大手企業のススメ(後編)
こんにちは、亀じぃです。
就活虎の巻、第四回を始めたいと思います。
前回は「大手企業のススメ(前編)」ということで、私が豊かな人生を手に入れるために大切にしている価値観、大手企業への就職動機を綴りました。
今回はもう少し踏み込んで、私の考える大手企業のメリットをより具体的に書いていきたいと思います。
◆私の価値観(おさらい)
前回の投稿で、私にとって「豊か人生」とは何か?つまり人生を豊かにするためにどのような価値観や状態を求めているのか、ということをお話しました。
まずはそれらをおさらいしたいと思います。
・世の中の発展に携わっていると心から思える仕事に携わること
・人間として、仕事人としての自己成長を実感できること
・経済的に豊かな生活を送ること
・プライベートの時間にゆとりある生活を送ること
・心にゆとりのある生活を送ること
はい、この要素が満たされた状態を私は豊かな人生と定義しています。
これは就職活動の頃には自分のなかで思い描いていた将来像です。
社会人生活10年を超えたいま、私はこの状態を築くことができたと自負しています。そしてその要因の大部分が現在の勤め先である大手企業への進路選択であったと振り返っています。
◆新卒での進路選択は人生の岐路!?
なぜ、私が豊かな人生を掴むにあたっての大きな要因が進路選択であったと感じるか?ということからお話したいと思います。
大半の人は大学を卒業する20台前半から概ね65歳まで、社会人として労働し報酬を受けながら人生を歩んでいきます。
1日の労働時間を8時間とすると、社会人として過ごす40年以上の約3分の1の時間は仕事に費やすこととなります。(もちろん、休日がありますので正しくはありませんが、ざっくりと)
ですので、職業選択から生じる満足感はそのまま人生の満足感に直結すると私自身は思っています。仕事とプライベートを切り離すことができる人がいるかもしれませんが、私自身は自分の人生の多くの時間を司る仕事に対する充実度や満足度は切り離せない要素でした。
仕事が充実しているからプライベートも充実する、プライベート充実しているから仕事も充実する、私にとって人生をより良いものにするために仕事とプライベートは自転車の両輪のような存在なのです。
そのような意味で、豊かな人生を送るためには職業選び、会社選びは非常に大きなものであったと実感しているわけです。
多種多様な職業があるなかで進路選択はとても悩ましいものです。
私自身も内定を頂いたなかでどの会社を選択するか、はとても悩みました。
ですが、自分自身の人生の軸を考えた時、少なからず大手企業への就職が自分にとって最善であることを直感しました。
それから10年が経った現在、当時の直感は本当に正解だったと思っています。
なぜそのように感じるか、それを私自身の価値観の軸に沿って説明したいと思います。
そしてそれが、今回のテーマである「大手企業のススメ」になります。
◆「世の中の発展に携わっていると心から思える仕事に携わること」
まずは1点目です。
前提として、私はすべての仕事は何かしらの形で世の中へ影響を与えているものだと考えています。敢えて「世の中への影響」という表現にしました。これには正の部分も負の部分も含むことを示唆しています。ですが、多くの人は正の意味で世の中へ貢献したいと思っているはずで、実際にそうあることでしょう。
「世の中の発展に携わっていると心から思える仕事」というのは本当に人それぞれだと思います。たとえば自ら開発したアプリケーションが生活を便利にしていくこと、これはまさに実感できそうな話ですよね。
では私にとってはというと、この要件を満たすのは「どのような事業か?」という点と「事業の規模」でした。
私の仕事は詳しくは公開することはできませんが、世の中にとって不可欠な事業を担っており、仕事の範囲は日本を超え、海外と繋がっています。
金額規模もおおよそ個人事業では扱うことのない額を一担当である私自身で責任を持って扱っている状況です。
(一度の精算で数億円単位のお金が動く取引を自分が当たり前に扱うことにはいまでもびっくりすることがあります)
この「世の中に不可欠なもの」と「圧倒的なスケール」が私にとってはとても充実感に繋がっています。
もちろん、私一人の力はちっぽけなもので、会社の看板やその事業に関わる多くの人の力で世の中を支え、変革していく、間接的な社会影響かもしれません。
しかし、私自身が携わっている事業が日経新聞で取り上げられる時などには私は自分の仕事への誇りと充実感を実感します。
それと同時に何者でもない私がこのような規模の仕事に携わることができるのはやはり大手企業に属しているからだと常々感じています。
繰り返しになりますが、「世の中の発展に携わっていると心から思える仕事」という価値観の先にある「どのような手段で?」という事柄は本当に人それぞれです。
そのなかで私自身にとっての手段は「事業内容」と「事業規模(スケール)」である、というものです。新聞に取り上げられる記事をモチベーションにしているあたり、ミーハーだなと思われるかもしれませんね。はい、私も自分自身をそうだと思っています。
◆人間として、仕事人としての自己成長を実感できること
先ほど、人生のなかで仕事に費やす時間は膨大であるということを書きました。
