最終面接で合格を勝ち取るためには?
初めまして、就活ゴリラと申します。24卒で金融、IT、コンサルティング業界を主に就活していました。Twitterはこちら↓
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初めて最終面接を受ける!
雰囲気が良かったのに最終面接落ちてしまう!
こういった方は最終面接について理解しておかないとせっかくのこれまでの努力が水の泡になってしまいます。
今回の記事では、最終面接合格に必要な要素と私の経験から4つの最終面接パターン&対策を紹介します。
最終面接を控えている皆さんのお力になれると嬉しいです。
*この記事は最終面接合格を保証するものではございません。最終面接に対する考え方、対策の1つという認識で読んでもらえると幸いです。
〇最終面接は選考だ
まず初めに、最終面接はがっつり選考であることをもう一度認識しなければなりません。実際に最終面接での倍率が3倍以上あるとの噂がある企業もあります。
そんな最終面接で結果を出すためには何が必要なのかについて話したいと思います。
★最終面接に必要なのは熱意・志望度なのか
よく聞く「最終面接まで行けたということは能力は評価されたってこと。」「最終面接に必要なのは最終面接に必要なのは熱意・志望度だけ。」は本当なのでしょうか。
間違ってはいないと思いますし、私も就活していたころはそれだけアピールすれば大丈夫だと思っていました。
しかし、最終面接を7回受けた経験&このアカウント運営している中で出会った様々な企業の人事の方や役員の方とお話から「半分正解で半分間違い」だということが分かりました。
では、何が必要なのか。ズバリ…
〇気概と準備
気概??準備はわかるけど熱意となにが違うのか、結局根性論かよと思われた方。フェードアウトするのはちょっと待ってください!ちゃんと説明します!!
気概とは「困難に立ち向かう意志」のことです。
熱意は「気持ちの熱さ」です。
なぜ、熱意ではなく気概が重要視されているのか。
<気概が必要な理由>
最初に述べたように最終面接は選考です。企業のことが大好きな人、なんとしてでもその企業で働きたい人が合格を取れるわけではありません。
最終面接では、自分を採用する意思決定者(役員など)に企業にとってメリットがあると思わせなければならないのです。
熱意や志望度だけでは意思決定者(役員など)の心は動かせません。
大きな壁や困難に立ち向かうことができるアピールをしなければなりません。
それはなぜか。
具体的には、抽象的な質問や厳しい態度をされたときにどのような対応をするのかが見られています。
例えば、コンサルの最終面接で
面接官「気になる案件とかある?」
就活生「○〇業界の▼▼領域の案件に興味があります」
面接官「なるほど、それはなんで?」
就活生「~だからです」
ここまでは普通の就活生なら回答は用意していると思います。しかし、次の質問では、
面接官「〇〇業界ってこんな負の側面があるんだけどどうしたらいいと思う?」
このような質問をされたときにあなたはどのような対応をしますか?
就活生A「わかりません」
就活生B「…(黙り込む)」
就活生C「少し時間をください」
就活生D「〇〇業界って~だと思うのですが、~」
AとBに関しては落ちが確定したと言ってもいいでしょう。考えることを放棄、次のアクションをとらないということは困難な質問に対して諦めたことを面接官に伝えているようなものです。(黙り込むは考えていても面接官には放棄したと捉えられる可能性があります。)
一方、CとDは回答はできていませんが、Cは「考える時間を取る」をDは「自分の仮説を検証する」という質問に答えるために次のアクションを起こしています。
この困難な質問に対しても諦めず、答えることができるようになにか行動を起こすことこそが気概を示すということです。
そして、考えたり、質問したりした結果、自分の言葉で話すことができれば十分に気概を面接官に示せると思います。
自分の人生が決まる最終面接、緊張して頭が真っ白になることも十分に考えられます。窮地に陥ったときの行動は面接だからといって取り繕っても隠せない部分だと思います。そんな中でも結果を出すためには、日頃から諦めないこと、自分の意見を伝えることを意識することが大切です。
<準備が必要な理由>
次に準備が必要な理由について説明します。最終面接は気概が大切だという話はしましたが、もちろん熱意と志望度も大切な要素です。
しかし、根拠のない熱意や志望度は大きなことを言えば言うほど浅はかに聞こえます。
そこで準備がとても必要なのです。
自分の熱意や志望度を裏付けるための準備をいくつか紹介します。先ほど説明した気概よりかは抽象的が下がるため取り組みやすいと思います。
★熱意や志望度を裏付ける準備とは
ここからは熱意と志望動機を裏付けるために必要な準備を紹介します。
難易度が簡単な順番に紹介します
IR資料
コラム等の記事で社長や役員の発言
これまでの面接の内容をまとめる
OB・OG訪問
ぶっちゃけると1~3はコスパいいのにやっていない就活生が多いので簡単に差別化できます。
1.IR資料
上場会社なら必ず出しているIR資料には豊富な情報が詰まっています。投資家向けに書いているので難しいかもと逃げてきたそこのあなた!就活生が持ってくる情報は二つだけ!
