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おうチルタイム:相続について、そろそろ考えてみませんか?(NCPグループ代表、司法書士・井上真之さん)
フォーリンラブ・バービーがお送りするTBSラジオ「週末ノオト」。
“おうちライフ”を気持ちよ~くすごせる術をご紹介する「おうチルタイム」。2020年9月19日の放送は、週末ノオト内の「枡田絵理奈の相続いろいろ相談サロン」でおなじみ、NCPグループ代表の司法書士、井上真之さんをお迎えして、「相続」について、基本から教えていただきました。
毎週お声は聴いていましたが、直接お会いするのは今回が初めて。
バービーさんの井上さんへの第一印象は若い!肌がピチピチ!
声の貫禄からは想像できない若さに驚きつつ、相続の基本から。
★そもそも相続とは?
「たいして残るものが無いから、うちは関係ない」という方も多いでしょうが、それは相続税の話で、人が亡くなれば、手続き自体は誰でも必要な相続。
被相続人が亡くなったら、財産だけでなく、借金も、法定相続人に“勝手”に引き継がれるものですので、「関係ない」とは言っていられない問題なのです!
とくに相続トラブルは、これまで黙ってきた積年の人間関係が原因のもとになりがち。さらに、相続する子供たちよりも、その配偶者がトラブルの引き金になることも多いようなので、明確にしておきましょう。
★遺言について
相続について考えるタイミングは、病気が分かった時や、体力的に衰えを感じ始めた時だったり、判断能力がちゃんとあるに。弱り切ってしまう前に、しっかりと遺言書は残しておくことが大切!
その遺言書は、今の時代、LINEや動画で残している方もいるそうですが、かならず紙で残さなければ、法律的に無効になるそうなので、ご注意を。
その際、「手書きである」「日付が書かれている」「押印されている」、これらが必須で、個人で作成してもよいのですが、やはり公証人役場で作成した方が安心ですよ。
★バービーが気になる「空き家相続」
地元・北海道夕張郡栗山町の古民家を購入しリノベーション、そこに人が集まり、街全体を盛り上げていく「街ごとホテル化計画」を行ってるバービーさんですが、その中で困っていることが「空き家が買えない」こと。
なぜ買えないのかというと、土地の権利者が分からないから。
なぜ分からないかと言うと、先述の通り、相続は何も手続きしないと、財産が勝手にみんなに引き継がれる。その引き継いだ人が亡くなると、またそれがみんなに引き継がれる。
そのようにどんどん枝分かれし、権利者が多すぎて把握できない状態に。
それが土地だった場合、その土地を売買するには、すべての権利者からハンコをいただかないといけないという、極めて困難な状況に。
その結果、現在、所有者不明土地、相続登記をしていない土地が九州の国土よりも広く存在しているんだとか。
売ることも貸すことも、なにもできない「死に地」。
土地の権利者が亡くなったら、だれが引き継ぐがしっかり明確にし、登記簿を変えること。
建物は自然に壊れてしまえば、建物自体の相続は無くなりますが、残った土地は上記の通り別問題。
移住を考えている人の中には、よい空き地を見つけたのに、権利者が分からないからその土地を買えず、断念されるかもいらっしゃるようです。
地方創生、日本の未来のためにも、法を改正。それまではしっかりと相続の手続きを!
今回の放送を受けて、「私も相続について質問してみたい!」と思った方は、ぜひ「枡田絵理奈の相続いろいろ相談サロン」まで!
ということで、2020年9月19日の「おうチルタイム」、NCPグループ代表、司法書士・井上真之さんでした!
TBSラジオ『週末ノオト』は、毎週土曜13:00-14:55放送中。
AM954kHz、FM90.5MHz。PCやスマートフォンでもradikoでお聴きいただけます。
■番組HP:https://www.tbsradio.jp/weekend/
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