ポルターガイスト
母が今現在住んでいる所の話。
両親が今住んでいる所は、実は幽霊が出る。
何年か前に独り身で会社の寮に入ってた方が退職された後、引越し先で孤独死されたそうだ。
その後から社宅にその人が散歩に来ているという話がある。
私はこの話を当初全く知らなかったのだが…零感だった自分にも色々思い当たることがあった。
①顔を洗っている時に斜め後ろに人がいるような気配がしていて、母か父だと思っていたが、誰もいなかった。
②1人で夜に留守番していたら、誰もいないはずの風呂場から謎の派手な落下音(なにも落ちてきてはいない)。
③窓も換気扇も動かしてないのに勝手にゆれるゴミ袋。
④他の部屋に母が行ったなーと思って追いかけていったら誰もいなかった。
⑤物の向きが変わってるような気がする(記憶違いかもしれない)。
「なんかたまに人の気配がするような気がするんだけど、気のせいだよね」
と話を振ってみるとなんだか難しい顔をする母。
「あー…、あんたも感じるんだ…。実は黙ってたんだけど…」と上の話をされる。
「足首までしか見えないんだけど、きっと履いてる靴下から想像すると40代後半くらいのおじさんかなぁ」
足しか見えないし、静かなのが嫌みたいでシーンとしてる時に物をカサカサするだけだから別に何にもしないよ、と言う母。
引っ越してきてから妙に母が台所でラジカセを使うようになったり、作業中に音楽を流している理由がわかった。
別に私も怖さは感じていなかったので、流すことにした。
「でもあんたが居間とか台所に居る時はあんまり出て来ないんだよね。うるさいからかな」
と言われ、複雑な気分になったのであった。
現在進行形の話。