シュンとダイみたいな恋愛しかできない【Netflix『ボーイフレンド』の感想】
こんにちは、メンヘラとして理解のある彼くんに助けられて生きているアンナです。
ADHD持ち、機能不全家庭育ち、愛着障害を抱えています。
すぐに機嫌が悪くなったり、楽しいのにふと虚無に陥ったり、生きるって本当に難しいですよね。
そんな私を「猫みたい」と言って、お姫様扱いしてくれる彼くんがいます。
彼くんのおかげで生きていると言っても過言ではありません。私は本当に面倒くさい性格ですが、彼くんが離れていかないという確信があることで、自分の生きる理由を見つけています。辛いことがあっても、彼くんが頭を撫でてくれるだけで生きていけるのです。
そんな私が今一番共感できるコンテンツがNetflixの『ボーイフレンド』です。Netflixって本当にすごいですよね！！！
まず、この作品は「バチェラー」「オオカミくん」「シャッフルアイランド」などの恋愛リアリティーショーとは違って、馬鹿っぽさが一切ありません。内向的で内省的な人たちが、言語化の上手なピュアな人たちが、共同で生活し、コーヒートラックを経営する環境で恋愛をしていきます。
「第一印象何人っすか？」（某リアリティショーの常套句）なんて、浮ついた質問が飛び交うわけではないんです！！
この作品はとても深いドラマに仕上がっています。
その中で私が最も共感するのはシュンくんです。
整った顔をしており、恐ろしいほどの魅力を持つ彼。一言で例えるなら「姫」。
私にはわかります。彼はとんでもない愛着障害を抱えています。
誰彼構わずすぐに膝枕を求める様子や、距離感のなさは完全にそれです。
この「自我のなさ」や「こだわりのなさ」というのは、幼少期に正当な愛情を受けることができなかったことが原因で形成されたものなのでしょう。
実際、彼は3話で自分の生い立ちを告白しています。かなりハードな家庭環境で育ち、幼少の頃から様々な人とぶつかり合ってきたことが伺えます。
彼は全体的に「放っておけない」空気をまとい、すぐにどこかへ行ってしまいそうな儚さを持っています。
シュンくん、、、君、、、もし外見がブサイクだったら、人生はとんでもないことになっていただろうね。外見が良いから許されてきたんだから、そこは間違えちゃダメだよ？
そんなシュンくんの魅力にハマってしまったのがダイくんです。最新の放送では「もうあの男わあああああ〜〜〜」と絶叫するほどです。
この二人はまさに、メンヘラと理解のある彼くんのカップリング。
ダイくんとの心の距離が一気に開いてしまったデートの回では、天真爛漫に振る舞うダイくんに対してシュンくんが萎えていました。自分が暗いのに彼は明るく、そのギャップを感じたのだと思います。闇属性が光属性と出会ったときに感じる「ま、眩しい。この人は自分と一緒にいるべきではない。同じ空間にいるのに全然楽しめない」という嫉妬と申し訳なさなのではないでしょうか。
私は本当にシュンくんの考えていることがわかります。勝手に携帯のフォルダを覗いて不可逆な過去の写真で不機嫌になったり、水族館デートの後に萎えてしまったり、別れ話の後に引き際がいいと「追いかけてよ」モードになってしまったり。本当にわかる！！！
シュンくんに伝えたいことがあります。
ダイくんを無限に優しさが溢れ出る人だと勘違いしちゃダメだよ！！彼は案外、いつか堪忍袋の尾が切れて、プツンといなくなっちゃうタイプだから。実は影で「手が出そうになった」とか言っていて、きちんとメンタルに来ているんです。本当に大切な人だと思うなら、相手も血の通った人間であり、いつでも試し行動をしてしまってはダメなんだよと伝えたい！！
いつかの私のように！！なるから！！
（昔もらったライン）
ちなみに、ダイくんもダイくんで「明るく振る舞っているけど本当は闇がある人」です。LGBTQである自分に対する自罰的な気持ちや責任感を抱えていて、すごく気にしいで権利を主張せずに自分の努力で変えていこうとする真面目さと不安定さを持っています。
とても繊細な人だからこそ、シュンくん都合で振り回すのはやめた方がいいかも、、、
ダイくんはシュンくんが「ごめん」と言っただけで、聖母のような笑みを見せます。これはもう完全に沼っている人しか出せない笑いです。
洗脳されてます。
理解がある彼くんの「この子は俺がい無いとダメなんだ」モードに入ってる気がしてなりません。
この恋愛はとても美しくて大切です。
正当な愛着を受けてこなかった美少年（まるで『風と木の詩』のジルベールのような）が愛を得ることで笑顔を取り戻し、人間として成長していく物語にも置き換えられます。
こんなに深い愛のものがたりがNetflixで見れると思ってなかった！
幸せになってほしいと願わずにいられない二人を応援します！
まじで二人って漫画みたいな関係ですね、、
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