その膨大な時間を費やす「仕事」は自分自身の人間形成に大きく関わってくると思っています。だからこそ私は仕事を通して「一人の人間として」そして「仕事人として」の自己成長を実感したいと思っていました。
大企業の負の部分としてよく揶揄されることがあります。
「働かないおじさん」「窓際族」。。
大手企業に勤めていてもやはり否定ができません。なかには自分より高給でありながら、明らかに成果に欠ける人を見かけることもあります。
ですが、そこだけ切り取って大企業の体質を吐き捨てるのは早計に思います。
当たり前ですが、大企業にはとても多くの人がいます。
営業に長ける人、技術に精通している人、はたまた仕事をサボる人、何をやっても優秀な人。
そして、またまた当たり前ですが、組織を形成し、事業を営む会社という存在は「ヒト」の集合体なのです。
どれだけ技術が進展してもそこには生身の人間が介在しており、それだけに組織のカラーは千差万別です。
「ロールモデル」という言葉を聞いたことがあるかと思います。
自分自身が目指すキャリア像や人間像に対する模範人物のような存在のことです。
平たく言うと尊敬する人物みたいなものですよね。
よく「私のロールモデルは●●さんです」とかいう言葉を耳にしたりします。
私自身はどうなのかというと、この「ロールモデル」の対象は一人である必要はないと思っています。
Aさんのマネジメント力、Bさんの対外交渉力、Cさんの技術力などなど、自分が必要とするスキルセットや人間像に対して、パーツを組み合わせるように取り入れていけばいいと思うのです。
そこで私自身はある特定のロールモデルというのは存在しません。いろんな人の良いとこ取りをしてしまえ、という発想です。
そのような意味で大手企業にはいろんな分野に長け、尊敬できる人が多く存在します。
単純な数の問題でもあり、社員数が多いからこそ尊敬できる存在に出会い、尊敬できるパーツの組み合わせをしながら自分の糧にしていくことができる確率が上がるという側面があると思っています。
また、「大企業」と「大手企業」という言葉を敢えて使い分けている理由もあります。
業界をリードする大手企業にはそれなりの理由があります。
その一つが優秀な人材の多さです。
だからこそ、多くの武器を手に入れるためには大手企業で磨きをかけるということが自分にとっては最善だと感じます。
そして10年以上が経過したいま、「一人の人間として」「仕事人として」多くの出会いのなかで大切な考え方やスキルを吸収し、自分自身の自己成長を実感しています。
敢えて大手を含む大企業のデメリットを書くとすればやはり特定の会社でしか通用しない知識や経験に捕られがちになってしまうという点でしょうか。
しかし、これも人それぞれだと感じています。
会社に閉じたスキルやキャリア形成ではなく、一人のビジネスマンとして意識することができれば、資格や経験、人脈など、どこに行っても活躍できる力を養うことは必ずできると思っています。そうでないと世の中に溢れている大企業出身の実業家など生まれるわけがありませんからね。
◆経済的に豊かな生活を送ること
この点については第二回「なぜ新卒就活を全力で取り組むべきか」で掲載した生涯年収でお分かり頂けるかと思います。大手企業に所属するということは生涯年収で数億円の差が生じるというお話をしました。(詳しくは第二回をお読みください)
また、単純な生涯年収だけに閉じない経済的な話も存在します。
例えば福利厚生。
大手企業では月1万円程度で住むことができる借り上げの住宅や数万円の住宅補助費など当たり前のようにありますし、昼食手当なるものもあったりします。
普通の給料以外の手当てにより、可分所得の差や資産形成上の強みを実感します。
他にも人間ドック(若い時は無縁ですが、これ以外と大きい!!)を無料で受診できたり、飲食店やジム、英会話教室の割引など、充実した福利厚生が存在します。とにかく至れり尽くせりな待遇を実感することができます。
そして経済的な観点でもう一つ大きな強みもあります。
それは共働きを行いやすい環境です。
これは「働き方」に関連するもので、時間的なゆとりに繋がることですので詳しくは次章にて書きたいと思いますが、共働きを維持することはなかなか大変なことです。
社会人になる前は共働きの二馬力を思い描いていても、いざ結婚して子供が生まれると断念せざるを得ない事情が出てきます。その主な理由が場所と時間です。
ですが、やはり共働きによる経済的な力はとてつもなく大きなものです。
それを実現しやすい環境は一つの資産であると私自身は思っています。
◆プライベートの時間にゆとりある生活を送ること
社会人と学生の一番の違いはなんと言っても時間ではないでしょうか。
大学時代は数か月の春休みと夏休みが与えられ、まさに自由な時間に溢れていますよね。
もちろんその間に資格勉強や留学など忙しく過ごす人もいると思いますが、基本的には自分自身でコントロールできる時間がいっぱいあります。
また私自身は学校の単位は3年生の前期でほとんど取り終えてしまったため、就職活動時期を除いては本当に自由な時間を過ごしていたなあと思います。
一方で社会人になると、このプライベートの時間確保はとても難しく、また貴重なものになってきます。
ですが、私自身はこの時間に関しては世の中と比較すると非常に恵まれていると実感しています。
その鍵になるのが「働き方」です。
