バンド結成のお誘いを受けましたが、メンバーが集結した初日に揉めて解散しました。
2024.05.18
とあるライブを観に、大阪へ行った。
ライブが終わってから帰りのバスまで時間が余っていた。
その旨をTwitterで呟くと、1件のDMが届いた。
DMをくださった方は大阪に住んでいる男性の方で、
是非僕に会ってみたいらしい。
noteを読んで、僕に興味があり、会って話をしてみたいとのこと。
怪しい宗教の勧誘とかだったらどうしよう、と思ったが
その人のTwitterのプロフィールなどを見てみると、どうやらバンドマンだ。
聞いたことのないバンド名だが、僕はバンドマンには興味がある。
音楽ライブによく行く身として、バンドマンの生態は気になるものだ。
よし、会ってみよう。
僕はDMに返信し、ライブ後に駅で待ち合わせすることにした。
会ってみると、
若くて優しそうな好青年、と言った感じの人だった。
いっしょに食事に行った。
僕のnoteや一連の炎上についての感想などを聞かせてくれた。
noteの読者の方に実際に会って話を聞く経験はほとんどなかったので、
こういう人が読んでくれているのか、
こう思ってくれているのか、、と
聞いていて面白かった。
聞くところによると、その人は看護師を目指す看護学生で、
ライブハウスでバイトしているらしい。
同じライブハウスでバイトしている18歳の女の子も僕のnoteを読んでくれていて、よくいっしょに僕について話しているそうだ。
2人とも音楽をやっていて、看護学生の男の子はバンドを、女の子は打ち込み系の音楽をやっているそう。
そして、話によると、女の子は
「打ち込みもいいけど、バンドもやりたいな~~」なんて思っているらしく、
なぜか僕しゅんきとバンドを組みたいらしい。
noteを数記事読んで
「よし!コイツとバンド組もう!」となるのは全くもって意味が分からないが、僕もバンドはやってみたいので、引き受けることにした。
noteの文章が良いから作詞もできるのではないか、などと言われ
なんだかすっかり乗り気になってしまった。
それに、バンドを組むのは、人間関係をうまくやっていく練習にぴったりだと思う。曲作りなどで発生する問題、方向性や考え方の違いをどのように解決するのか、どこで折れるのか、
他人と折り合いをつける良い練習になるだろう。
バンドで作った楽曲をnoteで宣伝するなんてズルいことはしたくないが(炎上で知名度を得ておいて、バンドを始めて宣伝するなんて最低な人間だ)、
バンドを組む中で生まれるいざこざをnoteに書いて整理して、人間関係の在り方を考えるのは良いかもしれない。
バンドを組むなら楽器ができないといけないが、
一応僕は趣味でアコースティックギターを弾いている。
Amazonで買った8千円のアコギ。
家でひとりで弾いているだけだし、上手に演奏することはできない。
アコギを買ってからまだ1年半くらいしか経っていないので、
弾けるコードも限られている。
家で演奏しながら、バンドとか出来たらカッコいいよな~、と考えたこともあるが、
バンドを組めるレベルのギターも腕前は無いし、
歌もうまく歌えないので、自分から他人に「バンドやろうぜ!」とは言えない。
他人からの誘いがない限りバンドなど組めないので、
誘ってもらえたのは非常に嬉しい。
いくらギターが下手でも
「あんたが誘ってきたんだろ!」と言えばよい。下手なことに文句があるなら他の人と組めば良いところを、わざわざ私を誘ったのだから、下手でも受け入れなければならない。
何故誘ってくれたのか分からないが
とにかく僕とバンドをしたいと言ってくれているので、
約1ヶ月後、6月29日、僕が次に大阪に来るとき、
その女の子も含め3人で会うことにした。
2024.06.01
なんとなく歌のことを考えてみる。
バンド活動はどんなものか、どうなるのか、想像がつかない。
作詞するなら、推し活の歌をつくりたい。
自分の求める推しと推し側のやりたい活動が一致せずファンが葛藤する歌。
楽しみにしていたライブが思っていた感じと違って遠征帰りに悲しみに暮れる歌。
ライブ、舞台というのは行ってみないと満足できるかどうかわからないし、不満を持つ経験も多々ある。でも、今回こそは、今度こそは、と何度もチケットを買って観に行ってしまう。そして、今回もやっぱりダメだったと悲しみに暮れて泣いてしまう。でもやめられない。これはギャンブルみたいだ。私はギャンブラーだ、、、という歌。曲名はGamblerにしよう。
2024.06.29
大阪で、いよいよ3人で会う日。
大阪駅に着くと、まずは先月会った看護学生の男の子と再会。
18歳女子は、後程合流する予定らしい。
僕の知らない1か月の間に、
ふたりの間で話は進んでいて
・この3人でスリーピースバンドをする
・看護学生の男の子と18歳女子のふたりが作曲
・しゅんきが作詞(多少はみんなで書く)
・看護学生の子がドラム
・18歳女子がベース音に特化したキーボード(?)
