【エボルヴGP4位】コンボデレマス解説
1.はじめに
こんにちは、えんがわです。
主なエボルヴでの実績は
Shadowverse EVOLVE Grand Prix 2022 福岡 優勝
Shadowverse EVOLVE Japan Championship ベスト8
です。
今回は9月30日と10月1日に開催されたShadowverse EVOLVE Grand Prix 2023 Autumn 千葉にてベスト4になることができました。
エボルヴで2つ目のタイトル獲得とはなりませんでしたが、JCSへの権利を2連続で獲得できたのでそちらで挽回していこうと思います。
今回はそんな私が今回どのようなメタゲームを想定したか、何故コンボデレマスを選択したのかを書き記しました。
全文無料の投げ銭式でお読みいただけるものとなっております。
また、わかりやすくするため本文は常態になっております。
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2.メタゲーム予想
今回私はメタゲームを
1.クールが順当に多く、そのままクールが勝つ
2.クールをメタった雑多が多く、雑多を食らう超越が勝つ
の2種類を考えており、どちらのメタゲームでもこの2種にはある程度当たることを考えると、最低でもこの二つには勝ち越したい、悪くとも五分のデッキを使いたいと考えていた。
結論から言うとコンボデレマスはこのどちらにも有利であり、持ち込むに至った。
3.持ち込み候補デッキ評価
3-1 クールデレマス
今回のGPの大本命。
ただ早期にほぼリストが固定化されたこともあり、中身や動きが割れているデッキをあまり使いたくはないという感情があった。
純粋なクール(雑多に強いライラ型・若干ミラー見た神崎蘭子型)は何もわからなくなった時の逃げ卓として早い段階で決め、ある程度気分よく他のデッキを精査できた。
3-2 超越ウィッチ
雑多キラー。
GPでクールを使いたくないプレイヤーが一番流れると予想。
《光の道筋》《カースエンチャンター》など特定のカードへの依存度が若干高いことを懸念して敬遠したが、振り返ると雑多が多く悪い選択肢でもなかった。
3-3 コンボデレマス
上記二つに対して有利を取れるが雑多に対して上の二つよりも若干雑多に対してガードが下がる。
一度デッキが世に広まってから流行らなかったことや、中盤までクールに擬態することもできる点が優秀。
また、アグロプランを取りつつ《ライラ》を着地させ、スムーズにコンボプランに移行し、序盤ライフを削った優位を崩すことなく詰め切りやすいことも高評価。
GP優勝が目標のため、雑多の海に取り込まれることを考えるよりも抜けた後を勝ち切ることを考えるならこれだなと考えていた。
雑多に上2つより弱いとは言ったものの、《ライラ》が雑多に対して強力でかつ3枚デッキに積めることも高評価だった。
3-4 キュートやその他のデレマス
《ぶちあがれ感情》《アンジェリックメイド》《荒木比奈》などのカードを多く採用し、コンシードを狙うデレマス系。
3コストの《島村卯月》パッケージや《ライラ》が入ったクールに対してバリュー負けしたり、《〔P.C.S〕島村卯月》などの上を引かないでそのまま押し負ける、超越ウィッチやコントロールビショップに勝たないなどの問題点が多く、かなり掘り下げたが断念。
3-5 コントロールビショップ
友人が《冥府への道》を2枚採用したリストを使っており、かなりクールには有利といえそうなリストはできたものの、雑多な環境やクール以外に当たった時の勝率があまりにも低いため断念した。
そのほかのデッキに関してはトリオバトルが好きな友人などと話し込んだがいずれもGP本命にならないと判断、キュートデレマスや川島瑞樹デレマスなども触ったりもしたのでそれはまた別の記事で掘り下げようと思う。
4.使用したリスト・採用理由
GPで使用したリストはこちら。
4-1.方針
