【三冊目】BANANA FISH
言わずとしれた不朽の名作をここで。
吉田秋生BANANA FISH。
ベトナム戦争で派兵されている兵士がある日錯乱し仲間に発砲し返り討ちにあい、瀕死の重傷を負い「BANANA FISH」と呟く。
時は流れニューヨーク。ある日の兵士の弟、アッシュリンクスはギャングのボス。彼が路地裏で看取った男から渡された謎の粉末。
この出会いはやがて世界をも巻き込む可能性がある大きな問題へと発展していくのだがそんな中、アッシュリンクスは英二という日本人と出会う。
アッシュと英二、敵対する巨大な組織、犠牲になっていく仲間…。
80年代中盤~90年代中盤、少女漫画誌「別冊少女コミック」に連載されたあまりにも有名な本作。
少女漫画らしからぬ重いテーマ、ストーリー展開、そして衝撃のラスト…。
漫画として必要な要素を全て兼ね備えた本作は、昨年20年の時を経てフジテレビ「ノイタミナ」で異例の2クール放送がされたほど。
読めば必ず虜になる。
残念ながらアニメ化はされなかったが、本作のアナザーストーリー「光の庭」は漫画史に残る名作中の名作だと断言していい。
原作からの見事なアナザーストーリーで、何回読み返しても涙が出る。
これ、もし現代で連載されていたら腐女子人気がえげつないことになっていたはずだ。
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