シュウマイオブザイヤー2020を振り返る(1)コロナ禍を駆け抜けた新世代たち
もう元旦から10日以上過ぎましたが、あけましておめでとうございまシュウマイ、です。昨年は世界中がコロナ禍で、シュウマイ業界のなかでも飲食店を中心に厳しい状況ではありましたが、終わってみれば、おおげさでなく「シュウマイヤー」と呼ぶにふさわしい盛り上がりを見せたわけです。その要因はいくつか挙げられますが、「次世代シュウマイ」飲食店の躍進は、欠かすことができないでしょう。
毎年、私なりに1年間食べ歩いたシュウマイを振り返ってきましたが、今年はこの「次世代シュウマイ」を挙げなけらばならないでしょう。「早く食べたし、未食の次世代」の記事内で紹介しましたが、改めてその活躍を振り返りたいと思います。
tokyo焼売マニア
新橋のニューフェイス。2020年大活躍でしたね。私の記憶する中でも、もっともレギュラーシュウマイメニューが多く、それでいてどれも完成度高いシュウマイ。月替わりがまた楽しく、私は特に「サバカレーシュウマイ」(2枚目)の独創性と完成度の高さに、「シュウマイ第8世代」の可能性まで勝手に見出しちゃいました。今年もお世話になります。ちなみに、メイン写真もこちらのお店です。
シュウマイ酒場オレンチ
マニアさんに負けない、多様な種類のシュウマイメニューを常時提供、特に容赦無く贅沢食材を用いる贅沢シュウマイの思い切りの良さは、シュウマイが高級路線でも十分勝負できる料理であることを、美味しく楽しく証明してくれました。ご主人出身の島根の日本酒と、燻製シュウマイが合うんだなあ。
しゅうまい酒場やす
小田急線相模大野のニューカマー。私が思い描く、シュウマイ立ち飲みの理想系のようなお店です。シュウマイの種類も豊富で、小ぶりでリーズナブルなため、いろいろ試したくなります。シュウマイ自体もシンプルながらいい仕事。他のつまみも、シュウマイと同じくシンプルで多様です。次回はもっとゆっくり行って、シュウマイもつまみも色々試したい。
貮古玉一本堂
灯台下暗し。私が暮らす隣町に2年前にオープンしていながら、シュウマイがあるのを知りませんでした。築地の大ぶりサイズに負けない大きさとゴロリとした肉感。蒸しもいいですが、揚げや焼きがおすすめ。他のつまみ、お酒と、居酒屋としての完成度も高し。「シュウマイあるところに名店あり」という言葉を象徴する、貴重な居酒屋形シュウマイ名店です。
晩酌屋よってこ
昨年後半にできたばかりの、内幸町「日ゞ小路」内の九州食材を中心とした屋台村居酒屋。女将とは知人の紹介で偶然知り合い、焼酎の知見の広さと深さに圧倒されつつ、隠れたシュウマイ愛がわかり、諸事情で?前面には出さないものの、隠れメニューとして提供している「焼汁(シュープ)」は、シュウマイそのものの美味しさもさることながら、つまみのスープ料理としても秀逸。生姜も効き、この店の看板レモンサワーとの相性も抜群。
と、新世代の台頭が目立った2020年でしたが、その中でも注目の1店があり、シュウマイも個性的で素晴らしかったです…が。
ナイスアイドル
一昨年に餃子の達人に教えていただき行ってみたら、シュウマイとも餃子とも取れる、包子の原型のような、大ぶり角切りの豚肉がしっかりとした皮で包まれたシンプルな、他のどこにもない独創的かつ上品な味わい。お店で育てているミント入りのモヒートがまたシュウマリアージュ!
だったのですが…コロナの影響を考慮し、昨年11月に一旦休業に。2020年シュウマイヤーを盛り上げてくれた、欠かすことのできない立役者だっただけに、残念でシュウマイ!復活を期待しておりますし、私ごときでできることがあれば、遠慮なく。
と、新世代シュウマイばかり取り上げましたが、もちろん、2020年は他ジャンルの素晴らしきシュウマイの活躍もありました。続きは次回の記事にて。