基本的には、アグロとコンボ両方を意識しつつ、自分の手札がギリギリコンボに行けるように保持しつつ盤面を作り、常に相手に処理をさせることによって相手に自分の動きを自由にさせない(無視したらアグロプランが通ったりコンボのターンが強くなる)ような進行を目指す。
序盤に4~8点ほど削り、《アナスタシア》で広げた面から6~10点、《〔Triad Primus〕渋谷凛》で6~8点削ることが多い。
4-2.採用カード解説
《〔ソング・フォー・ライフ〕北条加蓮》 3枚
アグロプランの立役者その1。
序盤からこいつで顔を詰めたい。
先行1ターン目などに手札にクールフォロワーがいない場合、基本的には出さない。
《喜多見柚》で出しなおすことで延命しつつ縦に置くことができる。
《鷹富士茄子》 3枚 進化2枚
アグロプランの立役者その2。
後手2で3/3になるのも偉いし進化時の3点は想像以上に使う。 1コストフォロワーは序盤のアグロに加えて《アナスタシア》ターンにプレイカウント1と強盤面を形成できるのが特に良い。《爆砕の傭兵・フィーナ》が当たるのでそこだけ意識して進化するか考える。
《橘ありす》 3枚
1/1/1で手札が減らないカード。 コンボ専用のカードというわけでもなく、3.4ターン目に他の1.2ppのフォロワーとプレイすることが多い。
貧弱なステータスではあるが相手の返しの動きを考えて他のフォロワーと攻撃することが多い。 細かい点数が後の展開を楽にするため、常に1/1のフォロワーも攻撃に参加するか検討する方がいい。
サーチ対象は、
特にコンボの成立がまだ難しそうなら《ブランニュービート》。
・《ライラ》や《喜多見柚》もなどのレッスン持ちや手札を作るカードがない
・《アナスタシア》+《〔Triad Primus〕渋谷凛》を狙う時
・フォロワーが手札に少なく《アナスタシア》のターンに出すフォロワーを探したい時
・次のターン以降も《アナスタシア》でのコンボを狙うため手札を補足したくない時
などの時は《女神は朝焼けの海に》をサーチする。
コンボのターンやよっぽど相手の盤面に触りたい場合以外は手が細くなりすぎるので《おしゃまなコアクマ》は拾いたくない。
練習の際はとりあえず《女神は朝焼けの海に》をサーチして、《ブランニュービート》をサーチするタイミングを探していくのが無難。
《喜多見柚》 3枚 進化後2枚
このデッキの根幹を成すカードの一つ。
リソース、序盤の捌き、1ppカウント、守護とあまりにも役割が多い。
1ppのフォロワーをバウンスしても中後半にくっつけて出されてしまうため、クール対面での進化時効果は、進化した《鷹富士茄子》や2コストのフォロワーをバウンスすることを心掛ける。
《ブランニュービート》とはデザイナーズコンボだが、後3で《速水奏》にバフを乗せるため思考停止でバウンスするかは少し考えたほうがいい。
《アナスタシア》のコンボターンにアクトして疾走ケアが出来たりする。
超越ウィッチや妖精エルフのトークンを消せるのも高評価。
《女神は朝焼けの海に》 3枚
1コス1ドロー。
《橘ありす》でとりあえず持ってくる札。これを複数抱えたまま相手の盤面が強くなることが最悪なので1ターン目に撃つことも多い。 《アナスタシア》も《ライラ》も無い、コンボが遠い時はドローを回し、コンボのターンに使う展開が見える場合はキープする。 必ずしもコンボのターンに必須というわけでは無いので常に1ドローを使うかを検討する。
《おしゃまなコアクマ》3枚
1pp2点。これと《喜多見柚》の存在でクールに対してミラーよりも序盤が過ごしやすい。《橘ありす》からサーチして3点としても飛ばせるが、このカード自体は普通の1対1交換カードなので、コンボのターンまで手札が持つか自分の手札事情と相談。序盤に1ppフォロワーをばらまく展開ではあまりサーチせず、《アナスタシア》のターンに《カースエンチャンター》などに触るために使うことが多い。
《ブランニュービート》2枚