・しゅんきがギターボーカル
の予定らしい。
僕は、スリーピースのうちのワンピースを担えるほどのギターの腕前も歌唱力も無い。
「僕はギターも歌も下手だよ。ギター上手な人をもう1人入れよう」
と提案した。
すると、
「人数が多いほど音がぶつかっちゃうから難しい。それに、ベースとドラムの土台がしっかりしていれば、ギターと歌は上に乗っているだけだから何でもいい」と言われた。
上に乗っているだけだからといって
何でもいいわけではない気がするが、
僕と違って何年も前からバンドをやっていて
ギターもドラムもできる人間が言っているので
そうなのだろう。
ふたりで楽器屋に行って、
エレキギターを初めて試奏してみたり
(僕はアコギしか弾いたことが無かった)、
駅前の広場で雑談していると
ついに
僕とバンドを組みたいという打ち込み系アーティストの18歳女子が到着。
しばらく喋っていると、
18歳女子、
・主催イベントをすればライブハウスに100人集まる
・お客さんたちに結構期待されている。期待の星
・大学には行かず就職もせず、バイトしながら音楽をやっている。
など、意外と凄い人だとわかった。
ソロ活動での今後がかなり期待される人間にも関わらず、
1年半アコギを家で弾いていただけの僕とバンドを始めようとしている。
これは良くないな、と思った。
期待してもらっているソロ活動に専念すべきである。
ある程度人気を出してファンをつけると、
自分が何で人気が出たのかわかっているはずなのに、
どのようなものに需要があるのかわかるはずなのに、
突然方向転換して客に媚びるのをやめてしまい、
自分が本当にやりたかったことに手を出してしまい、
「こういう曲も良い~~~」
「新しいメンバーでの活動も意外と良い~~」
などと気を遣って言ってくれる客だけを残して、
昔の方向性を好むファンを切り捨ててしまう、
非常に残念なアーティストを何組も見てきた。
一応昔からの活動もするが、
「新プロジェクト!」などと言い、
謎のプロジェクトを立ち上げ、
そっちに夢中になってしまい、
メインの活動がおざなりになるアーティストも多い。
メインでの活動での新曲が減って、
お客さんに寂しい思いをさせてしまう。
同じことばかりやっていて飽きたのか知らないが、
これまでの活動を観て、
今後に期待してグッズを買ってくれたりファンクラブに入会してくれたりしたお客さん達にあまりにも不義理である。
期待されているという18歳女子には、
そういう非常に残念なアーティストになってほしくない。
これまで通りひとりで打ち込み音楽で頑張ってもらいたい。
突然バンドを組み、僕とともにライブハウスに登場でもすれば
「え?これからこんなことするの?」
「この下手なギターボーカルの男なに??お前の歌なんて聞きたくないんだけど」
と思われるだけである。
100人以上の人間にライブハウスに来てもらえるようなアーティストになれたのであれば、
来てくださったお客さんの期待を裏切るべきでない。
まさか僕とバンドをやろうとしている人間が
そんな集客力を持っているとは。
ソロ活動に専念させなければいけないなと思うと、
バンドをする気もなくなってきた。
そんなことを思いながら話をしていると、
女子が「喫茶店行こや、タバコ吸いたい」と言い出した。
どうやら、看護学生の男の子と2人でよくいっしょに行く、
喫煙可の喫茶店があるらしい。
そういえば、前回男の子と2人で会った時、彼はタバコを吸っていた。
