30年放置して、とっくに休眠預金になっていた旧姓口座の名義変更をした話
某銀行の名義変更をした。
銀行口座はできるだけ少なくしていきたいので、もう解約して整理してしまいたかったのだが、どうしても口座復活が必要になり、名義変更の手続きをすることにした。
正直、めんどくさい。かんなり、めんどくさい。
何しろ、30年くらい放置していたものだ。銀行の名称すら今は変わっている。そして、旧姓である。当然、通帳?印鑑?どうやって本人って証明する?みたいなレベルであった。
わたしのように、結婚したまま、そのまま放置している口座は多くないのだろうか。そのあたりはよく分からない。10年以上取引がない休眠預金は、過去の実績をみると、毎年1,200億円程度発生しているようだ。手続きに行く時間がないなど理由でそのままになっている口座も多いのではないかと思う。
窓口に行くと案の定、本人確認を求められた。一つの書類上で、新旧の姓名、住所が確認できないといけないという。組み合わせではできそうだが、一つの書類上でと言われるとハードルは高くなる。結局、「戸籍の附票が安全だから戸籍の附票を持ってきてください」と言われた。
令和6年3月1日から広域交付制度が開始され、戸籍の請求が便利にはなったものの、戸籍の附票の写しは広域交付の対象外だ。結婚前の住所にさかのぼって証明したい場合は、結婚した時点での、親の戸籍の附票をとることになる。口座を復活させるだけなのに、途方に暮れる作業だ。
戸籍の附票を取り寄せるのは大変なので、もう一度必要な本人確認書類の確認をお願いしてみたところ、今度は「年金手帳で確認できる」との回答であった。令和4年4月で年金手帳は廃止となり、年金手帳に代わって「基礎年金番号通知書」が発行されるようになったが、すでに発行された年金手帳は引き続き基礎年金番号を明らかにすることができる書類として利用可能のようだ。年金手帳を取りに自宅に戻り、再度窓口に向かった。
年金手帳を出して確認してもらうと、今度は「市町村名がぴったり一致してないからこの書類ではダメ」と言われた。市町村合併である。口座開設時と年金加入時期の前後で市町村名が変わったのだろう。
合併履歴はインターネットで検索したらはっきりと分かる。自治体のホームページにも明確に書いてあるのに、「●●町から△△町に変わったことが分かる書類でないといけない」という。そこまでの証明を一体どうやってすればいいのか。そんな書類は思い浮かばない。
市町村名の変更すら、個人で証明しないといけないものなのか?と絶句した。
スマホで検索した市町村合併の履歴を窓口で見せたが、「手続きセンターが判断するので、私たちが“はい、いいですよ〜”とは言えないんですよ〜」とのことだった。
今、頑張ってやっておかないと、誰かが、名義変更・通帳紛失・印鑑紛失・住所変更・休眠預金の引き出し手続き、戸籍の附票提出…などをやらないといけなくなる。相続手続きで少しでも楽になるように今頑張っておこう…と思った。そして、これ以外にもある休眠預金の手続きもちゃんとやっておこうと思った。遠いところに住んでいるので、郵送でできるなら郵送でやりたいが、確認しておこう。
紆余曲折あって、ようやく手続きが完了した。通帳再発行にお金が千円以上取られるのが納得いかず聞いてみたところ、通帳レスも選択できると言う。最初から通帳の再発行をする前提で、他の選択肢についての説明はなかったため、こういうのはちゃんと聞いてみる必要があるなと思った。
今回、名義変更をして学んだこと。銀行手続きは大変である。終活として自分でできることは、
(1)今保有している銀行口座を洗い出す。
(2)銀行口座を整理して、最低限の口座に減らす。使っていない口座は解約する。
(3)カードや通帳は分かるように整理する。解約や繰越などの通帳は分かるようにしておくか、紛らわしい場合は破棄するのも手かも。
(4)休眠口座もあったら解約するなど自分で手続きしておく。
などがあると思った。
たくさんある作業の一つ。口座の整理が一歩前進したのでまぁ、よしとしたい。
と、思ってたら続編できましたー! ↓↓↓
■楽しむための生前対策!
断捨離(黒歴史を消すことも終活です)
やってみた、SNSアカウントの終活
SNSの終活まとめ(自動削除・データ管理依頼・追悼アカウント設定)