使い所が難しいが、バフで取れないスタッツを作ることができるこのデッキ最強のカードの一つ。 後3の《速水奏》を5/5にしたり《アナスタシア》をバフして《センター・オブ・ストリート》や《渋谷凛》などの相手の処理ラインから体力をずらすのに使う。
《喜多見柚》と組み合わせて手札を整えるのはやるにはやるがある程度盤面がある状態で行いたい。
先にこちらが盤面を作る→相手が応じてくる→《ライラ》や《喜多見柚》+《ブランニュービート》で手札を整えるの流れは頻出。
これによるスタッツ調整ができるかどうかで《アナスタシア》のターンの強さが変わる。
《桃井あずき》3枚
このデッキを使う理由の一つ。 これを絡ませた《アナスタシア》の盤面はとても強力だが、3.4ターン目にプレイ出来るなら積極的にそちらも狙っていきたい。先3の3/5は相手が守護裏まで綺麗に取れなかったり、《ブランニュービート》で4/6縦にすることで顔に点数を通すなど、アグロプランにスタッツと守護がとても合致している。
余談だが、これが絡む《アナスタシア》の盤面は強力なものの、《ライラ》や《トキメキホーダイ》でサーチ出来ず、再現性が高められないため、コンボをしっかり準備するタイプのリストは没になった。
《梅木音葉》2枚
アドバンテージの鬼。
クール対面で先2や後2に《佐城雪美》を貰わないタイミングで着地させたりすればかなりのイージーウィンを狙えるが、逆に綺麗に取られてしまうと苦しい側面がある。
3,4ターン目当たりで上踏みをしてきたフォロワーを触りながら着地させたい。アグロプランの際に手札にあると殴り方に幅が出せるため、あると結構うれしい。
6ターン目以降に《アナスタシア》の次にプレイし、相手の盤面に3点以上ばら撒きながら自分の盤面を作ることができるため、先5《ライラ》からコンボを狙う際は頭の片隅に置いておく。
《アナスタシア》のバフと《ブランニュービート》のバフを乗せた場合相手視点は取らなくてはいけないシステムフォロワーの3/5が2面並ぶ形になり、かなりの圧力になる。
基本的には攻撃に参加しないことが多いが《喜多見柚》や《桃井あずき》など守護の裏に隠せるなら攻撃する選択肢を常に考えたい。
強力だが出せるタイミングも限られており、手札にかさばってほしくはないため2枚。2ppはコンボにはちょっと重たい。
《荒木比奈》1枚 進化後1枚
1枚で2カウントになる万能カード。
《アナスタシア》のターンに《女神は朝焼けの海に》を撃つことで先なら2ppで2カウント稼ぐ4/4、後ならEP使用で驚異の1pp2カウント4/4になる。
進化できるフォロワーであるかつ、手札が細くても2カウントになるため強力だが、墓場にスペルが無いときのバリューの低さが目立つため1枚のみの採用。
《〔Triad Primus〕渋谷凛》3枚
とんでもなく能力が盛られた《ノーヴィストルーパー》。
3ターン目に投げて1ppと一緒に攻撃したり、最終的なフィニッシュにも使う。
3コストと重いため、手札次第では3ターン目に相手の3/3と相打ちすることもある。
《アナスタシア》とくっつけて出す動きは強力だが、それにとらわれてそれより前のターンが弱くなるくらいなら盤面に出すことも視野に入れたい。その場合《魔法のアイテム》とどちらを使うかがとても難しい。
盤面に置いておいた《ブランニュービート》をレッスン起動と共に開くことも多い。
《〔Triad Primus〕渋谷凛》の疾走付与でのリーサルが見えそうな場合、敢えて《橘ありす》などを攻撃に参加させなかったり、《喜多見柚》でのバウンスを行わなかったりもする。疾走にするのはクールじゃなくていいので《桃井あずき》などを疾走にしたい。
《速水奏》3枚 進化後2枚
テンポの鬼。1レッスン当たりの打点効率が2点と最高点を出している。
後3で《ブランニュービート》とくっつけた場合にこれの縦を取れるカードは環境にかなり少なく、手札にある場合は狙っていきたい。
クールなので《〔Triad Primus〕渋谷凛》の疾走を付与させがち。付与させた後進化で1点伸びるのでお得。
