きは怪しい。

2月2日にワンマンライブがある。
去年体調不良で中止になったため、今回はその振替公演だ。

だがまず、チケットが全然売れていないっぽい。
何枚売れて何枚残っているか知らないが、どうやら売れていないような感じがする。

急に、過去のライブの映像をYouTubeに載せ始めた。(期間限定公開となっており、現在は削除済み)
SANARIはライブ前に宣伝で過去の映像を載せるようなことはしない。
売れ行きが悪いから、どうにかしようとYouTubeで宣伝し始めたのだろう。

さらに、彼はインスタのストーリーで
「この日は皆さんに伝えなきゃいけないことがあるので、久しぶりの方も迷ってる方も来てほしいです」と発表した。
伝えなければいけないこととは何だろうか。全く予想がつかない。ライブで発表するようなことって、何があるのだろうか。
それなりにいろいろなアーティストのライブに行っている、私の母に聞いてみた。いろいろなライブに行っている母なら、アーティストが舞台上で重大発表をするのを聞いたことがあるかもしれない。
母は言った。
「なんか全然チケット売れてないから言ってるだけじゃない?ステージで言うような大した発表なんてないでしょ。」
私が「引退とかかな?」と聞くと
「いや~、ライブのそんな楽しい場で言うかなぁ?久しぶりの人来てくださいって言って、せっかく来たのに引退とか言い出されたら”はぁ?”でしょ」とのこと。
正直、最近の彼の不調な雰囲気もあり、引退や活動休止しか頭に浮かばず不安になっていた私は少し安心した。

別に客に言わなければならないようなことはないが、集客の手段として言ってみただけなのだ。
でも、そんなことをしないといけないくらい売れていないというのも心配だ。

何か発表があると宣言するにとどまらず、彼はインスタライブとTikTok Liveで突然歌う配信を始めた。
今まではインスタライブで雑談配信したことはあったが、本格的に歌を歌ってライブへの集客に使うということはなかった。心配だ。

TikTokLiveでは、私と同様彼が辞めるのではないかという雰囲気を感じ取ったファンが何人も
「辞めないで」「引退じゃないよね?」などとコメントしていた。

SANARIは
「そんな言われたらやめれなくなっちゃうじゃ~ん」と言った。

本当に辞めるのだろうか。

でも、「音楽は辞めないと思います」とも発言した。
どういうことだろうか。音楽ではない何かを辞める?
彼は音楽以外特に何もやっていない。バイトもしたことないと言っていた。
就職しているわけでもない。
今これを書きながら思ったが、バイトもしてないし学校も行っていないのに、今音楽を辞めたらどんな仕事に就くのだろうか。就職先はあるのだろうか。音楽を引退するにしても、今後が心配だ。

音楽は辞めないけれど、何かを辞める…。
私はラーメンズの小林賢太郎を思い出した。
彼は、お笑いコンビ「ラーメンズ」として、コントライブを行っていた。
しかし、もうネタ作りの限界が来たのか、突然ライブをしなくなる。
そして、ひとりでのライブや相方ではない別の人とのコントライブなど、形を変えて行うようになった。
出演者やライブの形を変えることで作品のクオリティが下がったことをなんとか誤魔化してきたのではないかと私は思う。(私がそう思うというだけで、実際のところはどうか知らない。相方があまりライブに乗り気ではなかっただけかもしれない。それで仕方なく別の人とライブを行い、やはり相方ではない相手だとネタが書きにくかった、というだけかもしれない。)
しかし、とうとうそれでも限界が来たのか、彼は演者としての活動を引退することになる。そして、彼は自分が出演せずに、別の人に演じてもらうようにして、台本を書く、演出をつくるだけになった。

SANARIも小林賢太郎のように、活動の形を変えるのか?
SANARIの場合は元がソロだから、グループを組むのか?
急にグループになるなんて、難しいか。
グループを解散してソロになる人はいるが、ソロだったところからメンバーを増やすパターンは聞いたことが無いような気がする。まぁ、音楽界にはいろいろな人が居るから、探せばいるだろうけれど。
もしくは最近の小林のように、表に出る活動だけ辞めて、作曲家・作詞家になって他人への楽曲提供だけを行うようになるのだろうか。

私はそう思い、SANARIのTikTokライブで
「演者やめて作る側にまわる?」と聞いてみたが、否定された。

これも違うのか。

一体、SANARIはどんな発表をするのだろうか。

何を辞め、何を続けるのだろうか。

真相は、2月2日、彼のワンマンライブのステージ上で明らかとなる。

発表内容をあなたも直接、SANARIから聞いてみてほしい。

チケットは、まだ売れ残っている。

200くらいのキャパの会場だった気がするので、
多分今から買ってそんなに整理番号が良くなかったとしても、きちんと肉眼で観れる。

そして、彼は今回のライブについて、
「今までで1番たくさんの曲数をやる」
「一番気合入っている。人生の分岐点になるライブ」
などと語っている。
前回「もうやらない」と言ったはずの昔の曲もやるらしい。

もしかしたら、SANARI初期の名曲たちが聴けるのはこの日が最後かもしれない。

是非、私も客席に居るので、いっしょに楽しい一夜を過ごそうではないか。





おまけ

SANARI初期の名曲、
「これを歌うのは今日が最後かもしれない」と直前のMCで言い放たれ
しゅんきが怒りながらノリノリで飛び跳ねた曲はこちら


SANARI1番のヒット曲で
先日のインスタライブでも「この曲は2月2日も歌います」と明言された、
今回のライブで歌われること確定の名曲はこちら


去年歌詞の書き方を変えてつくられた「この曲ハズレだな」としゅんきに思われてしまった新曲はこちら



SANARI 2月2日 渋谷でのライブ チケットはこちら

https://eplus.jp/sf/detail/2913810001-P0030047P021001?P1=0175


2月2日、SANARIのライブ前、夕方16時頃から
私とnote読者6人ほどが集まり、少しだけ外でみんなで話し合うという会を行います。
是非、そちらにもご参加いただいて、その後そのままみんなでSANARIを観ましょう!
私とnote読者の会へ参加していただけるという方は、私にDMをいただければ、参加者のTwitterDMグループへご招待、当日の詳細をお送りします。
(鍵垢や捨て垢など、素性があまりに分からない方からのDMは無視します。)
私がどれだけ変な奴なのか生で見てみたいという方、
私のnote読者がどういう人達なのか見たいという方、是非ご参加ください。
参加者も全員お1人での参加です。参加者6人全員、誰も知り合いではありません。お気軽におひとりでご参加ください。
※私は皆さんと解散した後SANARIを観に行きますが、別に私と会ったからといってSANARIを絶対に観に行かなければならないわけではありませんのでご安心ください。