覚えておきたい新種牡馬の特徴2022年7月版
どうも、血統ローテで競馬に勝つ!コミヤシュウマです。現在この記事をかいている7月12日は当歳馬のセレクトセールが開催されています。1億円超がポンポンと出る世界、怖いものです。中央競馬では新馬戦が始まって1か月半が経ち、新種牡馬もそこそこの頭数が出走しました。その特徴の速報値をお伝えしておきたいと思います。新馬戦は名前や生産牧場が人気になりやすい側面がありますので、種牡馬で差をつけやすいところでもあります。先物買いをしていきましょう。
※8月中に新種牡馬も合計したランキングなども記事にする予定です。
※2頭以下の産駒についてもデータが少なすぎるため記載していません。
デクラデーションオブウォー
極端枠〇 短縮〇 ダート替わり〇 狙い目距離:1200~1600m
日本初年度産駒ということで一応記載します。血統的にはWar Frontの血筋としうことでアメリカンペイトリオット産駒と似たような傾向にあるといえます。同産駒はビーアストニッシドが京都2歳Sを先行して2着、スプリングSを勝利など成績を残せていますからこれに似た産駒が出てくることもあり得ます。ただ、本質的にはダートのほうが向いていますから芝で後方追走→ダート替わりなどの場合は積極的に狙いたい条件です。体力で勝る2・3歳時には芝でも馬券になりますが、3歳の夏を過ぎるとダートや短距離が主戦場になる典型的な米国ノーザンダンサー系タイプ。
ミッキーロケット
短縮〇 降級戦〇 狙い目距離:1200~1600m
キングカメハメハ×Pivotalという血統のミッキーロケットは血統的に重たいため、Pサンデー系や米国ミスプロ系などがニックスになりそう。特にミスプロ系はミッキーロケット自身に3×5が入っていることからより強くクロスが出るためニックスになりそうです。ただ、そうなると距離適性も短くなりそうですから、マイル近辺で狙いたい種牡馬になっています。これは母父次第となりそうですので、母の距離適性なども確認しておきましょう。
マインズユアビスケッツ
中枠○ 同距離○ ダート替わり〇 狙い目距離:~1400m(非根幹距離) 平坦○
狙いにくい種牡馬。社台系の生産・育成馬であれば芝短距離もこなせそうですが、本質的に不器用なパワータイプなため、非根幹距離が中心。1200mで活躍できるかは不透明ですから、基本はダートで狙いたいタイプ。ダートの1000mや1400mでならワンペースで押し切れる力はありそうですので、狙いの中心はここになりそうです。基本的に距離変更や極端な枠は嫌う傾向にあります。このあたりも不器用な産駒が多いと考えられるポイントです。
ファインニードル
外枠〇 短縮〇 同距離〇 狙い目距離:1200~2000m
フォーティナイナー —アドマイヤムーン —ファインニードルと続く系譜。アドマイヤムーンこそ2400mのジャパンカップを勝利しましたが、種牡馬としては1200mが中心でした。ファインニードルもそれと同じ傾向が出現しそうで、主戦は1200mになることが予測されます。それでも母父にステイゴールド系やディープインパクトなどが入ればサンデーサイレンスの4×3が完成すると同時に中距離適性もできそう(亀谷さんの言葉でいえば引き出し型)ですから軸として買うのは1200m、穴として紐に入れたい2000m近辺という買い方がとりあえずは良さそう。枠的にはアドマイヤムーン同様外枠有利。
シャンハイボビー
中枠〇 同距離ローテ〇 坂× 芝〇
非力な印象は拭えません。ダートは一度しか使っていませんが凡走、坂のあるコースではことごとく凡走となっていますので、坂のない芝コースで先行押し切りという競馬がいい形。札幌や福島、新潟で夏勝ち上がり来年は京都競馬場専門になる可能性が高そうです。馬体も全体的に500キロ超が1頭も出走していないように2歳の早い時期からダートで活躍できる体力はなさそうですから、秋から冬に活躍する早熟タイプでしょう。距離変更もあまり得意ではなさそうです。
サトノダイヤモンド
外枠〇 延長〇 2歳戦〇 母父米国系〇 狙い目距離:1600m~