後6で《アナスタシア》+《女神は朝焼けの海に》+これで面を返しながらこちらも強い盤面を作るのが強力。
後3でこれに進化を切って盤面の優位を取り、そのまま後4《ライラ》につなげたい。
このデッキに限った話ではないが、4点出すカードは貴重なのであえて後3で出さずに相手の先4にあてに行くパターンも検討したい。また、その場合手札から《ブランニュービート》をプレイしてバフすることができる。
《ライラ》3枚 進化後3枚
このデッキのリソース源。これを許容できるターンをどこまでつくれるかがとても重要である。
2枚サーチでコンボの準備ができる反面、取られた場合も痛いため基本的には相手のフォロワーに攻撃させてそれを踏む形で着地させたい。
パッションは《喜多見柚》《久川凪》しかいないため、基本は《喜多見柚》をサーチし、リーサルが見えそうだったりコンボが遅れそうで相手の体力5のフォロワーに触る手段を持ちたい時などは《久川凪》を持ってくる。
クールのサーチは状況によるが、基本的には《アナスタシア》+《橘ありす》or墓場にスペルがあれば《荒木比奈》を手札に揃えるようなサーチをしたい。
基本的には《喜多見柚》+《橘ありす》or《アナスタシア》のサーチが多い。
コンボ系のカードが比較的揃っており、コンボのターンが少し後ろの場合(《〔Triad Primus〕渋谷凛》を絡めたいなど)には《〔オーバー・ザ・レインボー〕神谷奈緒》をサーチすることもある。
アグロ展開が通ってる場合は《〔Triad Primus〕渋谷凛》+《久川凪》、コントロール対面では《ライラ》や《〔オーバー・ザ・レインボー〕神谷奈緒》+《久川凪》でバリュー札を太く持つなどする。
《アナスタシア》が残って帰ってきたターンの《ライラ》は非常に強力で、手札が細くてもこれの進化だけで5カウントが確定するのは強力(《喜多見柚》+《橘ありす》でスペルサーチとバウンス使用で4カウント)
後4が一番着地させやすいため、すべての対面で後手を選択する要因の一つ。
《久川凪》1枚
確定除去、ルーティング、バーンとかゆいところに手が届く1枚。
相手の体力5以上のフォロワーをほぼ事前準備無しで触れるカード。リーダー2点も強力で、細かい打点が重要になるこのデッキではほぼこの二つを選ぶ。
《ライラ》の第2の選択肢としてかなり強力で、《速水奏》などの除去札がなくコンボのターンが6,7になりそうな場合によくサーチを行う。
1枚しかないため出す際はその裏で体力5以上を触れるor無視してもいい手札なのかは要相談。
スペルを消滅させないよう注意。
たまにレッスンを切って《ブランニュービート》を使いつつ5/5にするがそのコスト帯だと普通に体力5は触られるので過信はしない。
強力だがあくまでもスタッツは普通なのと連打は墓場の事情でできないことが多いため1枚のみの採用。
《アナスタシア》3枚
実質1/3/5の化け物スペックカード。現代に蘇った《ウオッカ》。
基本的には盤面が五分~若干有利な面で出し、途中まで地上戦をしていた相手と一気に差を広げるのが強い使い方。
コントロール対面では5ターン目に最速で使うか《〔Triad Primus〕渋谷凛》とくっつけて疾走しながら面を押し付けることを意識する。
後ろにターンを倒しても全体除去を貰ってしまっては元も子もないためリソースを太く持つように盤面を作るor疾走でしっかり相手のライフを詰めることが重要になる。
ppの計算はこれを1ppとして見るだけでいいため比較的簡単。
5ターン目に5コンボは1ppのカード4枚が必要。
6ターン目は1pp余るので2ppのカードが使える(《梅木音葉》など)
7ターン目は2pp余るので3ppのカードが使える(《〔Triad Primus〕渋谷凛》)
《女神は朝焼けの海に》の枚数分基本のターンから早くなる。
《女神は朝焼けの海に》1枚あると《〔Triad Primus〕渋谷凛》は6ターン目に投げることができ、非常に強力。
