農園でのデザートイベント in 益子町②
前回の続きでデザートのお話。
デザート3品と言ったが最初の1品目はサラダにした。
ただブルーベリーのデザート3品食べて美味しかったねー。
で終わるんじゃなくて、普段の食生活に取り入れられるような、
「なるほどね〜。そんな楽しみ方があるんだ!今度やってみよう。」
って新しい気づきのあるイベントにしたかった。
そしたらまた「ブルーベリーと里山と」さんのブルーベリーを好きになってくれると思ったからね。
【1品目】
〜ブルーベリー オリーブオイル〜
ブルーベリーとファームビレッジ湘南さんのオリーブオイルを組み合わせたドレッシングを味わってもらうフルーツサラダ。
国産の良質のオリーブオイルを知ってほしかったし、これなら自宅でも簡単に作れそうだ。
道の駅で仕入れた地元のベーコンをカリカリに炒め、その油で白いちじくを食感が残る程度にさっとソテー。
葉物ももちろん新鮮な地元のベビーリーフ。
これは先日、青山ファーマーズマーケットに出店した際に、お隣の農家さんに教えてもらった食べ方。
デザートの前にしょっぱいもので食欲をそそるような1品。
【2品目】
〜ブルーベリー バター シュガー〜
シンプルな焼き立てクレープ。
いつもは厨房で焼くんだけど、里山の風景の中で焼くとこんなに気持ちいいのか!
当日は雨で霧がかかってたんだけど、ジュ〜と湯気をあげて焼くクレープと相まって、幻想的でとてもいい雰囲気になった。
歳を重ねていくうちに雨が好きになった。
しとしと雨が降る中の幻想的な山登りが好きだ。
打ちつける雨音を聞きながら、ひとりテントで眠るのが好きだ。
大雨の日はポンチョを着て散歩したくなる。
おじさんになるのも悪くない。
なんだっけ?
クレープだ。
焼き立てのクレープにブルーベリーバターを添えた。
クレープの熱で柔らかくなって、ブルーベリーの甘さとバターの香りが立ってくる。
じゃりっとした砂糖の食感も心地いい。
お気に入りの食べ方。
これも市販のブルーベリージャムと無塩バターを混ぜて簡単に作れちゃう。
皆さんもやってみてください。
バターに対してジャムが半分くらいかな。
常温で混ぜるときれいに混ざるよ。
僕はアクセントにキルシュ(さくらんぼブランデー)を入れてみた。
【3品目】
〜ブルーベリー カカオ 薔薇〜
フルーティーなアマゾンカカオのムースに、
刻んだ薔薇を入れた温かいブルーベリーソース。
益子町産のぶどうや、岡山県産の黒いちじく「ビオレソリエス」も添えた、
まさに旬てんこ盛りのデザート。
馴染みのあるブルーベリーのイメージを、カカオや薔薇で香りでリッチに仕上げてみた。
何が面白かったって、僕がデザートを作ってるのをゲストが席を離れて直近まで見に来てくれたこと。
農園で盛り付けしながら、素材や調理法についてゲストとお話する。
そしてその直後に出来立てを食べてもらえる。
そしてゲストや生産者から感想を直に聞ける。
これ以上の感情移入できるデザートってあるんかな?
自分の中では究極のような。
「ジャムの旅」も究極だよね。
旬の生産地に行って、自分で収穫して、その日のうちに現地でジャムにする。
究極フェチ⁉︎
まあ、いいや…。
さらに嬉しかったこと。
今回のデザートイベントで使用した3種類のお皿はすべて益子焼なのだ。
しかもそのうち1種類はこのデザートイベントのために焼いていただいたもの!
「益子焼にデザート盛り付けできたら最高ですよね〜!」
夏に遊びに来た時、何も考えずに軽く言ってしまったのだけど、自治体の方や地域振興マネージャーの方、作家さんのご協力で実現してしまった。
皆さん、本当に本当にありがとう。
せっかくこんな素敵なご縁に巡り会えたのだから、これからも益子町との素敵な関係を築いていきたいな。
そんな土地がこれからも少しずつ増えていったら最高やん。
これからも旬の美味しさ求めて「旅」すっか。