1円の価値についての1円の価値もない考察
「一円を笑う者は一円に泣く」と言っていたおばあちゃんは今頃ドンキのレジで爆笑しながら一筋の涙を流していることでしょう。
こんなときだから日本人に愛されてきた国民的硬貨である『一円玉』について真剣に考えたいと思います。
まず、一円玉のプロフィールを
①あのアルミニウムがなんと100%!
②重さが驚きのピッタリ1グラム!
③1個作るのに今なら3円のコスト!
これくらいは田舎のヤンキーでもメンチ切れる知識ですね。
昔、友達に
「一円玉を拾うか拾わないかどちらが得か?」
と言うなぞなぞのような質問をされたことがあります。
なんか答えが時給に換算してとかカロリーがどうとかで、拾う方が損みたいなことを言ってた気がします。
しかし、
そのとき僕の中の複数の人格は
「拾った方が損ってダメじゃね!」
と満場一致でした。
このままだと日本の床という床が一円玉まみれになってしまうので改めてそこんとこ確認しようと思います。
『一円玉を拾う方が損』の有力な説が二つ。
○時給換算説
現代人はなんでもかんでも時給に換算してみないと落ち着かない生き物です。
子供の頃、綺麗なまん丸の砂団子を一個作るのに10時間以上かけていた頃に戻りたいとは思わない。
一円玉を拾うのに必要な時間は
「あっ!一円玉落ちてる!」
……1
……2
……3
三秒。
60秒で20円拾える。
60分で1200円。
つまり時給1200円。
結構良い時給でした。
今のバイトと同じ時給でした。
やっぱ一円玉は拾おう!
これからは一円玉を3秒に1枚拾うイメージでお客様に挨拶します。
理論上、いまだ銀座の床は一円玉まみれです。
〜〜〜
ちなみに人生の時給はいくらくらいなのでしょうか。
日本人の平均生涯収入が2020年現在で
約2億円。
平均寿命が約80歳(≒70万時間)
これを単純に割って時給にすると
時給286円。
だいたい和歌山の時給と同じくらいです。
これを秒給にすると
秒給0.08円。
つまり1秒には0.08円の価値があり、逆に1円には12.5秒の価値があります。
〜〜〜
次に
②カロリー説
現代人はなんでもかんでもカロリーに換算してみてはため息をつく生き物です。
子供の頃、カロリーの存在を知らず無限に走れると思って早朝走り出した自分を抱きしめたい。
一円玉を拾うのに必要なカロリーは人の屈伸運動として考えると
約0.4kcal。
みんな大好き吉野家の牛丼のカロリーが
並盛りで652kcal。価格が387円。
1円あたり約1.7kcal。
やっぱ拾える。
まだまだ捨てたもんじゃない一円玉!
どんどん拾うもんじゃ一円玉!
銀座の人々も一円玉を拾い始めたとさ、めでたしめでたし。
〜〜〜
ここまでをまとめると
1円≒12.5秒≒1.7kcal。
1秒≒0.08円≒0.14kcal。
1kcal≒0.6円≒7.4秒。
なんか興奮してきましたね!
ここからは応用編です。
ジョギングで消費するカロリーは
1時間(3600秒≒288円)で
約450kcal(≒270円)なので
ジョギングとは、家で558枚の一円玉を窓から一気に捨てているのと同じ行為になります。
これには鬼も1円に泣きます。
その頃、行列の出来るラーメン次郎では
2時間(7200秒≒1008kcal)並んで
一杯900円(≒1530kcal)使って
2000kcal腹に入れれるので
2000kcal-(1008kcal+1530kcal)=-538kcal
腹いっぱいラーメン食って1時間のジョギングより痩せれます。
OLがニンニク臭くなりました。
はたまた、ボクサーのメイフェザーの年収が約320億円(≒400億秒≒1268年)なので
彼は1年で1267年寿命を伸ばし続け可老不死となり後のヨーダとなります。
遠い未来遥か彼方の銀河系で。
すったもんだありましたが
僕は、
時給4.2時間のバイトの休憩時間に
517円のカツ弁当を食べながら
1008kcalかけて
この記事を書いている体重47kgの成人男性でした。
これからは1円とおばあちゃんを笑かせるくらいの大人になろうと思います。