アニメ「さよなら私のクラマー」2話 サッカー用語・小ネタまとめ

2話です。2話でこんなに用語使うの!?って感じ。
では今回もお付き合いください。

3:50 能見選手

モデルは誰なんでしょう。「若くして代表デビュー」「記録づくめ」という点は澤穂希っぽいが……
ちなみに澤の代表デビューは15歳で、アジアどころか世界最優秀選手賞にも輝いている。

5:15 メッシ

世界最高の選手とも称されるアルゼンチン代表のミッドフィールダー(MF)。ドリブル、パス、シュート、どれをとっても世界最高級の選手です。その攻撃能力の高さをフルに生かすため、体力温存を目的に守備を免除される、あるいはサボることもしばしば。ここでは守備を全くしない恩田を揶揄するため引き合いに出されている。

8:32 久乃木学園

高校女子サッカーの超強豪、常盤木学園(宮城県)がモデル?実際の常盤木学園はユニフォームが緑なので微妙か。

11: 35 クリーンシート

無失点試合のこと。無失点だと失点を記録する用紙が白紙のままであることが由来らしい。サッカー中継でもメジャーな表現。
ちなみに無失点であれば良いので0-0の引き分けでも10-0の勝ちでもクリーンシートということになる。

12:29 前線からのディフェンス

矛盾しているようだが、サッカーでは日常的に使われる表現。
サッカーにおける守備の目的を「ボールを奪うこと」とするなら、相手が攻撃に来るのを待ち構えるだけでなく、相手がボールを持っているところに突っ込んでいくという手段もある。
久乃木はワラビーズを圧倒するよう指示されたので、ワラビーズに攻撃させないよう積極的にボールを奪いに行っていると考えられる。

12:35 ビルドアップ

パスを繋いでボールを相手ゴールに向けて前進させること。前線からのディフェンスはこれを妨害してボールを奪うのが目的。

13:04 フリック

自分の前方から来たボールに少しだけ触って軌道を変え、後方の味方にパスすること。このシーンのように相手が後ろからボールを奪いに来た際にやると効果的。

13:24 アーリークロス

攻撃している側がサイドからゴール前にいるFWに向けて送るパスのことをクロスと呼ぶ。で、そんなにゴールに近くない位置から「早い段階で」入れるクロスがアーリークロス。これがDFとGKの間に飛んでくると、DFは自分が守るべきゴールの方向に向いた状態で対応しないといけないので非常に厄介。

14:30 カウンターサッカーかポゼッションサッカーしかない

ポゼッションは英語の"possession"で、「所持」という意味。自分たちでボールをキープして(所持して)、長短のパスで相手を揺さぶりながらゴールを目指すスタイル。
カウンターは”counterattack”、つまり「逆襲」のイメージ。あまりボールを所持することはなく、ボールを奪ったら少ない人数で素早くゴールを目指すスタイル。
ポゼッションスタイルのチームがカウンターを絶対にやらないかといえばそんなことはないし、逆もまた然りなので難しいところではあるが、今回で言えば久乃木がポゼッション型、ワラビーズがカウンター型と言える。

14:45 100%のポゼッションなんてあり得ない

サッカー中継を見ていると分かるが、「パス、ドリブルなど全プレーのうち自分のチームが行ったプレーの割合はどれくらいか」というデータが出る。これを「ポゼッション率」と呼んだりするのだが、これはどんなに高くても70%台後半くらい。
裏を返せば、どんなに劣勢のチームでも20%以上のプレーは行っているということになる(説明が難しい……)。
まあここでは「劣勢でボールを触れる機会は少ないけど必ずチャンスはある!それを活かして何とかするんだ!」くらいの意味であると思われる。実際にそれで何とかなっちゃう試合もままあるのがサッカーなのだ。

15:11 軽い

守備側の選手が相手に粘り強く対応せず、簡単に置き去りにされることを「軽い」と表現する。でも逆の場合に「重い対応」とはあんまり言わないので考えてみると不思議な表現。

15:37 ロベカル

1990年代後半~2000年代前半に活躍した元ブラジル代表のDF、ロベルト・カルロスのこと。作中で佃が見せたような細かいステップからの弾丸シュートが持ち味。

16:21 ブロック

相手の攻撃をしっかりと受け止めるために自陣に人を集めている状態。「守備ブロックを作る」みたいに使う。

16:37 オーバーラップ

後方にいる選手が前方のボールを持っている選手を追い越して攻撃に参加すること。
佃の担当しているサイドバック(SB)は全ポジションの中でも最もオーバーラップの機会が多いポジションと言える。

17:35 網の目

守備側のチームはボールを奪いに行く選手を基準にし、その選手が抜かれてもすぐにカバーできる場所にいるのが基本となる。これを繰り返すことで守備側の各選手が同じくらいの距離を保って並ぶことになり、網の目のように見える。
で、攻撃側はそのままだと崩せないので、この試合のようにサイドからサイドへ広くボールを動かすことで守備側の選手同士の距離を広げようとする。これを「網の目を広げる」と表現している。
このように、サッカーにおいては「攻める側は広く、守る側は狭く」が原則となっている。

17:45 バスを停める

守備側がゴール前にたくさん人を配置して相手の攻撃を防ごうとしている状態。先に挙げた「ブロック」の最たるものといえる。独特なセンスだが、実際に存在する表現。
ただ、少なくとも日本ではかなり気取った感じの印象になるのでそのまま例えとして出てくることは少ない気がする。鷲巣監督が言うように「バスを停めるとはよく言ったものだ」みたいな感じであれば耳にすることはある。作者はサッカーを良く知ってるんだなーと感じるシーン。

18:08 5バック

守備担当の選手(DF)が5人いること。最初から後ろは5人!と決めてるなら良いのだが、この試合のように本来4人だったものが5人になるような状態だと空いた場所(本来なら曽志崎がいるはずの場所)はどうするのか決まらないまま守ることになり、そのスペースを井藤みたいな選手に使われるので危ない。

22:32 フラッグ

前回紹介しそびれた、EDで一瞬登場する黄色とオレンジのフラッグ。応援の旗ではなく、副審(アシスタントレフェリー)が使うもの。これで主審に合図を送る。

2話はこんなもんでしょうか。とりあえず追いついたんで、あとは放映後の週に毎週更新できると良いかなー。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?