恋人を探そう!①
以前、恋愛について書いた記事のコメントで、
マッチングアプリをやってみてはどうかというご提案があった。
確かに、良いかもしれない。
私にとって、普通に生活しているなかで恋人を見つけることは困難だ。
マッチングアプリというのは、
普通に生きていて周囲の人と恋愛ができず、
それでも恋愛がしたいという人が集まっているだろうから、
私のような人間にはちょうどいい。
(そういう人だけしかいないと言っているわけではないことに注意)
理想を高く言っている場合ではないと焦って多少妥協して相手を選ぶ子もいるだろうし、
私にも恋人の1人くらいできるだろう。
(マッチングアプリを舐めているとか、そういうわけではない)
付き合う1人目とうまくいって生涯をともにする可能性もゼロではないが、
ほぼあり得ない。
相手には「まぁ、本当はもっと良い人いそうだけど、とりあえず、しゅんきでも良いか」くらいに思われていても別にいい。
お互い恋愛の練習という感覚で付き合っていてもいい。
今後もっと良い人があらわれたときに、
お互い、練習の成果を出せればそれでいい。
そんなことを思いながら、
マッチングアプリに登録することにした。
調べてみると、
マッチングアプリはたくさんの種類があり、
どれにするか迷う。
月額いくらするか、年齢層はどうか、などなど
いろいろな差はあるが
僕は
会員数と安全性で選んだ。
会員数が多いほうが出会えそうという単純な理由。
そして、詐欺師が多いと、僕は簡単に引っかかりそうなので
安全そうなアプリを選んだ(それでも油断は禁物だが)。
恋愛経験のない僕のような人間は、詐欺に引っ掛かりやすいと思う。
いつの間にか高いアクセサリーだけ買わされて
女の子に逃げられるとか、
いつの間にか最新型詐欺に加担していたとか、
そういうことになっては困る。
そういった理由で、会員数と安全性を重視した。
反対に、気にしなかったのは、会費。
恋愛の経験を積んで
人間として成長するために必要なことだから、
変にケチってはいけない。
「必要な時は躊躇せずお金を払え。払う時は払うんだ。無駄遣いはだめだけどな。」という父親の教えが印象に残っているので、
なるべく値段を理由にしないようにしている。
そうしてアプリを決め、インストールすると、
まずは自分のプロフィールを作るところからスタート。
職業や年齢、居住地など、基本事項はアプリの指示通りに入力し、
自由に自己紹介する欄も入力。
休みの日の過ごし方とか、
音楽とお笑いが好きですとか、
恋愛経験がないのでちょっとずつ勉強させていただきたいですとか、
あとは偏食なのでいっしょに美味しいものをいろいろ食べたいという人は無理ですとか、
そんなことを書いて、
自分の写真や出先で撮った趣味の写真などを何枚か載せて
プロフィール作成は完了。
自由に自己紹介を書く欄は果たしてこれでよかったのかわからないが、まぁ仕方ない。
これでも結構書くのに苦労した。
何を書けば、女性に「コイツ、いいかもな」と思ってもらえるだろうか。
Twitterでは
「マッチング後のことも含めて、どういうデートをしたいとかも書いたほうが良い」と言われた。
Twitterの意見なども踏まえて調べてみると、
どういうデートをして、どういう恋愛をすることを目的とするかを書くのがいいみたいだ。
大学のシラバスのような感じだなと思った。
(大学のシラバスというのは、この講義を受講するとこういう内容の授業が受けれて、最終的にこういう技術を獲得するのが目的ですよ、というのが書かれたものである。)
僕の恋愛のシラバスをつくってみよう!