ただ、《女神は朝焼けの海に》を複数枚使っている場合盤面は強くならないため、基本的にはフォロワーを多くくっつけてプレイすることが望ましい。
3枚スペルで絡めるくらいならそもそもコンボを始めず《ライラ》などで手札を整えたりしたほうがいいケースもある。
4,5ターン目にフォロワーを縦に置いておくと相手目線は《アナスタシア》がチラつくため処理を強要でき、面を意図的に弱くしたのち《ライラ》を着地させて準備を進めるなど、常に相手を操作することを意識してコンボの準備をしていきたい。
《〔オーバー・ザ・レインボー〕神谷奈緒》1枚
1枚から出せるバリューが大きく、デッキと方針があっているため採用。
後5や先6で《ライラ》や《速水奏》受けを作りながら出すのが強力。
余ったppに《桃井あずき》をくっつける選択肢もあるのがかなりデッキにあっている。
アグロプランの場合はそのままばらまきが強く、またフォロワーが取りきられなかった場合後ろに控えた《アナスタシア》でバフを乗せれるためかなり相性もいい。
《アナスタシア》をずらしたほうがいい展開や手札が完成していない時に着地させ、手札をあまり消費せず5.6ターン目を過ごせるのが魅力。
ただ、《ライラ》を引いていたり、高コストのカードがかさばると苦しいときもあるため1枚のみの採用。
後5で《荒木比奈》+何かとめくった場合、EP進化《女神は朝焼けの海に》で1pp回復して《桃井あずき》とくっつけることもできる。
5.不採用カード
《アンジェリックメイド》
バフをしながら体力3回復することができるカード。
先1フォロワー→2ターン目バフ→3ターン目《荒木比奈》だったり後4で《荒木比奈》とくっつけて2回撃つなど、使える展開だとクールや超越に対してかなり強い面を作ることができる。
しかし、バフを書けるなら役割が広くコンボのターンにくっつけやすい《ブランニュービート》がサーチできる分いいと考え、また《高垣楓》や《夢のささやき》など体力を参照しない除去が直撃して手札の枯渇の原因になる、対象が残る前にかさばると地獄などの理由から不採用とした。
縦で体力の大きいフォロワーを設置し、《アナスタシア》でさらにバフする動きは実際強力で、盤面を捨ててライフだけ回復して差し切るという点もかなり評価できるが、2ppはコンボのターンには重たく、かさばって手札にたまって《アナスタシア》の5コンボを達成できない、という展開をかなり嫌った。
《大槻唯》
《ライラ》からサーチしてプレイすることもできるが、《センター・オブ・ストリート》や《アンジェリックメイド》を採用したくなく、またどの対面でもゲームを伸ばすよりは差し切りを狙いたいため、コストが重く使うターンをずらしづらいため不採用。
単体で5点飛ばせる点とリーダーに打点を即出せる点を評価してこれを使いたいシチュエーションでは《久川凪》で十分だと判断した。
《相葉由美》
4枚目以降の《速水奏》のようなカード。
序盤は《おしゃまなコアクマ》や《喜多見柚》もあり、体力3以下のフォロワーはそこまで困ることが無いのと、3ppはコンボをするターンには重すぎるため、使わなかった《速水奏》などと手札でかさばるのが最悪なため不採用。
6.基本プラン
6-0.前提
基本的には盤面の圧をかけつつ《ライラ》を着地させ、そのまま《アナスタシア》の盤面と後ろからの疾走で差し切るデッキである。
盤面負けしないようにあまり手札の出し惜しみをしないため、中盤のドローで余った1、2コストをくっつける都合上吐き出しづらいカードは極力採用しないよう構築した。
単キープはほぼなく《ライラ》+《速水奏》や《喜多見柚》などの序盤切り返せるカードと序盤動けそうかでマリガンを検討する。
基本的にはアグロプランから行きたいため《鷹富士茄子》などがあると嬉しい。
6-1.序盤(1~4ターン目)に攻撃を通す
《鷹富士茄子》や《〔ソング・フォー・ライフ〕北条加蓮》で体力を序盤から削り、それに対する《速水奏》などに対して《梅木音葉》や《速水奏》で対応して序盤を過ごすことである。