経営方針
採用方針
これらをチェックすれば、十分です。
そして、その情報を使って逆質問するだけで、IR資料まで調べたという熱意の裏付けができます。
平社員ではなく、自らその経営・採用方針を決めている役員にIR資料にのっている質問をするからこそ意味があるのです。
他にも、こんなIR資料の使い方が
2.コラムや記事
こちらもIR資料に次ぐ、コスパ◎の準備です。社長や役員の発言をメモして、IR資料の内容と掛け合わせて質問することでより効果的な逆質問ができると思います。
例えば、
「2025年までに〇〇という目標に対して、▼▼さんは~~のようなことをしたいとコラムに書いてありましたが、具体的に実働レベルではどのようなことを行うのですか?」
みたいな逆質問ができます。
また、コラムや記事を読むことでこの企業がどんな事業に力を入れているのか、どんな社風なのかを再確認できます。
私はリクルーターさんに最終面接の方の名前を聞き、その人が書いた著書や取り上げられた記事を読みました。それを逆質問のネタにしていました。
3.面接の復習
面接の復習はこれまでの面接で何を聞かれたか、自分が何を答えたかを再確認することで最終面接との回答にズレがでないようにします。
一貫性がないことで最終で落とされることもよく聞きますので、受かった面接でも必ず復習してください。
これからまだ最終じゃないという面接は最終に向けて復習をするために、各面接の面接官と質問内容、回答、逆質問の内容は面接が終わったら必ずメモしましょう。
最終まで時間が空くと、答えたことなんて忘れています。メモしていないことで一貫性のない回答をしてしまい落ちてしまう。そんなもったいないことは絶対に避けましょう。
4.OB・OG訪問
OB・OG訪問はすぐに行うことは無理なので、まだ時間的に余裕がある人向けです。
ただ、実際に働いている社員の言葉を引用しながら話すことで説得力が生まれるのは明らかなので余裕がある人はOB・OG訪問した方が良いです。
もう時間的にできない人は、これまでの面接官の発言等を引用するのが代わりになるのではないかと思います。
*OB・OG訪問は就活において有利に働くことが多いので、大学でのツテがなくても、親戚からバイト先の先輩の友達まで全力でアポを取ることをお勧めします。
★準備を実らせるためには
膨大な準備をしても面接で使わなければ意味がありません。準備したことをアピールするためには、面接官との会話の中で、「そのことは〇〇コラムで見ました(感想)ですよね!」のようにアピールしていく必要があります。その際、不自然なツッコミにならないように気を付けましょう。
さらに最終面接で工夫できたらよいと思うことを紹介します。
最後に私の大好きなBLEACHの蒲原喜助の名言を紹介します
「死なない為に死ぬほど準備することなんてみんなやっている事でしょう」
〇私が経験した最終面接と対策:4パターン
ここからは実際に私が経験した最終面接と各面接ごとの対策を紹介します。
まず、私が勝手に分類した最終面接の4つパターンはこちら
1つのお題に対して深堀
一生詰められる
圧迫&自分語り
最初から最後まで雑談
全パターン1つずつ状況と対策を説明します。
パターン1:1つのお題に対して深堀
このパターンはあらかじめお題が用意され、それに関してスピーチやプレゼンテーションをする場合が多いです。
具体的なお題は
「あなたを15分で説明して」
「この企業で何を成したいか」
「社会問題について」
などがあります。
このパターンの最終面接は明らかな成果物が求められます。話す内容やパワポが準備されていない時点で終わりです。必ず前日までに成果物を完成させましょう。
また、指定されていなくても、パワポを用意することでよりプレゼンテーションがイメージがしやすい内容になり高評価を得られる可能性が高くなります。
このパターンの最終面接ではパワポやプレゼンテーションを必ず他人に見てもらい評価をもらうことが一番の対策です。
パワポの見やすさや話し方の癖は自分ではなかなか気づくことができないので、家族や友人に見てもらいましょう。
どうしても人に見られるのが嫌であれば録画して、自分で見返すのも良いと思います。
パターン2:一生詰められる
このパターンが一番多いと思います。
とくに志望動機について深堀されることが多いと思います。
この対策方法は準備を怠らない以外ありません。
「なぜ〇〇業界?」→「なぜこの企業?」→「この企業でなにを成したいか」
これらの質問について回答をあらかじめ用意しておくことはもちろんのこと、IR資料などの情報を抜かりなくチェックし、自分の言葉で説明できるようにしときましょう。
様々な角度から深堀をされ、ストレスのたまる面接になると思いますが、決して考えることを放棄せずに、一貫性がある回答と笑顔を心がけましょう。