そんな感じで書いてみると、
数時間の喫茶店でのおしゃべりや、遊園地や水族館といったレジャー、観光を通じて、冗談を言ったり他愛もない話をして休暇を楽しむ。
お互いのことを知り、ずっといっしょに居たいと思える関係性になることが求められる。
到達目標;甘い口づけを交わす
これは変だ。
こんなプロフィールの奴と恋人になろうとは思わない。
別にKISSをすることがゴールでもないし。
私の人となりを知ってもらうにはnoteが良いかなと思って
noteのリンクでも貼ろうかと思ったが
他のSNSのことは書いてはダメらしく、
書けなかった。
結局何を書けば良いかよくわからなかったが、
これからいろんな女性のプロフィール欄を読み、
それをもとに修正していけばよい。
とりあえずプロフィールを作るだけでも結構疲れたので、
女性を探すのは明日にしよう、と思って
1日目はここまでで終了。
翌日、
アプリを開いてみると、
1人の女性からいいねを押されたというお知らせが来ていた。
1人の女性の方が、「しゅんき、いいわね」と思って
僕にいいねを押したらしい。
これで、僕も「そちらこそ、素敵な女性だと思いますよ」と
いいねを押し返せば
マッチングが成立するらしい。
いいねを押し返すか否か、迷った。
ここでマッチングしてしまうと、
他の人との可能性が一旦なくなってしまう。
さすがに、何人も同時にマッチングして何人もの女性と同時にやり取りするのはおかしい。
ナンパするときに
街にいる女の人を片っ端から捕まえて何人もと同時に飲みに行くようなものだ。
または、
合コンで複数人同時に持ち帰るようなものだ。
1人1人と順番に向き合っていかなければならない。
まず1人とマッチングしたら、その人と話し合いを重ね、
合わないということが分かってから次の人を探すべきである。
何人もと同時にマッチングして、
3人と同時に付き合うことになってしまったらどうするのか。
果たして、1人目として、
僕にいいねをくれた、この方に時間を費やしていいだろうか。
せっかくいいねを押してくれたのだから
その気持ちには応えたい。
どうしたものか。
困ったのでTwitterでその旨を呟くと、
「何人もと同時にやり取りするのは普通」
「捕らぬ狸の皮算用」
とのことだった。
僕はその女性にいいねを押し、マッチングが成立した。
マッチングしたら、
相手にメッセージを送ることができる。
「マッチングしたから、メッセージを送れるよ!」
みたいなお知らせがアプリから来たが、
あえて何も送らなかった。
私は今まで、
いのいちばんに喋り出すことを良しとしていた。
就活でグループワークをするときも
私は1番に喋り出したし、
大学の講義や講演会で
「みなさん、こんにちは」と言われたときも
みんなが様子をうかがっている間に
いちばんに「こんにちは」と返す。
みんなが様子を見ているときに1番に喋り出す。
日本人は周りに合わせることを良しとして、
誰かが始めるまで様子を見る残念な人間が多い。
だから、私は積極的に1番を取る。
しかし、
最近、積極的に1番を取ることが必ずしも良いわけでもないと教わった。
必死にぐいぐい行きすぎると、
来られた相手によっては、
引いてしまう人もいる。
確かに、
学校で新年度、友達を作ろうと
隣の席の女子に話しかけたら、
ぐいぐい行き過ぎて苦笑いされ、
あまり言葉を返してもらえず
仲良くなり損ねたことが何度もある。
だから私は、
マッチングしてもあえて様子を見ることにした。
今回の場合、女性側からいいねを押してきている。
私がこの女性を選んだのではなく、
女性が私を選んだのだ。
選んだ側が1番に話すのが普通だろう。
選ばれて嬉しそうにベラベラ喋りだすのは、
なんか違う気がする。
まずは、選んでくださった方に
僕を選んでくれた理由なんかを喋ってもらって、
それを受けて僕が話し始めるほうが自然に思える。
世の中には「レディーファースト」なんていう言葉もあるし。
だから僕は何も話しかけなかった。
しかし、何日か経っても何もメッセージが来ない。
困った。
Twitterでその旨を呟くと
「恋愛は男側からアプローチするのが普通」
とのことだった。
物事には例外がある。
場合によって、正しい振る舞い方は異なるのだ。
極端に「全部僕から!」「全部様子見!」でもいけない。
そういうのは、「白黒思考」といって、良くないのだと学んだ。
極端になってはいけない。
今回の場合は、僕からメッセージを送るのが正解なのだ。
結果的に、その様子を見ている数日のうちに
何人もの方が私にいいねを押してくださって、
そのなかから5人とマッチングした。
そのうち、特に気になる3人に私から短いメッセージを送った。
それから3日ほど経ったが、
1人からは返信が無く、
残りの2人からはブロックされてメッセージを送れなくなった。
「マッチングできてうれしいです!」
「お笑いお好きなんですね!僕もです!」
みたいなことしか送っていないのに、
何故ブロックされなければいけないのか。
向こうからいいねを押してきたのに。
恋って難しい。
私に恋人はできるのだろうか。
また進捗があれば、続きとなる記事を書こうと思う。
おまけ
マッチングアプリをやってみては?と言われた記事はこちら