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飛騨市の取り組み②(ヒダスケ!)
動画クリエイターのシュウジです。
岐阜県飛騨市と株式会社Another Worksが行う、複業人材を登用する実証実験において、「関係人口創出パートナー」として選出いただきました。
関係人口って何?という方はこちらの記事をどうぞ。
今回は関係人口創出のために飛騨市が取り組んでいる「ヒダスケ!」について書いていきます。
ヒダスケ!とは
ヒダスケ!とは飛騨市の方の”困りごと”を、全国の人から”お助け”してもらうプロジェクトです。
ボランティアに近いですが、募集されているプログラムは地域住民との関わりが深い農業やイベントなどが多く、参加者は「さるぼぼコイン」や困りごとに関する「オカエシ」がもらえます。
※さるぼぼコインは飛騨地域限定の電子通貨です。
2020年4月に発足してから2023年9月時点で、参加者は累計9439名にもおよぶそうです。
ヒダスケ!についても紹介ムービーはこちら
どんなプログラムがあるの?
募集されているプログラムを見ると、農作業やイベントのお手伝いが多そうです。飛騨市は総面積の約93%を森林が占めるなど自然に恵まれた土地なので、自然や農業に関するプログラムが多いのですね。
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僕も1度参加したことがありますが、その時は飛騨で地ビール工房をやられている方の搬入作業をお手伝いさせていただきました。ビールに使う瓶をトラックから倉庫に運ぶという作業でしたが、なかなかの重労働でした。オカエシとしていただいた地ビールの味は格別でしたね。
ヒダスケの様子は公式インスタグラムでも見ることができます。
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10月、11月のおすすめヒダスケ!
直近のプログラムで面白そうなものをご紹介。
【森スケ!】岐阜の尾瀬『池ヶ原湿原』で獣害電気柵撤去のお手伝い
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県立自然公園「池ヶ原湿原」にて、冬に向けて獣害対策の電気柵の撤去のお手伝いです。湿原では2022年から「イノシシ」や「二ホンシカ」にミズバショウの根が食べられる食害が新たに発生しており、2023年から湿原の半分を電気柵(高さ2m 距離1km)で囲む対策がスタートしたそうです。今回のヒダスケ!はその電気柵の撤去作業。なかなか他では体験できない作業ですね。
石棒の聖地「飛騨みやがわ考古民俗館」!1日館長してみませんか?
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飛騨みやがわ考古民俗館は、石棒や縄文時代使用されていた石器や土器、民具などの貴重なものが沢山残っているにも関わらず、固定電話もなく、維持していくのが困難な状況です。 年間30日しか開館しない超レアな博物館ですが、全国には同じような課題を持つ博物館がたくさんあるのではないでしょうか?
そのような中で、石棒クラブが立ち上がり、飛騨市の宮川町から1,000本以上も発掘された石棒を通じて、いかにしてファンを増やすことができるのかをテーマにチャレンジしています。小規模ミュージアムのあり方を全国にお示しできるように、石棒クラブなりに試行錯誤しながら取り組んでいます。
石棒クラブの活動もあってか、多くの方にご注目いただき来館者数も増加しておりますが、それでも年間30日しか開館しません。
それは、決して開館したくないのではなく、開館できないのです。なぜなら、人口減少などにより管理人をして下さる方が少ないからです。
そこで、1日でも多く開館し、多くの方に飛騨みやがわ考古民俗館をみてもらいたいという思いから、1日館長をしてくれる方を募集します!
年間30日、、、なのに1日館長を募集するなんて、熱がすごいですね。石棒クラブというのも、飛騨市の取り組みの中で生まれた「部活動」の一貫らしく、熱意ある有志で立ち上げられたそうです。ちなみに石棒とは、男根を模したと考えられている縄文時代の石器です。飛騨市では1,000本以上の石棒が
出土した遺跡があり石棒研究の世界では「聖地」とされているそうです。男根の聖地、、、笑
ヒダスケ!は何度も参加するほど飛騨市を好きになってくれる方も多いらしく、関係人口の増加に大きく貢献しているそうです。全国的に見ても、とても珍しく、面白い取り組みですよね。
こちらも僕が関わらせていただいている飛騨地域の課題を研究する「未来のコミュニティ研究室(FCL)」の中から生まれたプロジェクトだそうです。
12月9日には研究発表会があるので、多くの飛騨地域の方に足を運んでもらえるよう活動していきます。明日の記事では「未来のコミュニティ研究室(FCL)」の研究内容について書きたいと思います。「関係人口は移住者の増加につながるのか?」興味深いテーマについて紹介します!
このnoteでは活動の記録を発信していきますので、ぜひいいねやフォローをしていただけると嬉しいです!よろしくお願いします!