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東京ホッピング:コロナ禍こそシンプルに生きる(稲垣えみ子さん)
フォーリンラブ・バービーがお送りするTBSラジオ「週末ノオト」。
新たな東京の魅力を再調査する「東京ホッピング」。2020年10月31日の放送は、元朝日新聞記者で、アフロヘアがトレードマークの稲垣えみ子さんがご登場。
『コロナ禍こそシンプルに生きる』と題して、稲垣さんに超節電生活について、お話を伺いました。
★電気代175円!
50歳で新聞記者というキャリアを自ら終了したことをきっかけに、家電をはじめ、身の回りのさまざまなモノたちとお別れされた稲垣さん。現在は、ミニマリスト的な超節電生活をお送りに。
冷蔵庫や電子レンジ、エアコンやこたつも処分。電気を使うとしたら、照明、携帯電話、パソコン、ラジオぐらいで、直近の電気代は175円!最低月額料金235円から、口座振替割引で50円引かれて、175円なんだとか!
★電気の無い食生活
どんな食生活を送っているかというと、オール自炊。
ガス契約もしておらず、火はカセットコンロとのことで、調理の参考は、調理家電のない時代劇の調理シーン。そちらを参考に、ご飯と汁ものとお漬物という、昔の日本人の食生活を送っているそうです。
冷蔵庫も無いので、基本的にその日食べる分しか食材を買わないそうですが、野菜など、もし余った場合は、一般的な家庭の人が冷蔵庫に入れる感覚で、ベランダに干す、もしくは漬ける。
ちなみに、干しえのき茸や干し大根、干しキャベツなど、干すことにより、乾いてうま味がギュッと凝縮され、さらに美味しくなるそうですよ。
★モノとお別れするようになったきっかけ
もともとミニマリストというわけではなく、稲垣さんがモノとお別れしたきっかけは、東日本大震災による原発事故。記者として原発問題を考えていくなかで、電気に頼らない生活を意識。そこから、まずは電気代を半分にする生活を送り、今では175円。
そんな生活を送る中で感じられたことは、モノが無くても生きていける安心感。そして、今までモノを買うことにかけていた時間とエネルギーの多さ。モノとお別れすることで、そういったものともお別れでき、自分の身の丈を発見。欲が無くなり、精神的にも楽になったんだとか。
★モノを持たないことで気づいたコト
モノを持たない生活をする中で大切なことは人間関係。持たない生活は、外に頼る生活でもあり、ご近所のお店がまさにライフライン。だから、そのお店に好かれるよう、自然と自分自身が「いい人」になっていく。そうなればご近所さんとの関係も良くなっていき、今では、執筆活動のため、近所のカフェに向かおうとすると、「行ってらっしゃい」と声を掛けられるほどに。
そんな関係性はコロナ禍においても、変わらず。準家族と呼べる人がたくさんいるから、孤独や人間不信に陥ることもなく、コロナ禍で逆に絆が強まったと実感するほど。
★モノの生活を送るには?
稲垣さんのような生活をおくるには、まずどうしたらよいかお伺いしたところ、やはり、まずは近所付き合いから。
その基本は挨拶。でも、挨拶にもコツがあり、いきなりの挨拶は宜しくなく。何度か顔を会わせるようになってから、ちゃんと目を見て挨拶。
そして、ギブアンドテイクのギブの精神。最初は見返りが無くても、積み重ねていけば、いずれ大きなテイクが。それを実感すると、安心感が生まれ、モノを無くしていく生活に怖さが無くなっていく。
もちろん、エコという意味でモノを減らすことも大切ですが、人とのつながりを持つために、ちょっとモノを減らすことも大切かもしれませんね。
以上、2020年10月31日の「東京ホッピング」、稲垣えみ子さんでした!
TBSラジオ『週末ノオト』は、毎週土曜13:00-14:55放送中。
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