現状どのディープインパクト後傾種牡馬よりもディープインパクト産駒らしい産駒を送りだしているのがこのサトノダイヤモンド産駒です。サトノダイヤモンド自身が長距離2400m以上が適距離であった影響からか距離はかなり自在な印象を受けます。そうであれば母父に入ってほしいのは米国系。アルゼンチン牝系のダイヤモンドハンズが初日に勝利したようにディープインパクト産駒らしく早熟血統との相性は抜群です。また、ディープインパクト産駒と同様外枠と延長は得意そうですからこの条件の場合は軸として優秀であると仮定できると思います。
サトノクラウン
中枠〇 同距離〇 母父キンカメ〇 狙い目距離1200~1600(1800)m
サトノクラウン自身は中距離馬でしたが、産駒は短距離に向きそう。その傾向が強く出るのが母父キングカメハメハと言えます。これはラストタイクーンの3×4が完成しますが、ラストタイクーンは現役時代の1986年にスプリントチャンピオンシップ(ドイツ・芝5F=約1000m)やBCマイル(芝1600m)を制するなど短距離メイン馬。サトノクラウン産駒がスプリンターズSや高松宮記念を制するのも絵空事ではないでしょう。それでも不器用な側面があるため、中枠や同距離などの助けが必要となりそうです。
レッドファルクス
内外枠〇 同距離〇 短縮〇 ダート替わり〇 狙い目距離:1200m
今一つ活躍しきれていない産駒ですが、ともに7枠で成績を残しています。函館の芝1200mを勝利するということはダートにも向きそうなイメージもありますので、ダート短距離(1200~1400m)や芝1200mを狙っていく産駒が多くなりそうです。内枠ではまだ成績を残していませんが、スウェプトオーヴァーボード産駒は内枠が得意でしたから内枠でも激走できると思います。
ビーチパトロール
外枠〇 延長〇 叩き2走目〇 狙い目距離:1600m~2000m
叩き上昇型と言えます。闘争心が高いのか内枠は不得意。外枠で穴をあけるのを待つことになるでしょう。また、叩いてパフォーマンスを上げる傾向がありそうですので、叩き2走目で外枠に入った場合は大穴を開ける可能性もあります。外枠が得意な産駒は延長が得意な産駒が多いため、延長ローテできた場合や外枠延長の場合は馬券の相手に入れておくのがおもしろそう。
リアルスティール
1枠〇 外枠〇 延長〇 2歳戦〇 狙い目距離:1600m~
新馬戦から活躍しやすい傾向にあります。先行で抜け出すタイプの多いサトノダイヤモンド産駒とは異なりこちらは差しでも活躍できるのはディープインパクトらしいところです。米国系や主流血統との相性が良いことから、典型的な瞬発力タイプでしょう。よって直線の長い東京や阪神で活躍が見込まれます。夏の間に活躍した産駒は主場の重賞でも同様に狙いやすそうです。
ネロ
極端枠〇 短縮〇 同距離〇 昇級戦〇 芝ダート替わり× 狙い目距離:1200~1800m(非根幹距離)
父ヨハネスブルグの傾向と似ている可能性が高いですが、ネロの場合特に内枠に強い傾向にあるといえそうです。ワンペースで走るのが向いているタイプに感じますので非根幹距離に向きそう。根幹距離は1200mで狙うのみになってしまうでしょう。
ヤマカツエース
内枠〇 8枠〇 母父:ノーザンダンサー系〇 狙い目距離:1000~2000m
キングカメハメハ×母父ロベルト系という血統背景はダート馬を量産しそうな形。ダートに向くのであれば欧州系や米国系との相性がよさそうですので、当面はこの組み合わせでダートに出走してきた馬を狙い目になりそう。瞬発力には向かないため、サンデー系はPサンデー系との配合がニックスになるのではないでしょうか。
ベストウォーリア
内枠〇 8枠〇 短縮〇 芝× 不良馬場〇 狙い目距離:1200~1800m
幅広い距離に対応できそうなのは父同様。それでも特に狙いたいのは1400mと1800mのダート主場設定距離。おそらく率はそこまで高くならないかもしれませんので、1勝クラスなどで穴馬券になる可能性も高いです。枠も内枠と極端な8枠が活躍する産駒が多いイメージとなります。
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