彼は20歳だったか21歳だったか忘れたが、
とにかく20歳以上なので
タバコを吸うのは許されることだ。
しかし、
18歳の女子が喫煙するのは法に反する。
詳しい法律の名前などは覚えていないが、
20歳未満は煙草を吸ってはいけないはずだ。
僕は喫茶店に行くのを断った。
そして、
20歳になるまでタバコはやめるように、
少なくとも僕といっしょにいる間は吸わないように言った。
「えーーー。まぁ、あと2時間くらいか…」と一度はあきらめてくれたが、
しばらくすると
「喫茶店行こや」と
また言い出してしまう。
さらに、
「今後いっしょに遊ぶとかバンドやるとかなると、
ライブハウス行くと20歳いってなくても吸ってる子結構いるし、
タバコ避けるのは難しいかも」と言われた。
「別にしゅんき君に迷惑かけてないんやから良いやん」
と言われてしまった。
20歳未満が喫煙した場合周りの人がどの程度罰せられるのか知らないが、
もし僕が「20歳未満の喫煙を容認していた!」などと言われ罰せられたら大迷惑だ。
その旨を伝えると、
「そんなん言われないって。もしなんかあったら、18歳から吸っていいと思ってましたって言えば良い」などと言われた。
知らなかったで済まされる問題ではない気がする。
話を聞くと、もう何年もタバコを吸っていて、今更やめられないようだ。
そして、僕は渋々喫煙を受け入れ、3人で喫茶店に行くことになった。
すると、道中で女子に
「しゅんき君ってさ、教科書通りというか、なんか、物事の捉え方が全部まっすぐすぎる」
「私ナイーブやからさ、そんな言われると傷つく」
などと少し不機嫌そうに文句を言われた。
会ってからまだ数分。そんな大した話もしていないし、
特に傷つくようなことを言った覚えもない。
「え?そんな何か喋ったっけ?傷つくようなこと言った??」
と聞くと、
「特に何言われたとかは無いけど、なんか、こう…」
と言われた。
内容が分からないと、どちらが悪いかもわからないし、どうしようもない。
看護学生の男の子も
「確かに、なんか、3人になってから言い方がキツいというか…」と言い出した。
僕が何かキツイことを言ったといえば、
「タバコを吸うな」というくらい。
しかも、そこも折れて、タバコを吸える喫茶店に同行してあげている。
「タバコ吸うなって言っただけでしょ?法律守れって言ってるだけなんだから、何にもキツイことないよ」と言うが、
また反論され、
最終的に、
「まだ他人を変えようとしている。推し活で炎上したときから反省してない」などと言われた。
意味が分からない。
推しに、自分の思う通り動いてほしいからと思いを伝えすぎるのは良くないことだったかもしれないが、
法に反することをしている人に法を守れと伝えることの何が悪いのか。
看護の男の子は
「法は、全員を一緒くたにまとめて縛ってるものだから、合う合わないもあるし…」
「法が人より上なわけじゃなくて、人があっての法だから…」
などと、なぜか法律違反を擁護。
訳が分からない。
合う合わないとかではなく、
法は守らなければならない。
ちなみに僕は、以前noteに
こんなことを書いた。
多少は軽犯罪もするものだ、という内容。
仲間と悪さをして、バレて大人に怒られる。
でも、大人も「俺も若い頃は悪さしててさ…」などと昔の経験を話してくれて、「もう、二度とするなよ。」と言って、最後には笑って許してくれる。
これこそが正しい若者と大人の関わり方だと思う。