また、「この会社で働いたとして○○な状況に陥ったらどんな行動をとる?」などの抽象的な質問もされることを想定しておきましょう。
この際も、これまでの逆質問の回答やコラムなどを参考に自分なりの答えができるように準備しておきましょう。
パターン3:圧迫&自分語り
このパターンは絶滅危惧種と言われていますが、私は一度経験しました。
私の話を全否定して自分の意見をひたすら語るタイプの面接官です。
具体的には、
面接官「どんな働き方がしたい?」
就活生「若手の頃は仕事にのめり込みたいです」
面接官「って言ってる人いるけどさ~、実際みんな甘ちゃんで、俺が若手の頃なんて家に帰るとかそもそも考えてなかったわ」
~10分後~
面接官「そもそもこの君がやってる活動(ガクチカ)だって価値あるの?」
なぜか論点が勝手にすり替えられ、反論の余地がありませんでした。
このパターンの対策は、面接官を気持ちよくさせるしかないでしょう。
全否定されてとても腹が立つと思いますが、グッと堪え、笑顔で
「なるほど、おっしゃる通りですね!」
「○○さんがおっしゃることには説得力があります!」
「私の考え方が甘かったことに気づきました。〇〇さんを見習いたいです!」
まあ、ここまで言う必要も義理もありませんが、ポイントは面接官の意見に対して否定をしないこと。反論するにしても一度意見を受け止める。この姿勢が大切です。
こんな上司がいる会社には絶対入りたくないですが、、、
パターン4:最初から最後まで逆質問
この最終面接のパターンは最初の10分くらいで志望動機等を聞かれ特に深堀もされず、残りの50分が逆質問になる面接のことです。
私は自己紹介の後から雑談になり結局最後まで質問されなかったこともあります。
コンサルを受ける人は必ず一度は経験すると思うので対策をおすすめします。
このパターンの対策は会話のキャッチボールを意識することと準備した引き出しを存分に使うことです。相手の受け答えに対して好奇心を示すことを忘れないようにしましょう。
このパターンの面接で一問一答の逆質問をする人と本当の雑談になった人はお祈りされる確率が大幅に高まります。
必ず、逆質問をするにしても会話することを意識してください。会話のキャッチボールを成立させるためには、話の内容を理解できないといけないので、しっかり準備(業界や業務理解)をすることが大切です。一方でわからないことをわからないと言える素直さも必要です。
雑談ベースなので自分が準備したことが発揮されやすいです。用意した引き出しは存分に使いアピールしましょう。
「記事で見た○○さんの~~という考え方はここでも活きているんですね!」
「▼▼領域で長年、第一線として活躍された○○さんだからこそ~~」
こんな綺麗にアピールはできませんし、媚びているようで気持ち悪いですが雑談ベース最終面接でも準備したことをアピールできる部分はたくさんあります。
番外編:最終面接での握手やオフィス見学は内定なのか?
ベンチャー企業など規模の小さい会社であれば、最終面接に社長さんと面接することもしばしばあります。
その際、面接の後に握手を求められたり、会社見学を勧められたりします。
それらは内定の確定演出なのでしょうか。
結論から言うと、確定演出ではないです。実際、「あなたと一緒に働きたい」と言われた面接で落とされた経験をされた方も多いと思います。
基本的に内定はこれまでの選考を総合的に判断するため、最終面接の内容が良くてもこれまでの面接との一貫性がなかったり、最終面接後のWEBテストが悪かった場合は落ちるという話をよく聞きます。
(私自身、ベンチャーの就活をしていた時、社長さんとアツい握手を交わし、オフィス見学をした後に、オフィス見学での態度やその後の感想シートで志望度が伝わらなかったと言われ、最終面接を落とされたことがあります。)
内定承諾書(採用通知書)をもらうまでは気を抜いてはいけません!
〇まとめ
ここまで読んでくださった方には本当に感謝しております。
最終面接に必要な要素と4つの最終面接のパターンと対策を紹介しました。
この記事は私や周りの友人が経験したこと&人事の方のお話を元に書きました。
最終面接に必要な「気概」と「準備」とは何か、実際にどのように取り組めばよいのかを少しでも理解していただけると嬉しいです。また。私や友人が実際に経験した具体例などを参考に4つのパターンをイメージしてから最終面接に臨んでみてください。
最後に伝えたいこととしては、たがが就活されど就活、皆さんが後悔のないように全力で取り組み、内定を勝ち取ることができることを願っております。
*この記事は最終面接合格を保証するものではございません。最終面接に対する考え方、対策の1つという認識で読んでもらえると幸いです。