悩む時
吉田松蔭 覚悟の磨き方を読もう
一 動きながら準備する
やろう、とひらめく。
そのとき「いまやろう」と腰を上げるか、「そのうちに」といったん忘れるか。
やろうと思った時に、何かきっかけとなる行動を起こす。
それができない人は、いつになっても始めることができない。むしろ次第に「まだ準備ができてない」という思い込みの方が強くなっていく。
いつの日か、十分な知識、道具、技術、資金、やろうという気力、いけるという予感、やりきれる体力、その全てが完璧にそろう時期が来ると、信じてしまうのだ。
だが行くや準備をしても、それらが事の成否を決めることはない。
いかに素早く一歩目を踏み出せるか。いかに多くの問題点に気づけるか。いかに丁寧に改善できるか。少しでも成功に近づけるために、できることはその工夫しかない。