これをするメリットはいわゆる攻撃は最大の防御、相手に攻められすぎないことである。《鷹富士茄子》抜きなども試したがこのプランを使える使えないでは勝率に相当な影響が出る。また、序盤からフォロワーを場に出すことで《橘ありす》や《桃井あずき》をプレイすることもでき、特に序盤に《桃井あずき》を綺麗にとりつつ守護裏まで触ることは難しいので積極的に出すことを狙っていきたい。
基本的にはどの対面でもこのプランは狙っていく。そのままライフを削れればのちの進行が楽になるし、削れない場合は相手も消耗するためこちらは《ライラ》でリソース補給から《アナスタシア》などを狙っていきたい。
6-2.《アナスタシア》コンボを通す
相手の除去ラインでは綺麗に触り切れないように盤面を構築することを意識する。
《桃井あずき》が無い場合が難しく、下手に盤面を作っても《アナスタシア》だけ触られてこちらが息切れ…なんてことにもなりかねない。
最速でコンボを決めるorプラン立ててしっかりと縦を形成するのが大事。
また、相手のライフをどれだけ詰めれているか次第でコンボのターンに相手の面にどれだけ干渉するかを決める必要がある。
自分のフィーチャーマッチでの例がわかりやすい。
上の画像のターンだが、先7で《アナスタシア》をだしつつ《速水奏》の進化で5/4に突進して全処理をするか5/4だけ触って3/3を残すの2つの選択肢があった。
この時手札に疾走打点は《久川凪》しかなく、仮にここで5/5の《速水奏》を失うとライフを詰め切れないパターンが存在すると判断しリスクを取った。
もっと言うと1手前の相手の動きで《〔ポジティブパッション〕日野茜》が出てこないだろうという見立てができていたため盤面に《大槻唯》を残しても問題ないと判断した。
無論手札に《〔Triad Primus〕渋谷凛》があれば全面取って裏目を消す選択肢も全然あるため、手札における判断が非常に大事になる。
そして序盤ライフを削っていればいるほど、相手は弱い盤面もきっちり対処しなければいけないため、コンボのターンにリソースや盤面処理にppを使ってもよくなっていくのである。
7.各対面のポイント
7-0.先手後手
基本的にすべて後手を取る。
・《ライラ》を着地させるのに1番都合がいい
・序盤の相手とほぼ1対1交換をする勝負を仕掛けるため単純に手札が1多い方がいい
の2点が主な理由になる。
7-1.クールデレマス
重要カード《喜多見柚》《速水奏》《ブランニュービート》
基本的にはこちらの方が1ppのフォロワーが多いため面数を広げるか、《喜多見柚》《おしゃまなコアクマ》で序盤をいなしつつ《ライラ》着地等を狙っていきたい。
《喜多見柚》では進化してない1ppのフォロワーは特にテンポ損にできないためバウンスしない。
《アナスタシア》が《岡崎》経由の《佐城雪見》にとられてしまうのでできれば《ブランニュービート》でバフをしたい。
相手の盤面に2/2以上のクールがいる時《梅木音葉》を出すかはよく検討する。《佐城雪見》に取られると本当に悲惨。
また、後5は《大槻唯》や《島村卯月》経由《渋谷凛》にも警戒。こちらも《アナスタシア》を《ブランニュービート》でバフすればある程度ケアできる。
《鷺沢文香》を強く使われなさそうな場合は盤面をしっかり取って盤面上で勝つことが大事。
クール側のライフ差し切りが1番の負け筋になる。
先3や後3の《桃井あずき》を取れるカードは比較的少ない。出せそうな場合は攻撃しないことも多々ある。
7-2.超越ウィッチ
《大紅蓮》があるため最速《アナスタシア》か《〔Triad Primus〕渋谷凛》を絡めた《アナスタシア》を決めたい。
更地に《クラシカルソーサラー》《陰陽の開祖・クオン》されると確定で5点分の突進をカットされてしまう。
《形代》はあるならば《喜多見柚》でバウンスして墓場を進めないように進行したい。
また、後1で1コストをあえて出さずに置いて《エンジェルスナイプ》を撃たせるタイミングをずらし、手札を整える札である《真実の宣告》《コールチェイン》《魔力の蓄積》等を撃たせづらくするのも大事。