この記事を読んだことのある人は、
「いやいや!しゅんきは軽犯罪容認じゃないか!なぜタバコを吸う18歳を否定するんだ!」と思うかもしれない。
僕は、タバコを吸うなど法律に触れることをしてしまうのは
若いうちは多少は良いと思う。
正月に親戚一同が集まって、
親戚のおじさんに
「どうだ?お前も1本吸ってみるか?」と言われて1本吸ってみて
「なにこれ!全然おいしくない!」とむせて咳き込んで、
「ハッハッハ。お前にはまだ早いな」と言われるとかは
別にいいと思う。
先輩に勧められて1本吸ってみて
同じく咳き込んで
「いつか先輩みたいにタバコ吸えるカッコいい人になりたい!」と思うものの、
学校の先生などにバレて、
先輩と一緒にしっかりと謹慎なり何なりの罰を受け、
反省してタバコを辞める。
そして先生に「実は俺も18の頃お前らみたいにタバコ吸ってバレて怒られたんだよね」などと言われ、
「先生…」
「みんな、同じ道を行くんだな。ははは」などと言って
先生と笑い合い、
苦い思い出と同時に青春の良い思い出の1ページとなる。
これも良いと思う。
だが、
何年もタバコを吸い続け、
「20歳になってないのに吸うのは良くない」と注意されても
「あなたに迷惑かけてない。他人を変えようとするな」と反論し
悪びれずまだタバコを吸おうとする。
これは良くない。
注意されたら素直にやめるべきなのだ。
「ナイーブだから」「傷つきやすいから」などという理由で
違法行為も優しく見逃す、そんなわけにはいかない。
喫茶店に着き、
受動喫煙に耐えながら、もう少しお喋りした。
普通に雑談していたはずが、
「しゅんき君は、最初から踏み込みすぎ。会話っていうのはさ、段階があるやん?まだよく分からない相手にさ、いきなり本当に思ってることを言ったりとかしないやん。最初は様子見というかさ。」
などと、なぜか18歳女子から謎の説法を聞かされた。
2コ下の女の人に、
なぜ人との関わり方を教わらなければいけないのか。
ろくに学校も行かず、就職もしていない18歳に
生き方を習わなければいけないのか?
「そんな18歳の人に言われる筋合いはない」と言ったら、
「筋合いはないって何?」
「年齢は関係ない」
などと猛反論を受けた。
私は、自分のnoteなどに来た意見は当然全て受け止める。
年下からの意見であっても。
noteは、自分の書いた文章を「どうか読んでください」とお願いして公開して皆様に読んでいただいているわけだから、
時間やギガを使って読んでくださった方々からの意見は当然受け止めなければならない。
だが、僕は18歳女子に
どうか会わせてください、お話を聞かせてくださいとお願いして会ったわけではないので
そんな謎の説法を聞かされる筋合いはないのだ。
初対面で人との関わり方を説くなど、
それこそ「最初から踏み込みすぎ」である。
言い合いしていると、
私が観に行くライブの時間が近づいてきてしまった。
私は
「もうあなた達と会うことは無い。バンドもやらない。」
「LINEもTwitterもブロックして良いからね」
と言い、
ジュース代を机に置き、
喫茶店をひとり後にした。
ひとりでバンドのライブを観に行った。
メンバー同士仲良さそうに、
時々目を合わせて笑い合ったり、
MCでもふざけたりツッコんだり
とても楽しそうだ。
もちろん裏では揉めることもあるだろうけれど、
ステージで見せてくれた顔は嘘ではないと思う。
僕もいつか、他人とこんな関係性を築けるようになりたい。