私の勤め先では従来より有給休暇は取得しやすい環境で、ノー残業デーも設定されていました。もともとホワイト企業の体質であったと思います。
しかし、プライベートの時間が十分に確保できていたかというとそれでも十分とは言えない状況でした。やはり日々の仕事や通勤による疲れから、休みの日は休息が中心の過ごし方だったと思います。
一方、ちょうど新卒時代の頃「フリーランス」という言葉が盛んになってきていました。
場所や時間を選ばない働き方はやはり魅力的に感じるもので、サラーリーマンである自分には遠い世界に感じていました。そう意味ではこのプライベートの時間に関してはある程度仕方のないことだと割り切った感情を持っていました。
(給料や待遇に恵まれ、有給も取れるし、これ以上求めるのは酷だよな、と思っていました)
しかし、近年でその状況は一変しました。良い方向に、です。
コロナウイルスの猛威は留まることを知らず、日本に到来してからすでに一年半以上が経過しました。当然大きな犠牲や経済的損失を伴っています。
しかし、同時にコロナ禍は大きな社会構造の変革をもたらしました。
その一つが「働き方」です。
私の会社ではコロナ禍以降、在宅勤務が通常形態となりました。
制度としては以前から存在していたものの、当時は育児や介護など、特別な事情を抱える社員が活用していた制度で、月の上限回数も設けられていました。
それが全社員、上限なしに在宅勤務が浸透したのです。
また、同時にフルフレックスタイム制も浸透しました。
社員自身が働く場所と時間を選択することが当たり前になったのです。
そこで現在の私は自宅にいながら自分自身の事情に合わせて業務を開始する。もちろん用事がある時には早めに仕事を終える。そんな生活を送っています。
当然ながら通勤時間からも解放されました。
まさに仕事とプライベートの時間を自分自身でコントロールできるようになったのです。
そしてこの働き方はアフターコロナにおいても継続されていくことになります。
ここで先ほどの「共働き」の話に繋がります。
通勤や余計な仕事時間から解放された分、当たり前ですが家事や育児の時間を捻出するようになりました。夫婦ともに従来の出社型の働き方の家計と比較すると圧倒的に共働きを継続しやすい環境にあると常々実感しています。そしてそれは単なる時間だけでなく、先ほど書いた経済的なメリットにも繋がっていきます。
ですが、すべての会社がこの働き方を実現できるかというとやはり疑問が生じます。
当然仕事の内容によって現場中心の職業があることでしょう。
また、このような働き方を実現するためには多くの投資と時間が必要になります。
在宅勤務を整備する環境構築が必要であるからです。
そのような障壁のなかで一時的には在宅勤務を推奨した会社も、コロナ終息後には多くが従来の働き方へ戻っていくのではないかと感じています。
一方で、大手企業では働き方改革は加速するはずです。
先進的な働き方を取り入れる会社へ優秀な人材が集まるということはもはや避けられない事実だからです。働き方に関しては大手企業がリードを取りながら、遅れを取る企業との格差が広がっていくのではないかと私は感じています。
このような背景のもと、私自身はある程度妥協をしていたプライベートの時間についても満足のいく状況を築くことができました。
◆心にゆとりのある生活を送ること
私が大事にする価値観のなかで最後にして最大の項目です。
社会人を10年以上続けて思うのが、心のゆとりは最も大事です。
心のゆとりがない状態では仕事も私生活も決して良い方向には向かいません。
一方で、この心のゆとりを確保することはなかなか難しいことでもあります。
なぜなら単一ではなく複合的な状況のなかで形成されるものだからです。
たとえば、お金にゆとりはあっても時間に追われていては心のゆとりは生まれませんよね。
逆も然りだと思います。
ですので、心のゆとりとは他の価値観の総合点のようなものだと思っています。
これまで述べた私にとって大切な価値観
・世の中の発展に携わっていると心から思える仕事に携わること
・人間として、仕事人としての自己成長を実感できること
・経済的に豊かな生活を送ること
・プライベートの時間にゆとりある生活を送ること
これらを満たすことができたからこそ、いまの私は心のゆとりも持ちながら人生を謳歌できていると自負しています。そしてその要因はやはり現在の会社に帰属しているということが大きく関係しているのだと実感しています。あとおまけですが、なんだかんだ会社が倒産する心配が限りなく少ないということも心のゆとりには繋がりますね。
◆まとめ
今回は私自身の価値観に紐づけて、大手企業で働くことのメリットを書いてみました。
自分の文章を読んでみて思うのですが、これ、かなり主観的な内容に仕上がっていますね。(笑)
あくまで私自身の価値観で書いているものですのでなかには的外れに感じる方がいるかもしれません。
もし、価値観に共感するという方であれば大手企業に就職することのメリットとしてご参考になれば幸いです。
また、今回は主観に偏った内容になってしまったので、別の機会もう少し客観的な視点から大手企業で働くメリットについて書いていきたいと思います。
それでは今回もお読み頂きありがとうございました!!
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