ギリギリ触りたい盤面を作り、最終的にはスペルでの除去を吐かせて手札を細くさせていくのが理想。
7‐3.キュートデレマス
後6までに盤面を形成すればいいため比較的考えることは少ない対面。
盤面を多く広げ、敢えて相手の面に触らず《ぶちあがれ感情》をケアすることが多い。
《満開のパノラマ》が当たると少し痛い。
上記カード以外では多面展開をあまり対処されないため、比較的やりやすい。
7-4.パッションデレマス
確定で《大槻唯》《センター・オブ・ストリート》がはいっているため、《ブランニュービート》を使ってスタッツをずらす。
《〔てづくりのしあわせ〕高森藍子》から《〔ポジティブパッション〕本田未央》をケアして攻撃しないなどある。
触れる時は盤面を取るが、《〔てづくりのしあわせ〕高森藍子》+《〔ポジティブパッション〕日野茜》は基本的に受けた裏で《アナスタシア》を開けるのが理想。
7-5.エルフ
こちらの序盤を相手が捌く手段が乏しいため、比較的アグロが通って勝つことが多い。
また、こちらの《アナスタシア》盤面も触られづらく、総じてかなり有利な印象。
7-6.ロイヤル
先3までのシステムフォロワーが《剣豪》くらいでしか処理されないため、積極的に《梅木音葉》や《速水奏》置きを狙う。
余裕があれば《アレキサンダー》や《渋谷凛》ケアで《アナスタシア》を4/6にして置く。
相手の処理ラインを確認しながらきっちりライフを詰めることを心掛ける。
《爆砕の傭兵・フィーナ》が出てくる可能性があるため1ppのフォロワーは後2にまとめて出すことを検討する。
7-7.ドラゴン
《爆砕の傭兵・フィーナ》《ドラゴサモナー》の2択とその後から《ドラゴンウォーリア》《ナックルドラゴン・ドラグニル》がくっついてくると苦しい。
逆に序盤こちらが攻めていると《侮蔑の絶傑・ガルミーユ》+《覇極》ぐらいでしか返されないため、相手に《覇極》を撃たせないような進行が出来るかは頭の片隅に置いておく。
《辻野あかり》は《梅木音葉》+《速水奏》などで落としたい。
GPでも3つの黒星のうちの1つで、あまり当たりたく無い対面。
7-8.ナイトメア
基本的には《イスラーフィール》で流されないように縦に面を作ることを意識する。
《ウールヴヘジン・アラガヴィ》意外で全体除去が無いため、基本は縦で面を育てる。
《ライラ》でのリソースを太く持って戦いたい。
序盤のアグロが通れば勝てる。
7-9.ビショップ
序盤のアグロをどれだけ通せるか、またリソースを吐き切らずにどれだけ面の圧をかけれるかが重要。
《テミスの審判》などを貰った裏で《アナスタシア》+ 《〔Triad Primus〕渋谷凛》で走ったり、疾走しながら面を押し付けることは意識したい。
1対多数交換されないように注意。
なんだかんだ書いたが序盤のアグロ展開が通れば大体勝つし通らなければぼちぼち負ける。
8.終わりに
こうすれば勝てる、という決まったプランがあるよりは手札の受け入れを常に意識し、臨機応変に戦うデッキである。
また、全体を通して書いたがアグロプランを通せるかがその後の展開に大きく影響するため、とにかく序盤転けないようなリストになっている。一度このままのリストで回してみてほしい。
個人的にはこの50枚に不満は無く、一回時間を戻してもこのリストを使うと思う。
リストを完成させたリグゼ(@_rigze)、また調整チームのがわ船の皆、相談に乗ってくれたたくさんの友人に感謝。
この先は実質的な投げ銭部分になっており、特にデッキの内容には関係ない文章が書いてあります。
後日今回自分の調整チームでの調整結果の変遷もnoteに残しておこうかと思うのでよかったら私のTwitter(@engawa153845)をフォローしていただけると幸いです。
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