知ってることを増せば、優しい世界が作れるよ
最近すごく思っていること。
それは、ビジネスで使われている考え方って実はすごく優しいなってこと。
大学から10年以上、福祉・教育の世界で生きてきた。ビジネスで使うようなフレームワークや思考法はほとんど知らずに来たし、今も知らない方だと思う。
知りもしないのに勝手にビジネス的な考え方に対して「優しくない」「無機質」なイメージがあった。
確かに表向きは福祉の方が許容度が高いかもしれない。福祉やってますと自己紹介すると「優しそう」なんて言われる。
でも最近思うのは自分にとって優しい世界を作るには、ビジネス的な考え方ってすごく大事だよねってこと。
逆に福祉が「優しそう」と言われるのは、事実にもとづかない感覚的な話でも「それってあなたの感想ですよね???」とか言わないのが基本だからだと思う。
当事者が感じていることをベースにして、支援していく。実際、支援するときには相手の感じ方を否定しないのは大事だと思う。そもそも自分の感覚を否定する相手に話したい人はほとんどいないだろうから。
だけど、「あなたの感じたことが正しいのよ」という姿勢にも大きなデメリットがある。それは一度ネガティブ眼鏡を掛けると誰も外してくれないこと。自分にとってマイナスな思考でも、否定されない。
特に子どもの場合はそう。例えば、子どもが「自分は何にもできない」「ダメな子」と思っていたとする。実際には、いいところもあるし、できていることもある。でも、否定しないし、定量的にはかっているわけじゃないので本人がダメと言えばダメ。目には見えない感覚の世界だから。
それに比べて、コーチングや目標達成のHow toでは、「やったことを書き出してみましょう」「具体的に数字を入れた目標を設定してみましょう」と目に見えることを大事に扱っている気がする。私はこの、目に見えることを大事にするところが、本当に優しいと思う。
私自身もそうなのだけど、相手からの評価が気になる人は多いはず。相手の評価は定量的じゃないし、目に見えない。自分に自信がないと、相手に認められれば大丈夫な気がして反応を見てしまうけれど、相手だって人間だから一定の反応が返ってこなくて不安が増す。相手の反応を全く見ないのも問題だけど、そこに自分の価値を認めはじめると、ずっと満たされなくて安心できないループにハマってしまう。
なにかを「できる」ようになるときもそうだ。目に見えない「できる」を追い求めると、自分ってダメだなってすぐ思いがち。
漠然とした「できる」や目に見えない相手の感情を追いかけるんじゃなくて、定量的に考えると捉え方が変わってくる。「ひとまず100回やれば自信になりそう」と思えたり、できる人のアドバイスをもらって定量目標にしちゃえば、「今半分ぐらいまで来たな」とか「今日も目標達成できた!」と自信をつける方向に向かえる気がするから。
目に見えることを大事にしている。
定量的に測る
事実に基づいて現実を見る
ありのままの姿を直視しないといけないから一見冷たいようにも思えるけど、事実を悲観的に考えてしまうクセがある人にとっては優しい救いになるんじゃないかな。
誰だって毎日頑張って生きてる。それをわざと褒めるわけでもなく、事実に基づいてちゃんと評価して着実に歩いていくだけ。私自身も悲観的に捉えがちだから、最近知った数々の考え方が救いに見える。
世の中にはたくさんの考え方と視点があってそれが今の自分にとって優しいかは人それぞれなのかも。知ってることを増やせば増やすほど、自分に優しい世界は作りやすくなる。ビジネス的な考え方が優しくて、もっと知りたいと思った話でした!
福祉の考えをたくさんの人に知ってほしいと思っていたけど、福祉に限らずたくさんの考え方と視点をたくさんの人に知ってほしい。どっちも網羅している人になるぞ〜〜〜。