わくわくを感じ続けるためには、自分の未来に恋をすること。
“切ないまでに深く思いを寄せること”
【恋】という言葉を辞書で引いてみると、こう書いてあった。
“切ないまでに”という表現がこの上なく秀逸だと感じる。
恋に切なさはつきものであって、逆に言えば、切なさを感じなければそれは深い恋ではない。
人は恋に「落ちる」という過程を経て、そこから2つの道に明暗を分ける。その恋が「叶う」か「破れる」かだ。
恋が深ければ深いほど切なさを感じてしまうのは、もちろん破れた時の傷も深いからである。
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「付き合うまでの期間が1番楽しい」という台詞をよく耳にするが、それは「破れる」可能性を常に持ちあわせているからでもある。
だから「叶う」可能性を限りなく100に近づけるために、あーだこーだと思考を張り巡らせる。多分何も考えてないのに、送られてきた「ハートのスタンプ」に込められた意図を一晩中友達と議論し、女子にOKをもらえるデートの誘い方というネットの記事を読みまくって実践し、成功したら部屋で飛び跳ねてガッツポーズ。と思えば、LINEが未読なのにSNSを更新しているのを目撃して激落ち込み、四六時中あの子のことを考えながら、向かいのホーム、路地裏の窓なんかにも、いっつもあの子の姿を探している。もちろんこんなとこにいるはずもないのに。時には急に切なくなったりするけど、無理やりポジティブ変換して耐え、妄想が先走りすぎてひとりでニヤけることもあるしで、結論が出るまでの期間を夢中になることができる。
あの期間は確かに楽しい。
恋する俺たちは一秒たりとも時間を無駄にはできいない。
常にあの人に近づけるOne more chanceを伺っているし、出来る限りの努力も平気でやってみせる。
“Love makes me strong(恋が人を強くする)”という有名な言葉があるが、夢中になって前に進もうともがく人間の姿は美しい。
どうせ無理だと諦めたくなる時もある。勝手に夢中になっている自分にアホらしくなる時もある。
それでも、忘れられへんから恋やねん。
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そんな毎日を生きたかったら、自分の未来に恋をすればいい。
実現可能性とかいう斜に構えたビジネス用語はいったん度外視して、フラットに自分の心に正直に、1番叶えたい夢を描いてみよう。
そいつにマジで恋をする。
薔薇の花束でも持って、いつかの未来で心から会ってみたいそいつにーー。
「夢」とか言うとたいそうなら、「なりたい自分像」でもいい。それなら少なからず誰にでもあるはずや。
そんな自分になっている未来の自分を想像すると、やっぱり俺はワクワクする。そして、前に進もうと努力する今の期間にドキドキを感じる。
切なくなるのは当然や。だってそれほどあんたの夢は大きいもん。
未来に恋せよ!
つまりはずっとワクワクドキドキしとけっちゅーこっちゃ。
基本的に記事は喫茶店で書きます。その時のコーヒー代としてありがたく頂戴いたします。